この春注目の最新「ピンクアイシャドウ」は、血色カラーならではの女らしさと清潔感が際立つ色。
まぶたのくすみ消し効果、きつさを緩和する作用に優れ、今季、美容賢者が注目している「若返り効果の高いアイテム」です。でも、若いころにハレまぶたになってしまった苦い経験をもつ大人は、選び方や使い方も迷うもの。
そこで、今回はヘア&メイクアップアーティスト尾花ケイコさんに、ハレまぶたにならず美しさを引き出すおすすめの「ピンクアイシャドウ」と正しい塗り方を教えていただきました。
ピンクのパワーで 透明感が劇的にアップ。 華やかで軽快な旬の目元に
ピンクは膨張色。上まぶたにしっかりと色をのせるとたるみで間延びしたまぶたを強調させることに…。そこで、ヘア&メイクアップアーティスト尾花ケイコさんいわく「上まぶたは控えめにし、下まぶたにピンクを効かせて涙堂をふっくらと見せるのが正しい」とのこと。
下まぶたの目頭から目尻までの涙堂の幅にピンクをのせるのですが、涙堂の幅は涙袋ともホルモンタンクとも呼ばれ、ここがぷっくりとふくらんでいると、人相学的には女らしさを強調し、愛される幸福顔に。
■ピンクを引き立てて、透明感を引き出す色の組み合わせ方が最高!
「やわらかな女らしさを表現できるピンクのアイシャドウは、きつく映りがちな大人こそ使ってほしいアイテムですが、膨張色だけにアイテムの選び方が難しい。べったりとついて色浮きしてしまうマットな質感や、シワが目立つほど粒子が粗いものはNG。微細なパールやラメをたっぷりと含んだ、色よりも輝きが前面に出るシアーなピンクが正解です。
なかでも、目元だけでなく、顔全体に血色感や透明感をもたらしてくすみを消す…ピンクの効用を最も実感できるのがコスメデコルテ『コントゥアリング アイシャドウ 016』。
これはまぶたの黄ぐすみも茶ぐすみも払拭する淡いグリーンがセットされているのが利点で、艶やかでシアーなピンク(パレット左下)が濁らず映えて見たままの発色に。疲れくすみ顔を明るくして清潔感を引き出すために、色の組み合わせを緻密に計算したであろう、今季のベストパレットだと思います」(尾花さん)
透け感のある輝きが絶品。くすみを消しメリハリ目元に
まぶたと一体化して自然な輝きを放つ、透明感のあるパール&ラメ入り。特に左下のピンクはシアーな発色で悪目立ちせず、さりげなく血色感、華やぎを演出。ピンクに苦手意識がある人こそ使いやすいタイプです。
【使用データ】
質感:色よりも輝きが前面に出るタイプなので、発色は控えめ。色によってラメとパールの量が異なり、自然なメリハリ感、奥行きに。
つき具合:細かな粉体でなめらかに色がのり、シワを抹消。密着感が高いので、ラメも落ちにくい。
色:(右上)淡いグリーン、(右下)ブラウン、(左上)ピンクホワイト、(左下)ピンク。
■ハレまぶたにならず、華やかな目元に。「ピンクアイシャドウ」の正しい塗り方指南
今まではパレットの中にあっても、使われずに排除されてきたピンクですが、この色特有のふくらます力をぜひ活用してほしい。下の比較でもわかるように、ピンクを取り入れたほうが薄塗り印象なのに、強く華やか。このメイク手順なら、だれでもセンスのいい、やわらかな春メイクに仕上がります。
【ピンクを未使用】限りなくナチュラルだが無難な仕上がり。やや寂しげな印象に
1のハイライトカラーをアイホールにぼかし、次に2の締め色を二重まぶたの幅に重ねます。優しい印象のブラウンの目元でナチュラルな休日メイクにはいいが、華やかさや強さは今ひとつ。
【ピンクを使用】血色ピンクで重くならずにメリハリ感が生まれ、華やかさ&透明感がアップ
1をアイホールに、2を二重の幅にのせ、次に3をアイホールの半分の幅に重ね、下まぶたにもライン状に。目頭と目尻に4をのせます。ピンクの血色効果ときらめきで華やぎ倍増。
\これはNG! ピンクを広げすぎるとハレまぶたの滑稽顔に/
ピンクは膨張色なので、アイホールまで広げすぎるとハレまぶたに見えて、悪目立ちするので要注意。のせる範囲はアイホールの半分まで。また肌なじみのいいピンクをセレクトするのも失敗しない秘訣です。
■「ピンクアイシャドウ」の正しい塗り方Step6
Step1:ピンクと相性のいいブラウンラインで自然に引き締める
右上の淡いグリーンをアイホールにぼかしたら、ブラウンのペンシルで上まぶたの際にラインを描きます。まつげの上からペンシルを当て、目頭から1cm空けた位置から目尻に向かって動かして。
Step2:引き締めカラーのブラウンを二重の幅に。陰影の土台づくりを
右下のブラウンシャドウをチップにとり、目尻から目頭、目頭から目尻とチップを往復させるように、二重のラインの幅にのせます。Step1でのせたラインとなじみ陰影のグラデーションに。
Step3:のせすぎ注意。ピンクをのせる範囲はアイホールの半分まで
左下のピンクアイシャドウをチップ全体にとり、アイホールの半分くらいの範囲にオン。Step2でのせたブラウンのアウトラインをなぞるように、中央から目尻、目頭から目尻の順でのせます。
Step4:下まぶたに5mm幅でピンクを効かせて、涙袋をふっくらさせる
下まぶた全体に、左下のピンクを5mm幅でのせます。チップは立てて、アイシャドウがついている先端部分だけを当てて滑らせるのがコツ。起点は中央。中央→目尻、目尻→目頭の順に動かします。
Step5:きらめく淡いピンクを目頭、目尻にのせてくすみを飛ばす
パールたっぷりの淡いピンクを目頭、目尻にサッとのせる。白目の濁りも、くすみも飛ばして透明感を引き出します。さらに「抜け」をつくるので、さりげなく目の横幅を大きくする効果も。
Step6:膨張色だからこそ引き締めるために隠しアイラインは必須
特に目の際の粘膜が見えやすい人は、アイラインで埋めるのが鉄則。まつげの下から黒のリキッドアイライナーを当てて、中央から目尻、中央から目頭の順にまつげの隙間を埋めます。
問い合わせ先
- コスメデコルテ TEL:0120-763-325
- カネボウ化粧品 TEL:0120-518-520
- 資生堂インターナショナル TEL:0120-81-4710
- メイクアップフォーエバー TEL:03-3263-9321
- ジョルジオ アルマーニ ビューティ TEL:03-6911-8411
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)、鈴木 宏(人物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)