江戸末期の開港以来、160年の長きにわたって西洋・東洋からもたらされた文化の面影を、今も楽しむことができる港町・横浜。まるでパリの街角のような路地裏レストランや、ノスタルジックな老舗店も、この地にあるからこそ一層、その雰囲気が際立ちます。

そこでこの記事では、港の見える丘公園のふもとから伸びる「元町商店街」を中心に、近隣の石川町駅周辺まで足を伸ばし、横浜・元町エリアのフレンチ・レストランをご紹介します。

プレステージなレストランの予約を得意とする予約サービス『一休.comレストラン』で口コミの評判の高いお店と、料理人の顔が見えるグルメ・レストランサイト『ヒトサラ』でシェフがオススメするお店の中から、おすすめしたい5軒を厳選しました。

【目次】

ランチが人気|元町フレンチ


【1】Restaurant EISUKE(レストラン エイスケ)

Restaurant EISUKE
Restaurant EISUKE 情報提供:一休.com

元町商店街に隣接する石川町のカジュアル・フレンチ「Restaurant EISUKE(レストラン エイスケ)」。内装はあたたかな風合いのウッドが基調となっており、空間を包み込む照明もほんのりとやわらか。洗練を感じさせつつ、全体的にアットホームな雰囲気が演出されています。

メインダイニングにはテーブル席のほか、4名対応の半個室も用意。一面ガラス張りの窓際席では、テラス感覚で開放感を楽しむことができます。

Restaurant EISUKE
Restaurant EISUKE 情報提供:一休.com

本場で腕を磨いたオーナーシェフによる本格フレンチを、リラックスしたムードの中、いただくことができるのが、このお店の魅力。お肉のテリーヌ、季節のスープ、メインディッシュで構成される、人気のお手頃ランチセットは、3~4種の中からメインを選べる自由度の高さもうれしいポイントです。

普段使いで楽しむのはもちろん、その心のこもった料理ともてなしは、記念日のディナーにも好評。行きつけのフレンチ・レストランとして、アドレスに加えておきたい1軒です。

人気のランチプランは「【プリフィクスランチ】本格フレンチで美味しいひと時!メインに前菜、デザートまで選べる贅沢ランチ全4品 2,916円」。コースの構成は、前菜、スープ、メイン、デザートの計4品と、このお値段ながら充実。さらに前菜、メイン、デザートは、数種の中から好きなものをチョイスし、自分仕立てで楽しめます。

内容の一例として、前菜「シェフの自信作”お肉のテリーヌ”」、スープ「かぼちゃのポタージュ」、メイン「骨付き鶏もも肉コンフィのパン粉焼き 白いんげん豆の煮込み」、デザート「焼き立てフォンダショコラ」など。

問い合わせ先

  • Restaurant EISUKE
  • 営業時間/11:30~15:00、17:30~22:00
    定休日/水曜日・年末年始
    予算/ランチ 3,000円~3,999円 、 ディナー 6,000円~7,999円
    席数/26席(半個室1室)
    喫煙可否/全面禁煙
    TEL/045-319-4464
    住所/神奈川県横浜市中区石川町1-6 三甚ビル2階

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ディナーが人気|元町フレンチ


【1】Le Petit Courageux(ル プティ クラージュ)

Le Petit Courageux
Le Petit Courageux 情報提供:一休.com

「Le Petit Courageux(ル プティ クラージュ)」は、まるでパリを訪れたような、空間・料理を楽しめる、小さなレストラン。フランス帰りのシェフが、本場の雰囲気を元町商店街の裏通りに再現。かわいらしい外観に目を留めた瞬間、思わずうれしくなってしまいます。店内には、修業時代に現地でコレクションしたという、ポスターや絵はがきがあちらこちらに。華やぐ気分のまま、本場仕込みの王道フレンチを堪能しましょう。

Le Petit Courageux
Le Petit Courageux 情報提供:一休.com

お店の信条は、フランスの味をそのままに再現すること。

現地のレシピに忠実に、たとえば神奈川県産のポークや地元横浜の野菜など食材からこだわって、昼夜ともプリフィクスコースを展開。見た目も鮮やかな一皿一皿に、最後までときめきが止まりません。しかもローカロリーに仕立てられているので、美容に関心の高い女性にはなおさら、うれしいポイント。

自家製ベーコン、キッシュ、ポークリエット、テリーヌなど、テイクアウトも用意されているので、自宅でもフランスを旅するような夢心地の余韻に浸ることができちゃいます。

おすすめのディナープランは「【乾杯酒付】パリのような雰囲気で本場フレンチを堪能!フォアグラ、選べる前菜、お肉料理含むWメイン全6品 6,696円」。コースの構成は、アミューズ、前菜×2皿、魚料理、肉料理、デザートのWメインで、食前の乾杯ドリンク付き。

内容の一例として、1皿目の前菜「厚切りにした自家製サーモンマリネ」「自家製ベーコンと玉ねぎのキッシュパイ」、メイン「和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」「ハンガリー産 鴨のロースト 赤ワインソース」など、数種から選べるプリフィクススタイルになっています。

問い合わせ先

  • Le Petit Courageux
  • 営業時間/11:30~15:00、18:00~22:30
    定休日/月曜日
    予算/ランチ 2,000円~2,999円 、 ディナー 5,000円~5,999円
    席数/28席
    喫煙可否/全面禁煙
    TEL/045-681-2665
    住所/神奈川県横浜市中区元町5-209 北村ビル1F

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【2】ST(エスティ)

ST
ST 情報提供:一休.com

元町・中華街駅より徒歩5分、商店街よりちょっと足を伸ばした代官坂に、あたたかなもてなしを味わえるフレンチレストランがあります。

坂の途中にひっそりと佇むその店は、カウンター3席、テーブル席4組分とこじんまり。これは、よりクオリティの高いもてなしを提供したいという、オーナーシェフの意向を反映してのものなのです。静かな隠れ家を思わせる雰囲気の中、心づくしの料理とサービスを堪能しましょう。

ST
ST 情報提供:一休.com

料理を彩る季節の味覚の中でも、シェフがとりわけ大切にしているのが鎌倉野菜だと言います。手間暇惜しまぬ仕事が光る、その味わいはもちろんのこと、とりどり野菜の彩りや盛り付け、美しい器など、視覚面においても印象的なコースは、いつまでも記憶に留めておきたい、記念日のディナーにもおすすめです。

おすすめのディナープランは「【特別な日に最適】お勧めの食材を使った前菜数種やお肉料理など贅沢に堪能「Dinner ST」デザートなど 8,050円」。ある日の料理の一例として、「桜の葉でマリネした真鯛 桜のソース」、「新玉葱の冷製スープ 地鶏ささみとコンソメジュレ 穂じその香り」、「赤座海老のローストと安納芋 オレンジソース」、「猪とフォアグラのパイ包み」、「鮮魚のポワレ 春野菜のリゾット」、「フランス産鴨胸肉のロースト 木の子添え」など。これら当日おすすめの食材を使った料理に加え、「季節野菜のムース」や「パンと豚バラリエット」、デザートとして「冷製いちごのスープ」などをいただけます。

問い合わせ先

  • ST
  • 営業時間/コーススタート時間:12:00~、13:00~ 18:00~、19:00~、19:30~※平日のみ
    定休日/水曜日
    席数/11席(テーブル:8席/カウンター:3席)
    喫煙可否/全面禁煙
    TEL/070-5452-0831
    住所/神奈川県横浜市中区元町2-80 元町代官坂ビル1F

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元町のおすすめフレンチ


【1】横濱元町 霧笛楼

横濱元町 霧笛楼
横濱元町 霧笛楼 情報提供:ヒトサラ『シェフがオススメするお店』

1981年にオープンした、横浜を代表するフレンチ「横濱元町 霧笛楼」。元町通りを1本奥に入った場所に構える白の洋館は、観光スポットとしても見ごたえ充分です。

建物は3フロアに分かれており、1階はステンドグラスがノスタルジックなレストランバー、2階はかつて横浜にあった遊郭をイメージした座敷席、3階はバンケットルームといった具合に、異なるコンセプトにまとめられています。

そもそも店の名の由来となったのは、店の近く、代官坂を舞台とした大佛次郎の小説「霧笛」ということで、その中に描かれた明治・開港時代の雰囲気を纏わせた空間となっているのが特徴的。座敷にテーブルを配した2階の個室は、それぞれに「黒船」「代官」といった象徴的な名前がつけられていたりと、横浜の歴史に思いを馳せてしまうような仕掛けが満載です。

また、敷地内には、有名デパ地下でおなじみのパティスリーも併設されています。

横濱元町 霧笛楼
横濱元町 霧笛楼 情報提供:ヒトサラ『シェフがオススメするお店』

こちらでいただけるのは、伝統のフランス料理に地産地消や和の食材をふんだんに取り入れた、いわば「横濱フレンチ」。たとえば、フォアグラのグリエに牛蒡のリゾットと牛蒡のフライを添えた前菜「フォアグラのグリエ 牛蒡のリゾット」や、シェフのスペシャリテ「石鯛のタルタル セロリと生姜のブラマンジェ」など、エキゾチックな「横浜焼き」の器に盛られ提供される和洋折衷の一皿は、実に横浜的です。

横浜でフレンチをいただくなら外せない、横浜「らしさ」を堪能させてくれる名店と言ってよいでしょう。オリジナルラベルが貼られた自慢のフランス産シャンパンとともにどうぞ。

問い合わせ先

  • 横濱元町 霧笛楼
  • 営業時間/11:30~14:30、17:00~22:00
    定休日/不定休 (月曜日)
    予算/ランチ 6,000円、ディナー 12,000円
    キャパシティ/148人(宴会・パーティー時立席:100人着席:60人)
    喫煙可否/完全禁煙
    TEL/045-681-2926
    住所/神奈川県横浜市中区元町2-96

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【2】brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン)

brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン)
brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン) 情報提供:ヒトサラ『シェフがオススメするお店』

「brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン)」が構えるのは、商店街の表通りから路地へ入ったところにあるビルの地下。外から見えないこともあり入りにくく感じるかもしれませんが、店内はいたってカジュアルなムード。慇懃なサービスは一切なく、インテリアの色彩が賑やかさを演出、かわいい豚の置物が笑顔を誘います。

こちらの豚さん、開店当時よりあったものなのですが、常連客からのプレゼントが仲間入りしていき、今ではお店のマスコット的存在になってしまったのだとか。また、「ちょっと1杯」を楽しめるカウンター席も用意されていたりと、お一人様にも居心地のよい空間が広がっています。

そもそも「ブラッスリー」とは「簡単な料理とお酒を楽しむお店」を指しますが、こちらのお店が「ブラッスリー」を店名に掲げるのは、気軽さを全面に打ち出したいから。反面、料理は決して簡単なものではなく、その矜持は、職人を意味する「アルティザン」という言葉に表されています。

brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン)
brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン) 情報提供:ヒトサラ『シェフがオススメするお店』

フランスで2年の修業を積んだオーナーシェフ・佐藤剛氏が大切にしているのは、同じ料理を繰り返しつくることで、その完成度を高めていくという、まさしく職人の仕事。開店当初から変わらぬレシピでつくり続けているという「Artisanのパテ・ド・カンパーニュ」はその結晶と言えるでしょう。

火入れから食感、塩気に至るまで、すべてのバランスを徹底的に考え抜いたフレンチの王道メニューをまずは味わって、シェフの魂を感じてみてください。

シンプルだからこそ手間暇の差が出る「熟成 アメリカ産アンガス牛 骨付きリブロースの炭火焼」など肉料理をメインに、「メガ盛り 蟹マカロニグラタン」や「オマール海老1尾入りピラフ」など、厳選魚介を使用した豪快な料理も展開。また、合わせるワインのセレクトにも情熱をのぞかせ、フランス産を中心に、小規模なワイナリーでこだわりを持ってつくられたビオワインなど、個性的なワインが取りそろえられています。

もちろんデザートも抜かりなし。キャラメルをぎりぎりまで焦がしたビターな味と、固めの食感が特徴の「【名物】男気プリン」は、来店したら必ず食べる人も多いという人気メニューです。

問い合わせ先

  • brasserie Artisan(ブラッスリー アルティザン)
  • 営業時間/11:30~15:30、18:00~22:30
    定休日/水曜日 ※火曜日ディナー休
    予算/ランチ 2,500円、ディナー 7,000円
    席数/38人(宴会・パーティー時立席:80人着席:38人)
    喫煙可否/完全禁煙
    TEL/045-228-7433
    住所/神奈川県横浜市中区元町1-31 ラ・スピーガ元町001

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※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2019年3月22日(金)時点での情報をもとに作成しています。

この記事の執筆者
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