「セリーヌ」が発表した2019年春夏のコレクションが、多くの注目を集めたことはまだ記憶に新しい。アーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターにあのエディ・スリマンが就任し、久しぶりにパリのコレクションへとカムバックを果たしたことも一因だろう。ただ、それ以上に新たな「セリーヌ」を印象付けるランウェイの素晴らしさが最たる要因といえる。

とはいえ、皮革高級靴を原点に持つブランドだけに、その矜持はレザーアイテムに今もなお脈打っていることを本コレクションでは再認識する。相も変わらず、女性たちをワンランク上のステージへと導くキーであることを示し、最高の贈り物になることを実感させられるのだ。

凛々しさの奥に秘めた器の大きさ

[W19×H10cm]¥80,000(セリーヌ ジャパン)
[W19×H10cm]¥80,000(セリーヌ ジャパン)

選りすぐりのグレインドカーフレザーを使用したラージフラップウォレットには、変わらず持ち続けるブランドの信念がのぞく。そこへさりげなく設えたゴールドのブランドロゴが上質を駆り立て、フラップを開けば頼もしさ実感する内部構造を目にできる。ガゼット入りコンパートメント2つ、ジップ付きポケット1つにフラットポケット2つ。その有能さはまるで、小ぶりなハンドバックのようだ。

可愛らしさを伝えるサイズとテクスチャー感

[W11×H9cm]¥64,000(セリーヌ ジャパン)
[W11×H9cm]¥64,000(セリーヌ ジャパン)

レザーへ走らせたキルテッド仕上げがひときわ目をひく逸品。それにより生まれる優しい凹凸が可愛らしさを暗に伝え、コンパクトさと相まって程よい手への馴染みを生む。外側を囲むゴールドファスナーがクラス感を讃え、「C」のチャームのさりげないアクセントに誰もが心を掴まれるにちがいない。

手の平で楽しむ最高級の素材と技

[W10.5×H8.5cm]¥66,000(セリーヌ ジャパン)
[W10.5×H8.5cm]¥66,000(セリーヌ ジャパン)

「セリーヌ」が誇るウォレットラインナップの中で新生「セリーヌ」の新しい顔でもあるスナップボタン付きの三つ折り、スモールトライフォルド。最高級カーフレザーを表と裏へ惜しみなく使い、手にすっぽり収まる小振りのサイズ感もいい。コインポケットやフラットポケット、ノートポケットを各1つ備え、そのサイズ感からは想定しえない使い勝手の良さも心躍る要素だ。

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PHOTO :
小林孝至(イタルスタジオ)
STYLIST :
水野陽介
WRITING :
菊池 亮
EDIT :
安里昌悟