「本物の家具」がもつ魅力を味方につけてもらうために、インテリアエディター「D」が厳選したお店のためのインテリアアイテムをご紹介する連載「身長156cmのインテリア」。身長156cmと小柄なエディターが、実際に家具を触ったり、座ったりしながら、女性ならではの視点でインテリア名品の魅力を掘り下げます。

今回は番外編として、とっておきのワークスペースをつくれる椅子を、税込20万円以下で厳選してご紹介いたします。

生活空間にも合う、美しいオフィスチェア8選

■1:レトロフューチャーなフォルムとカラーリング。背中のパディングが気持ちいい「ALLSTAR(オールスター)」

【ブランド名】ヴィトラ【商品名】オールスター【写真の仕様の価格】¥105,840(税込)【サイズ】幅760×奥行き760×高さ785-955 座面高420-530mm【仕様】背:アップライトポジション固定機能 高さ調節5cm/座:シンクロナイズド・シートメカニズム、シート奥行き調整可/ベース:ポリアミド製 ディープブラック 5スターベース(インターオフィス東京本社)

座面の高さをガス圧で、背に対して座面の位置を前後調節できる機能性の高さとは裏腹に、どことなく懐かしいデザインが魅力のオールスター。ドイツ人デザイナーのコンスタンチン・グルチッチらしい、ミニマルな中に愛嬌を感じさせるデザインです。特徴的なカーブを描くアームのカラーリングが、インテリアに程よいアクセントを加えます。

■2:ボリューミーな背中とアームで、小休憩も心地よくできる「PIVOT Stool(ピヴォット スツール)」

【ブランド名】ヴィトラ【商品名】ピヴォット スツール【写真の仕様の価格】¥115,560(税込)【サイズ】幅770×奥行き770×高さ735-865 座面高400-520mm【仕様】シート:ポリプロピレン、ポリウレタンフォーム/ベース:ポリアミドもしくはアルミダイキャスト 5スターベース(インターオフィス東京本社)

カーブラインとソファのようなボリューム感が印象的なピヴォット スツール。ちょっとした休憩の際には、横向きの位置に座って体を預けることもできます。5色から選べるニット生地は、滑りにくいように加工されており、繊細で心地いい感触です。イタリアのデザイナー、アントニオ・チッテリオらしい、どこか伝統的な様式美を感じさせるデザインがインテリアに馴染みます。

■3:人間工学に基づいた高機能性と、昔懐かしさを感じさせる見た目のギャップが魅力「KEVI CHAIR(ケヴィチェア)」 

【ブランド】エンゲルブレヒト【商品名】ケヴィ【写真の仕様の価格】¥117,720(税込)【サイズ】幅560×奥行き560×高さ580-710 座面高380-510mm【仕様】シート:プライウッド オークまたはウォルナット/ベース:アルミポリッシ サテンクローム仕上げ/キャスター:ソフト(インターオフィス東京本社)

昔懐かしい事務椅子のようなほっこりした印象のケヴィ チェア。親しみやすい見た目とは裏腹に、ガス圧によるシートの高さ調節はもちろん、背もたれ部分の角度調節も可能な高機能性が魅力です。デンマーク人の双子のラスムッセン兄弟による人間工学に配慮したロングセラーのデザイン。座面を一番低くした時に380mmまで下げられるので、お子さんの学習椅子にもオススメです。

■4:メカメカしすぎてない端正さが魅力の「PHYSIX(フィジックス)」

【ブランド】ヴィトラ【商品名】フィジックス【写真の仕様の価格】¥118,800(税込)【サイズ】幅635×奥行き800×高さ880-1000 座面高390-510mm【仕様】ガススプリングによるシートは意図/背:バックレスト・テンション調節、アップライトポジション固定機能/シート:ストレッチファブリック/フレーム・アーム:ポリアミド/ベース:5スターベース アルミ粉体塗装もしくはアルミポリッシュ(インターオフィス東京本社)

「美人な椅子」と言いたくなる端正さが魅力のフィジックスチェア。座面と背面がニット素材でつながっているので、体に負担をかけることなく反ったり、振り向いたりと、自然にサポートしてくれるので快適です。数々のオフィスチェアを手がけてきたデザイナー、アルベルト・メダによる、品格と軽快さの両面をもつ椅子。透明なメッシュのニットの素材感が主張しすぎず、既存のインテリアに調和します。

■5:アルミの輝きが美しく、コンパクト。背あたりも心地よい「PACIFIC CHAIR Medium backrest(パシフィック ミディアム バックレスト)」

【ブランド】ヴィトラ【商品名】パシフィック【写真の仕様の価格】¥166,320(税込)【サイズ】幅790×奥行き790×高さ990-1170 座面高400-520mm【仕様】背:バックレスト・テンション機能、アップライトポジション固定機能/座:シンクロナイズド・シートメカニズム/バックレスト:ポリアミドフレーム、ポリウレタンフォーム 6段階の高さ調節可/シート:ポリウレタンフォーム/ベース:5スターベース アルミダイキャスト製(ポリッシュ仕上げ)/アームレスト:アルミダイキャスト製(アルミポリッシュ仕上げ)(インターオフィス東京本社)

クラシカルな佇いのパシフィック、背もたれに体を預けたときに感じる心地よさは格別です。実は、座った人の体重に合わせて最も心地よく感じる強度に自動調整する高度なメカニズムが、外からはまったく見えないよう座面下に隠されています。2012年ロンドンオリンピックのトーチを手がけた、ロンドンの人気デザインデュオ、バーバー・オズガビーによる美しさと高機能を併せもつデザインです。ワークスペースをエレガントに格上げしてくれます。

■6:美しいカラーリングと独特の形状が、まるで彫刻のように空間に映える「Cosm(コズム)チェア」

【ブランド】ハーマンミラー【商品名】コズムチェア【写真の仕様の価格】¥155,520(税込)【サイズ】幅678×奥行き678×高さ864-1021 座面高376-488mm【仕様】背と座:熱可塑性ポリエステルエラストマー、ポリプロピレン/ベース:アルミダイキャストまたはガラス繊維入りナイロン(ハーマンミラーストア)

ニュートラルカラーとは異なる、シックな赤が空間を華やかにするコズム チェア。椅子全体を同じカラーでまとめた「ディップト・イン・カラー(Dipped-In-Color)」の仕様は、空間に彫刻のように美しく映えます。独自の機構が搭載されており、「重力を忘れるような座り心地」を体感できます。デザインしたのは、ベルリンに拠点を置くデザイン集団、スタジオ 7.5 。特徴的な背中にまで回り込んだ三角形に張られたネットは、肘を預けウェストをひねってグーっと後ろに反ることができ、休憩がてら軽いストレッチも可能です。カーディガンをかけたときも型崩れしない形状なのが女性にはうれしい。

■7:時代を経て、復刻された新作椅子「リトルジラフ」

【ブランド】フリッツ・ハンセン【商品名】リトルジラフ【写真の仕様の価格】¥186,840(税込)※2019年2月発売予定【サイズ】幅627×奥行き603×高さ850-960 座面高430-540mm【仕様】ファブリック/ベース:5スターベース、粉体塗装仕上げステンレススチール(フリッツ・ハンセン 青山本店)

美しさと快適さを同時に表現した彫刻のようなリトルジラフ。高さ調節が可能で、コンパクトな座面のサイズ感が無理なく姿勢を保ってくれます。ミッドセンチュリーのデンマークデザインが、時を経て新作として発売。アルネ・ヤコブセンらしいタイムレスで、どのような空間にも馴染むオフィスチェアです。

■8:ちょうどいいサイズ感の高機能オフィスチェア「イン チェア」

【ブランド】ウィルクハーン【商品名】イン 184/7 アームチェア【写真の仕様の価格】¥138,240(税込)【サイズ】幅670×奥行き640×高さ1000-1120 座面高400-520mm【仕様】シート・背:3Dニット/フレーム:アルミ(ブラック)/ベース:ポリアミド(ブラック)/キャスター:ソフト(フローリング用)/ガスリフト上下昇降、トリメンションメカニズム/リクライニング 背:後傾28°、座:前傾5° 後傾12° 左右傾13°/リクライニングかたさ調節、チルトロック、1Dアームレスト(リビング・モティーフ)

カジュアルでスポーティーなデザインのイン チェア。極限まで部品を減らすことで、高機能ながらも手ごろな価格と、新鮮なビジュアルの両方を満たしています。前後・左右が組み合わさった回転運動に対応する複雑なメカニズムを一本のバネで実現。部位ごとにグラスファイバーの含有率を変える最新技術で作られた一体型フレームは、3次元にしなります。ダイナミックに体の動きをサポートしても、たるみやよれを起こさない専用の3Dニット生地は、X字型に編み分けられた構造自体が背面に浮かび上がり魅力的です。座面高が40センチメートル まで下がるのも、小柄な方には嬉しいですよね。


自分らしく働きたいと願うなら、是非とっておきの一脚を見つけてみてください。座り心地がしっくりくる椅子は、一番そばにいる味方になってくれるはずです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM