ティファニーが協賛する「“チャンピオン・オブ・チェンジ”日本大賞」は、さまざまな社会問題に対し、勇気をもって自ら行動を起こし、地道に活動を続け、地域社会の課題解決や新たなシステムの構築に取り組む女性リーダーたちに贈られる賞です。

賞の創設者である厚子・東光・フィッシュさんは、夫のラリー氏と、1999年にアメリカ・ボストンで「フィッシュ・ファミリー財団」を設立し、以来、慈善事業に尽力してきた方で、2013年には、当時のオバマ大統領、の発案で誕生した“チャンピオン・オブ・チェンジ”賞を受賞。

その感激のなかで、「オバマさんほどのことはできなくても、同じように、故郷である日本で頑張っている女性たちに、光を当てることができないか」と考え、2017年に「日本大賞」を立ち上げました。

厚子・東光・フィッシュさんは、本年の秋の叙勲において、日本人女性の社会進出に大きく寄与した功績を称えられ、日本政府より旭日小綬章を授与されました。
厚子・東光・フィッシュさんは、本年の秋の叙勲において、日本人女性の社会進出に大きく寄与した功績を称えられ、日本政府より旭日小綬章を授与されました。

地道に活動を続ける9人の女性リーダーが入賞!

2回目の開催となる2018年度は、全国から他薦による募集した143名の応募の中から、厳正な審査により以下の9名の入賞者が選出されました。

■いじめや虐待、性暴力など、身近な暴力をなくすための活動をしている阿部真紀さん(認定特定非営利活動法人エンパワメントかながわ理事長)。

■発達障害児とその家族への早期支援に取り組む熊仁美さん、竹内弓乃さん(特定非営利活動法人ADDS 共同代表)。

■がん専門医として働きながら、病気をした人が地域の中でその人らしく生きていくための活動を続ける杉山絢子さん(一般社団法人CAN net 代表理事)。

■生きづらさを抱える10代・20代の女性たちに寄り添う橘ジュンさん(特定非営利活動法人BOND プロジェクト代表)。

■日本で初めての小児がん専門施設をつくった、田村亜紀子さん(特定非営利活動法人チャイルド・ケモ・ハウス副理事長)。

■DVや貧困など女性の人権を脅かすさまざまな課題に取り組む正井禮子さん(認定特定非営利活動法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ 代表理事)。

■東日本大震災直後から宮城県石巻市で「移動支援」を続ける村島弘子さん(特定非営利活動法人移動支援Rera 代表)。

■福島で農業再生プロジェクトを進行中の吉田恵美子さん(特定非営利活動法人ザ・ピープル理事長/いわきおてんとSUN 企業組合代表理事)。

入賞者に贈られたティファニー製ボウル。
入賞者に贈られたティファニー製ボウル。

表彰状とともに、「Champion of Change Japan Award 2018 Champion」と刻印されたティファニー製ボウルが贈られた入賞者たちは、それぞれに輝くような笑顔でスピーチに臨み、社会が抱える問題と自らの活動について、熱く語ってくれました。

大賞は神戸で27年間、女性支援活動を続ける正井禮子さん

9名の中から大賞に選ばれたのは、神戸を拠点に女性支援を行っている正井さん。大きな拍手の中、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク社長のダニエル・ペレル氏より、「Champion of Change Japan Award 2018 Grand Champion」と刻印が施されたティファニー製のクリスタルボウルが授与されました。

「活動を続けて27年になりますが、こんな素晴らしい賞をいただけるなんて…」と、込み上げる涙をこらえながらの感謝の言葉が、会場にいた人たちの胸を打ちました。

大賞を受賞した正井さん(右から2番目)。
大賞を受賞した正井さん(右から2番目)。
野田聖子衆議院議員も参加。女性の力強さと美しさがあふれた授賞式に。
野田聖子衆議院議員も参加。女性の力強さと美しさがあふれた授賞式に。

フィッシュさんは、「彼女たちの後を継いで、ひとりでも多くの女性が勇気をもって立ち上がり、社会貢献を続けていただければ、こんなにうれしいことはありません」と語ります。よりよい社会をつくるためには、まず“行動を起こすこと”。新たな日本女性のロールモデルが示された、素晴らしい表彰式でした。

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