ルイ・ヴィトンというブランドの
製品をいままでひとつも買ったことがありませんでした。
なんというかあまりにアイコニックすぎて、
お洒落よりも「ヴィトンです」
（※麒麟川島のトーンでお読みください）
という主張のほうが勝ってしまうのですな。
そして業の深い服ヲタとしては
その圧倒的なリア充感に
ついつい妬み嫉みを抱いてしまうのです。
しかし数年前にインタビューしたムッシュかまやつさんが
使い込んだモノグラムのトランクを見て、そんな認識は一変。
ルイ・ヴィトンが放つ強烈な主張に負けずに
持ちこなせてこそ、男のお洒落も一流なのでは！と。。。
そんなときに目にしたのが、
2015〜2016年秋冬のメンズコレクション。
おお・・・いままでカメラ抱えたオッサン観光客の
イメージが強かったあのミニショルダーが、
なんだか格好よく見えてくる！
お洒落って、ふ・し・ぎ！！
ということで、シボ革トートブームがひと段落した今、
手に入れるべきはこのバッグしかない！と
ショップに足を運んだ次第。
しかしこの『アマゾン』というモデル、
なんと既に廃盤になっているとのこと。
キムさんそりゃないよ！
しかしちょうどそんなとき、
色々なファッション誌に
格好のネタが掲載されていました。
なんとルイ・ヴィトンと
今回のコレクションテーマにもなっていた
ぬぬぬ、クリストファー・ネメスの
コラボバッグが登場するとな!?
クリストファー・ネメス。
一般的な知名度は皆無の、今は亡きカルトデザイナーですが、
1970年代生まれの服ヲタ男子にとっては
その名前には特別な響きがあります。
だって90年代後半、GLAYのJIROみたいに
ツンツンの髪型した服飾や美容専門学生といやー
そろってこのブランドでしたからね。
僕は天パでツンツンヘアーができなかったこともあり、
特段ネメス好きだったわけではないのですが、
20年という月日は人を変貌させるもの。
当時あれだけ耳障りだったTKの音楽が
今妙に懐かしく聞こえてくるように
このネメスのアイコンとルイ・ヴィトンの
モノグラムとの組み合わせは、ズバリアリです。
齢39にして発売日当日に伊勢丹に走り・・・。
「いや、カメラバッグとしてね」なんて言い訳をしつつ・・・。
恥ずかしながら手に入れてしまいました！！
100年以上の歴史を誇るモノグラム柄と
カルトなネメス柄との組み合わせによって、
コンサバなミニショルダーも
実にキレのよいルックスに変貌・・・
つうか、カッコいいなこれ。
デザイン的には往年のアマゾンと同様なのですが、
ゴールドのメタルキーが加わっており、
よりゴージャスな雰囲気がプラスされております。
ともあれ、昔のアマゾンも素敵かつ新鮮ですから、
持っている人はタンスの奥から
引っ張りだしてみてもいいんじゃないかな？
さて、私の初ヴィトンの調子はどうかと言いますと、
着こなしがなかなか難しい！
ポロシャツとかジーンズに合わせると
一気に銀座中央通りの外国人観光客的風情に陥ってしまいますから。
かといってビスポーク系ジャケットに合わせても
ちょっと嫌み。だから、合わせるならば
アマゾンという名前を活かした
サファリとか探検家テイストの着こなしがいいんじゃないかな？
というわけで、ウィリス＆ガイガーのサファリシャツ。
我ながらいい塩梅であります！
冬だったらベージュのトレンチコートとかがよいかもしれません。
この中からライカが出てきたら、もう完璧ですね。
ということで山下英介の初ヴィトンは
なかなかのものだったのですが、
周囲の「ヴィトンっしょ」
「オッサンのくせに並んで買ったっしょ」
というこそばゆい視線に耐えかね、
なかなか出番がやってきません。
何年か寝かせた方がいいかなぁ？
