2008年に誕生したヴァン クリーフ&アーペルの「ペルレ コレクション」に、3色のカラーストーンをあしらったリングが登場しました。

左から/ペルレ クルール アントレ レ ドア リング[イエローゴールド×マラカイト×ダイヤモンド]¥825,000・[ホワイトゴールド×ターコイズ×ダイヤモンド]¥1,050,000・[ピンクゴールド×カーネリアン×ダイヤモンド]¥750,000(すべて税抜き)
左から/ペルレ クルール アントレ レ ドア リング[イエローゴールド×マラカイト×ダイヤモンド]¥825,000・[ホワイトゴールド×ターコイズ×ダイヤモンド]¥1,050,000・[ピンクゴールド×カーネリアン×ダイヤモンド]¥750,000(すべて税抜き)

ふくよかな丸みをもつカボションカットの色石は、メゾンの厳しい基準で選び抜かれたもの。マラカイトは深いグリーンに加えて、表面にまっすぐで均一な縞模様が入った石を。ターコイズはムラがなく、鮮やかなブルーのものだけが選ばれています。またカーネリアンは、ていねいに研磨されることで際立つ、温かみのあるオレンジレッドが特徴。

指と指の間をモチーフが飾るアントレ レ ドアというスタイルも、ヴァン クリーフ&アーペルならではのもの。もう一方のモチーフには、カボション形の曲面にダイヤモンドがセッティングされ、四方からまばゆい輝きを放ちます。

石の色を最高に引き立てるべく選ばれたイエロー、ホワイト、ピンクのゴールドは、縁取りのビーズをひとつひとつ手作業で加工。丹念に研磨され、すみずみまで艶やかに。

ヴァン クリーフ&アーペル「ペルレ」制作現場
ヴァン クリーフ&アーペル「ペルレ」制作現場

またゴールドの台にオープンワークを施すことで、セッティングされたダイヤモンドに光が透過し、輝きが際立ちます。

ペルレ コレクションのゴールドビーズのモチーフは、1920年代に誕生したもの。当時、ツタンカーメン王の墓が発見されたことを機に、エジプト風のジュエリーが流行。ヴァン クリーフ&アーペルもエジプシャンスタイルのジュエリーに、金属の粒を連ねた細い糸を用いました。

その後、アーペル一族がモロッコを旅したことから、ゴールドビーズをふんだんにあしらったクスクス コレクションが登場。1948年以降、メゾンを代表するモチーフとなったのです。

クスクス ウォッチ 1949年 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
クスクス ウォッチ 1949年 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

その後、1960年頃に好まれたゴールドとコーラルのビーズにパールを組み合わせたツイスト コレクションを経て、1968年、ゴールドビーズで縁取られた名品、アルハンブラ モチーフの誕生へと受け継がれてきました。

ゴールドビーズ、アントレ レ ドア…メゾンを象徴するふたつの要素が融合した新作リング。人とは違う、次なるアイコンジュエリーを探していた大人の女性にぴったりです。

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Precious.jp編集部 
2017.8.25 更新
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クレジット :
文/吉川 純