この春デビューしすぐに完売、追加生産されてもまた完売するほどの人気を呼んでいる、40代キャリア女性向けのジャケットがあることをご存知でしょうか? テーラリングにこだわりをもつN.Y.発のブランド、ポール・スチュアートの「ファーストジャケット」が、それです。
男性用のジャケットからヒントを得て仕立てられたジャケットが、なぜこれほどまでに支持を広めたのでしょうか? テーラードに続く新作「ノーカラー」タイプの特徴を踏まえながら、そのディテールの一部始終をデザイナーの待井 薫さんに教えていただきました。
「ファーストジャケット」が開拓したジャケットの新境地
大人の女性が確固たる地位や立場に立ったとき、人前に出る際にそっと後押ししてくれる、自信をくれるジャケットが、なかなか見当たらない。女性の地位向上が進む今の世の中こそ求められているのはずなのに、なかなかいいものに出合えないのは何故? このジャケットの誕生には、ポール・スチュアートのデザイナー陣の、そんな「強い疑問」がありました。
その疑問と情熱とが、素材のクオリティには妥協せず、紳士服のテーラリング技術や最新の便利機能を取り入れながらも、女性らしく、凛として見えるジャケットの完成へとつながったのです。
この「ファーストジャケット」には、はおった人が使い勝手がいいと感じる、いくつもの優れた点がありますが、そのポイントを7つに分けてお伝えします。まず、ウール100%でありながらも「伸縮性のある生地」をつくるところから、キャリア女性のためのジャケットづくりの旅は始まりました。すでにただならぬこだわりを感じさせるジャケットの魅力を語る上で外せないのは、「大きく分けて『パターンの技術』と『内ポケットに施されたある仕掛け』にあります」と、待井さん。そのポイントを、余すことなくご紹介します。
■1:自然にカーブした腕のライン
「人に見られることの多い女性エグゼクティブの立ち姿が、常に美しくあるように」。その思いが投影されたのが、腕のラインです。「人間の腕のラインはやや曲がっているので、無理ない姿勢を基準に、人間工学的な裁断パターンにこだわりました」(待井さん)
■2:しなやかなボディラインで女性らしさを表現
「ちょうどいいフェミニンさを出すために、胸元は女性らしいラインにこだわりました」と待井さん。男性的なパターンをベースにしながらも、締め付け感を感じさせないよう、首周りから胸元にかけてのゆるやかなカーブで、女性らしさを緻密に表現しているとか。
■3:「富士山のライン」を目指した完璧な襟元ライン
いくら動いても疲れないよう、それでいて完璧とされる襟元のラインを追求した結果たどり着いたのは、「富士山のライン」だったと待井さん。なだらかな肩のラインが確かに、富士山のようにどっしりと落ち着いたムードを醸し出し、フレッシャーズではない、大人の余裕や貫禄を感じさせます。
■4:時短でアジャストできる袖丈デザイン
「お直しする時間がない」ほど忙しく過ごす女性たちにとって、折るだけで袖丈の調整が完了するお手軽なデザインはなんともうれしい時短ポイントのひとつ。「女性らしいフォルムも叶って一石二鳥」と待井さん。着る人の気持ちに寄り添った、つくり手の愛情を感じるアイディアのひとつです。
■5:着丈と裾ラインへのこだわり
襟付きタイプでは、スカートスタイルだけでなくパンツスタイルでもバランスよく着こなせるよう、前丈を短く裾のラインを丸くカット。更にはバックスタイルも美しく見えるよう、腰高効果のあるデザインも施されています。
新作のノーカラータイプでは、より幅広いシーンで活用できるよう、襟付きタイプより着丈を長くし、前下がりのデザインを搭載。スマートな装いが完成します。
まさしく「360°美シルエット」が叶う、いつでも自信のもてるジャケットといえます。
■6:優秀な「内ポケット」の存在
女性用のジャケットとしては類を見ない「内ポケット」の仕掛けとは? 外から見てもアタリが出ないようにしつつ、機能美にも長けている、驚きの仕様を公開します。
■7:「外ポケット」にはさらなる機能が!
内ポケットだけでなく、外側のポケットにもきめ細かな配慮が。人前に出る前にさっと濡れるリップポケット、チーフを忘れてもさっと引き出すだけでパーティに対応できるレースのポケットチーフなど、「美しく時短」を叶える気配りが施されています。
以上、忙しく働く30代・40代エグゼクティブのために考案された「ファーストジャケット」の魅力をお伝えしました。着る人のライフスタイルに寄り添うよう研究・製作されたこのジャケットは、着るだけで安心感を得られる本物の一着に仕上がっています。
キャリア女性にとって、「長時間着ても疲れず、着るだけで自身のもてるジャケット」、これに勝るものはないでしょう。
「通常、お洋服のサンプル作成は商品化まで多くて2回で終わるのですが、今回は5回まで修正を重ねたうえで、ようやく完成の日の目を見ました。私たちの熱の入れ方も違った、愛すべきジャケットです」と待井さん。
つくり手が自信を持ってすすめるポール・スチュアートの「ファーストジャケット」。まずは、お店で袖を通して、そのよさを体で実感してみてください。
■イベントが開催されます ※開催終了
雑誌『Precious』で活躍するスタイリストの犬走比佐乃さんを講師に迎え、「自分らしいジャケットスタイルの着こなし」をテーマにした働く女性に向けたセミナーが開催されます。ポール・スチュアートのファーストジャケットも登場、その素晴らしさに触れることのできる貴重な機会となります。ふるってご参加ください。
日程/8月30日(水)19:00〜
場所/ポール・スチュアート 青山店(東京都渋谷区神宮前5-7-20)
問い合わせ先
- ポール・スチュアート 青山店 TEL:03-3406-8121
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 大槻誠一
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃