創刊以来、「真の名品」を探求し続けるラグジュアリーファッション誌『Precious』が独自の視点から2018年の新作時計を総ざらい。各界の目利きを審査員に迎え、第1回「Precious WATCH AWARD」を開催しました。
そこでは、8つの部門で最高得票を得た一本を選出。今回ご紹介するのは「ハイジュエリーウォッチ部門」です。
発表! 第1回「Precious WATCH AWARD 2018」
ハイジュエリーウォッチ部門は、ブルガリの「セルペンティ」
ハイジュエリーウォッチは、多くの名門ジュエラーが、それぞれの個性を最大限に生かしたクリエイションを展開している、いわば「誇りを懸けた」分野。それだけに評価は拮抗しました。そのなかで最も高い評価を集めたのが、このブルガリ「セルペンティ」のシークレットウォッチです。
「今日(こんにち)の腕時計がとっている方向は、“実用性”と“芸術性”にはっきり分かれて見えます。この「セルペンティ」は後者を代表するような存在。“芸術性”の高さには賛辞を送りたい」(並木さん)
ローマのブルガリハイジュエリー工房の取材経験がある岡村も、「ゴールドを型に流し込む、巧みな金細工の技法で表現した蛇のウロコなど、細部にまで息づくジュエラーの矜持を再認識できる傑作」と絶賛。
「セルペンティ」=「蛇」というブルガリを象徴するアイコニックなモチーフのデザイン性。立体的なフォルムの細部にまで、さまざまな大きさのダイヤモンドやルビーを丹念にセッティングする熟練の職人技。そして厳選された最高品質の宝石たちによって実現した美と迫力。
「時計」という機能を超越した気高いたたずまいは、見る者すべてを甘美な陶酔へと誘います。
グラマラスなのに繊細、羨望の視線を集める美のマトリックス
](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/720mw/img_0b21731dc201d224c55a118d3b70b5e8213931.jpg)
「時計でありハイジュエリーでもある、それを現実のものとした造詣の深さに感服」(並木さん)
古代ギリシャ、ローマ時代から、「永遠」や「叡智」を象徴するラッキーモチーフとして、人々を魅了してきた「セルペンティ」=「蛇」。ローマの街の歴史やヘリテイジを、デザインへと昇華させるブルガリらしいクリエイションが、贅を尽くしたハイジュエリーウォッチとして大輪の花を咲かせています。ボリュームがありながら手首に違和感なくフィットするブレスレットの感触にも、超一流の技術とエレガンスが宿ります。
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三重に手首に巻き付くという2018年のトレンドは、1940年の「セルペンティ」誕生時からブルガリのアイコンでした。心地よいフィット感を実現する「トゥボガス」の技法を用いながら、芸術的な域まで極めたデザイン性を実現しています。
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シークレットウォッチのふたを開けると、時計の顔に。文字盤にも32個のルビーが施されています。
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蛇の目にはカーネリアンが施され、妖艶な表情を醸し出す。ケースには110個(~2.3カラット)のダイヤモンドと、48個のルビーをセッティング。
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しっぽの先端まで、ブレスレットには34個のダイヤモンドと、177個(3.62カラット)のルビーが! ゴールド部分はすべてのパーツの型に金を流し込むジュエラーならではの技法でつくられているので、作業には膨大な時間がかかります。
※掲載した商品は税抜です。
問い合わせ先
Precious WATCH AWARD 2018 審査員の方々

- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- COOPERATION :
- 安里昌悟
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、濱谷梢子・中村絵里子(Precious)