「本物の家具」がもつ魅力を味方につけてもらうために、インテリアエディター「D」が厳選した大人のためのインテリアアイテムをご紹介する連載。身長156cmと小柄なエディターが、実際に家具を触ったり、座ったりしながら、女性ならではの視点でインテリア名品の魅力を掘り下げます。第10回はロッシュ ボボアの「クラリッジ ヴァニティー」です。

自分の顔と向き合う特別な時間にときめきを。大人の女性にふさわしい「クラリッジ ヴァニティー」

私たちは、年齢を重ねるにつれ日中さまざまな役割をつとめる為に、いろんな顔を使い分けて生きています。つい習慣化して洗面所ですませてしまいがちなスキンケアやお化粧ですが、実は、ひとりの女性として自分の顔と向き合う特別な時間。自分のためのドレッシングテーブルがあれば、毎日がドラマチックに思えるでしょう。

フランス映画に出てくるシックなマダムや、小悪魔みたいなパリジェンヌに憧れて赤いリップを初めてつけたときの高揚感って覚えていますか? 肌の調子を手の感触で確かめたり、アイラインが上手に引けただけで元気になったり、辛いときでも笑顔をつくると脳は騙されるとも言われています。ふとした時に電車の窓に写った自分の顔にへこんでも、帰宅してお気に入りのドレッシングテーブルの扉を開ける間に、笑顔をつくってみたら何かが変わるかもしれません。

ほんのりクラシックで、カラフルなのに上品なスタイルが特徴のヌーボークラシックコレクション。
【ブランド】ロッシュ ボボア【商品名】クラリッジ ヴァニティー【価格】¥589,680(税込)【サイズ】幅660×高さ1410×奥行き300mm【材質】フレーム・本体:チェリー材、ペイント仕上げ 引き出し:オーク材

閉めると奥行き30センチ! マンションにも置けちゃうサイズ感と、ちょうどいい甘さが特別感を演出してくれる「クラリッジ ヴァニティー」

外側はホワイト、開けるとシャビーピンクにペイントされています。つまんで開く装飾を施された取手も心躍ります。

日本の住宅事情を考えるとなかなか夢のような話だと思っていたのですが、このクラリッジ ヴァニティーは扉を閉めると奥行き30センチに収まるので、ちょっとしたコーナーにも設置できます(30センチの目安は両手を広げて、左の小指から右の小指程度の長さです)。主張しすぎない素材感や、ところどころに木の色を残しているところ、ディテールの造りがなんとなく懐かしい感じなのも、お手持ちのインテリアアイテムにも合わせやすいポイントです。

左右の扉の棚は、メガネケースも置けるサイズ感。シャビーピンクと、桜材の赤みがかった木のトリミングが可愛い。

あえて刷毛目をだしたペイント仕上げも風合いがよく、綺麗すぎないところがシャビーな雰囲気を盛り上げてくれます。鏡横のスペースにネックレスやピアスを置いてもいいですよね。

引き出しにお出かけ用のポーチをいれておけば、扉を開けずとも朝塗った同じ口紅を持ち運ぶことができます。

お化粧している自分も楽しければ、一緒に過ごすパートナーから見ても映画のワンシーンにふさわしいドレッシンテーブルって、なかなか難しいと思うのです。でも、クラリッジ ヴァニティーなら、コンクリート打ちっ放しにも、北欧スタイルにも、モダンな和室にだって合わせられる。クラシックの様式美がもつ底力があります。

日常に自分の好きなものや好きなことを取り入れて生活していくという 、フランスの思想「アール・ド・ヴィーヴル(Art de Vivre)」がコンセプトの「ロッシュ ボボア」 

「コンテンポラリーコレクション」の世界観を代表するソファー「マ ジョン」。さまざまなブランドともテキスタイルでコラボレーションしている。写真はミッソーニ。
現代の生活に丁度いいさじ加減の様式美が魅力的な「ヌーボークラシックコレクション」シリーズの世界観。

ロッシュ ボボアは、日本ではまだ知名度が低いのですが、ヨーロッパではとてもメジャーなブランドのひとつです。ロッシュ家とシューシャン家が1960年にフランスで創業。現在では世界60か国、250店舗以上を展開しています。

ファッションブランドとの積極的なコラボレーションも魅力的な「コンテンポラリー」と、各時代のスタイルを大胆に再解釈し、現代に蘇らせた「ヌーボークラシック」のふたつの世界観があります。いずれにも、日常にさりげなく自分の好きなものや好きなことを取り入れて生活していくというフランスの思想「Art de Vivre(アール・ド・ヴィーヴル)」のコンセプトが反映されています。

世界に唯一、自分だけのスタイルでインテリアを創り出したい方におすすめです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM