2008年に誕生したヴァン クリーフ&アーペルの「ペルレ コレクション」に、3色のカラーストーンをあしらったリングが登場しました。
ふくよかな丸みをもつカボションカットの色石は、メゾンの厳しい基準で選び抜かれたもの。マラカイトは深いグリーンに加えて、表面にまっすぐで均一な縞模様が入った石を。ターコイズはムラがなく、鮮やかなブルーのものだけが選ばれています。またカーネリアンは、ていねいに研磨されることで際立つ、温かみのあるオレンジレッドが特徴。
指と指の間をモチーフが飾るアントレ レ ドアというスタイルも、ヴァン クリーフ&アーペルならではのもの。もう一方のモチーフには、カボション形の曲面にダイヤモンドがセッティングされ、四方からまばゆい輝きを放ちます。
石の色を最高に引き立てるべく選ばれたイエロー、ホワイト、ピンクのゴールドは、縁取りのビーズをひとつひとつ手作業で加工。丹念に研磨され、すみずみまで艶やかに。
またゴールドの台にオープンワークを施すことで、セッティングされたダイヤモンドに光が透過し、輝きが際立ちます。
ペルレ コレクションのゴールドビーズのモチーフは、1920年代に誕生したもの。当時、ツタンカーメン王の墓が発見されたことを機に、エジプト風のジュエリーが流行。ヴァン クリーフ&アーペルもエジプシャンスタイルのジュエリーに、金属の粒を連ねた細い糸を用いました。
その後、アーペル一族がモロッコを旅したことから、ゴールドビーズをふんだんにあしらったクスクス コレクションが登場。1948年以降、メゾンを代表するモチーフとなったのです。
その後、1960年頃に好まれたゴールドとコーラルのビーズにパールを組み合わせたツイスト コレクションを経て、1968年、ゴールドビーズで縁取られた名品、アルハンブラ モチーフの誕生へと受け継がれてきました。
ゴールドビーズ、アントレ レ ドア…メゾンを象徴するふたつの要素が融合した新作リング。人とは違う、次なるアイコンジュエリーを探していた大人の女性にぴったりです。
問い合わせ先
- ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク TEL:0120-10-1906
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- クレジット :
- 文/吉川 純