絶妙な色の組み合わせの「多色パレット」。これさえあれば美しき変貌を遂げられそうと期待は高まりますが、現実は多色=持て余す色・・・であることも。
「多色パレット」の特技は配色、質感が計算されていて、難しいグラデーションづくりを考えなくても重ね塗るほど奥行きが生まれること。たるみまぶたでも骨格に沿って陰影をつくり、目元全体を引き締める力に。
そして多色だからこそ、「透け感」ある軽快な目元にも、会食にも対応できる「こっくり」色にも演出できるのです。単色アイシャドウ使いでは得られない、新時代のアイメイクレッスン、ぜひチェックしてみてください。
第一回目は、シャネルのベージュ系名品アイシャドウパレットを使ったアイメイク術です。
ベージュこそシャネルの真骨頂。持て余さず捨て色なし、の全9色
だれもがひとつはもっているベージュ系パレット。でもそれはいつから使っていますか?
ベーシックな色こそ今の空気に合った色調と質感でなければ、古い顔から脱却できません。ベージュはこのブランドの代表カラーであり、マドモアゼル・シャネルはベージュの女王とも呼ばれていました。彼女にとってベージュとはあらゆる表現の可能性を秘めた特別な色。
そのエスプリを受け継いだこのパレットは、肌の美しさを引き立てる色を熟知している現在のクリエイター、ルチア ピカが、厳選し詰め込んだ9色。マット、サテン、メタリックと異なる質感をそろえ、ここまでベージュのバリエーションを極めたパレットはほかになく、しかもどの色をどう組み合わせてもパーフェクトに調和します。骨格を引き立て、若く美しい目元に仕上がる逸品です。
シャネル 「レ ベージュ パレット ナチュレル レ ザンディスパンサーブル」
ブランドのアイシャドウのなかでいちばん多くの色を収めている9色のパレットの始まりは、2018年1月に限定で登場したクルーズコレクションから。そして今年の5月に『レ ベージュ』のコレクションのひとつとして、肌の自然な美しさを引き立てるベージュ系が限定登場します。
名品「多色パレット」だから実現する、今どきの老けない「透け感」「こっくり」の2パターンメイク
■1:3色使って「透け感」アイメイク
■2:4色使って「こっくり」アイメイク
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ひとつのパレットで2パターンのメイクが完成する「多色パレット」、いかがでしたでしょうか?次回は、初夏にも活躍する寒色系が入ったカネボウの多色パレットをピックアップ。お楽しみに!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious5月号』小学館、2019年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)、鈴木 宏(人物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)