この季節になると、様々なネット媒体や雑誌で

ピッティやミラノコレクションのスナップを見かけることが多いでしょう。

メンズプレシャスもそのお仲間のひとつなのですが、

個人的な感覚で言いますと、

ピッティ会場よりもその後フィレンツェ市内の各所で

繰り広げられるパーティのほうが、格好いい人が多く棲息しているんです。

そして私のような服ヲタも大集合。

彼らはこの時期、フィレンツェに何をしに来ているんでしょうか・・・。

そこで私めもちょっとだけ、撮ってきましたよ。

この日は超有名テーラー、

リベラーノ&リベラーノ

のパーティでした。

彼はローマのテーラーさん。

よくピッティ会場で見かける方ですね。

ベージュのスーツ、ウール素材のものを

いたってクラシックに着ておられます。

お次はサファリジャケットを着た紳士。

ポケットのフラップと、ボリューム感が

実にクラシカルでよいですねぇ。

タイドアップ、しかも胸ポッケにチーフを

挿している点もお洒落です。

ニットジャケットにリネンのパンツを着た紳士。

ビスポークと思しきグリーンのバッグと、

ベルジャンシューズを履いているところが粋ですねえ。

こういうゆったりしたサイズ感の人って

ピッティ会場では人目につかないのですが、

このトレンドを超越した雰囲気、相当な洒落者とお見受けします。

ちょっと逆光で見にくいですが、

ネイビーブレザーにグレーのスラックス、

タッセルのスエードローファーを履いた若者。

もちろんジャケットはビスポークです。

N.Y.で「ブルックリン・サーカス」という

セレクトショップを経営しているセオドルさん。

彼は一見コワモテですが超紳士!

いつもはブラックアイビー的な着こなしをしている彼ですが、

今日はちょっぴりモードに、

ロングシャツ&スパッツというスタイル。

シャツブランド「G.イングレーゼ」のオーナー、

アンジェロ氏です。個人的な印象を言いますと、

彼は本当に、本当に、本当に優しくて素晴らしいヒトなのです。

いつか彼の住むプーリアに行ってみたいなあ。

着こなしも品格があって、素敵ですよね。

それにしてもリベラーノのスーツって、

独特な肩のフォルムなので、ブランドタグがついていなくても

明らかに他とは違ったムードが漂うんですよね。。

粋というか、軽妙というか、

ギラギラして見えないのが魅力です。

そして彼はナポリ在住のフォトグラファー。

貴族の家系なんだとか。

彼は相当な服ヲタのようで、

自分がビスポークしたジャケットについて、

熱く語ってくれました。

うーん。国籍が違っても、

同じ変態とのトークは弾みますなあ・・・。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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