さて今回は、ピッティウォモで私が気になった
ブランドやトピックを列挙していきます。
まずはベルベスト。
ここ数年は薄軽洗いジャケットの潮流に乗った
ラインナップが中心でしたが、
今季はクラシック&ラグジュアリーの王道に則った
実に大人なスーツやジャケットを発表しています。
中でも注目は、今冬セレクトショップで大ヒットを遂げた
カシミアのダブルフェイス素材(写真)。
これはプラダなどのモードブランドもよく採用している生地で、
魅力はシャープさと軽やかさを兼ね備えた点。
もっさりしがちな淡色のコートやジャケットも、
この素材ならモダンに見えるのです。
続きましてはG.T.Aの
カラーコーデュロイ。
イギリスのオジサンがはいていそうな
カラーコーデュロイパンツが今また、新鮮に見えてきています。
レッドやマスタードあたりが今季らしく見えるのではと。
そしてやっぱり見逃せない、
サルヴァトーレ・
ピッコロ。
今、シャツのトレンドはもはや
このブランドなくして語れません。
従来から人気を集めていたアメトラ調のチェック柄(右)に加え
今季はフランスっぽいマスタード色(左)も追加。
ナポリという土地にあって、どうしてこんなに
絶妙に洒落た提案ができるんだろう・・・?
これ私の近年の疑問。
ぜひ一度、サルヴァトーレ氏にインタビューしてみたいですね。
そしてジャケットブランドなら、
ラルディーニのパワーはやはり圧倒的です。
型紙のバリエーションはさほどないものの、
ここはとにかく生地のセレクトが上手い。
今季は英国調の大胆かつ渋いチェック柄が大充実。
また、マージャーズやリバイバルなどといったブランドで
活躍したショップオーナー兼デザイナー、
ガブリエレ・パシーニ氏がラルディーニのもとで
自らのコレクションを発表していたことも、
大きく話題を集めていました。
勢いのある場所には、人材が集まりますね。
おっと、真ん中におわすは、
メンプレでも特集をした、
アルカンターラ素材の
ジレではないですか!
近年ファッションブランドへの生地提案に
力を入れているアルカンターラ社の
今後にも目が離せません。
従来、ストールブランドのイメージが強かった
アルテア。
最近はトータルコレクションを展開しているのですが、
今季は色の提案が抜群に素敵。
ブルーあり。
オレンジあり・・・。
この配色センス、ぜひ真似したくなりました。
また、先ほどラルディーニのブースでも紹介した
ニットジレがここにも。
秋冬のキーアイテムの予感となる気がしてなりません。
アウターにもインナーにも使えて非常に便利なので、
ぜひこれは1枚手に入れておきたいですね!
続いては新顔ブランド
MAN1924。
とても洒落っ気のある
ブリティシュ・アメリカンの世界。
ツイードやコーデュロイ、バーバリークロスといった
ヴィンテージな素材を使い、
モダンなシルエットにまとめるこの手腕、
ただものではありません。
N.Y.のブランドかな? と思い聞いてみたら、
なんとスペインとのこと!
こちらがオーナーさん。
おお、、、まるでスティーブ・マックイーン
じゃないですか!
日本人受けするセンスでもありますし、
これはぜひ日本に入ってきてもらいたいですね。
バーバリークロスのステンカラーコートは、
個人的にもぜひ購入したいです!
BOW-TIEの
ベルジャン風シューズ。
ベルジャンは、春から取り入れていただきたいハズシ靴の筆頭。
ベルベットルームシューズもいいけれど、
この春履くなら断然こちら!
華奢なショートノーズの、いやらしさがたまらんなぁ・・・。
ちなみにこちらは日本ではユナイテッドアローズで
取り扱う予定とのこと。
スペイン製とあって値段もお安いですし、
ぜひ1足入手して、ラフにチノパンなどと合わせていただきたいですね!
次回に続きます。