「エレガンス」。それは、単純にファッションのことだけではなく、女性として、人としてどうあるかなのだ、ということに思いが至る、奥深い言葉です。

そして、その「エレガンス」を体現している方と私たちが憧れるのが、皇后美智子さま。気品あふれる装いはもちろん、慈愛に満ちた微笑み、凛とした美しさが人々を魅了します。

4月30日の退位を前に、数々の写真とともに、皇后美智子さまのエレガンスの真髄に迫ります。全4回の第2回はベストカップル編です。

※本記事の情報は4月5日時点のものです。皇后美智子さまは4月30日に天皇陛下とともに退位され、5月1日から上皇后陛下になられます。

仲むつまじく寄り添う両陛下の姿に感じる「温かさ」と「強さ」のエレガンス

公務でも、プライベートでも、皇后美智子さまはいつも天皇陛下のそばにそっと寄り添っています。互いを信頼し、思いをひとつにして歩む姿から、温かく、強い、無二のエレガンスがにじみ出ます。

昔も今も、だれもが憧れるエレガントなカップル

「テニスのダブルスでは、夫婦でペアを組むとののしり合いになるといわれているそうですが、両陛下はいつでも仲むつまじくプレーなさるそうです」(つげさん)。昭和33年、婚約後、テニスを楽しんだ際のおふたり。くつろいだ笑顔が爽やか。Photo/Getty Images

テニスコートから始まった恋。未来へ向かう迷いのない瞳が美しい

昭和33年当時、24歳の皇后美智子さまは、ご婚約の記者会見で皇太子殿下(今上天皇)の魅力を尋ねられて、こう答えられました。「とてもご誠実でご立派で、心からご信頼申し上げ、ご尊敬申し上げていかれる方だというところに魅力を感じいたしました」

それから60年が経った現在も、その気持ちがまったく色褪せていないことは、おふたりのご様子からもしっかりと伝わってきます。

放送作家として18年にわたり皇室番組に携わってきたつげのり子さんは、皇后美智子さまについて、「映像などで拝見していても、つねに陛下から一歩下がっていらして、陛下をお支えしようというお気持ちが強く感じられます」 と語ります。

ご成婚から60年を経て、ますます強まる両陛下の絆にだれもが心を温かくする

平成30年、思い出の地、軽井沢へ静養に向かう両陛下。「おふたりは、周囲の人をリラックスさせる不思議なオーラをおもちです。お目にかかった方は、みなさん好感をもってしまう。温かいお人柄が伝わってくるのでしょう」(つげさん)写真:毎日新聞社/アフロ

「平成24年、天皇陛下が心臓の手術をされたすぐ後に、東日本大震災1周年追悼式があったのですが、このとき、皇后美智子さまは、和装で式に臨まれました。それまでは、こういう式典の際は洋服をお召しになるのが通例だったのですが、ヒールのある靴では陛下に何かあったときにすぐ動けないかもしれないけれど、お草履なら、というお気持ちで、和装を選ばれたと聞きました。

結婚されてからずっと、皇后美智子さまは控えめに、謙虚に、奥ゆかしく、陛下を立てていらっしゃる。プライベートでも変わらずそうだと、ご友人たちからもうかがいました。そして、そのことを陛下もよくわかっていらっしゃって、皇后さまをとても大事になさっている。うらやましい限りです(笑)。おふたりのあのエレガントな雰囲気は、そんな、お互いを思いやる心があふれ出して生まれているのでしょう」(つげさん)

万里の長城を散策

Photo/Kyodo News/Getty Images

平成2年、日中国交正常化20年を記念し、初の天皇訪中が実現、注目を集めた。万里の長城を散策したときも、仲むつまじい両陛下の様子が話題に。

晩さん会でダンス

写真:Haruyoshi Yamaguchi/アフロ

ダンスもエレガントに踊る両陛下。チャリティ晩さん会で華麗なステップを披露したことも。陛下はタキシード、皇后さまは優雅なドレスをお召しになっています。

インドネシアご訪問

写真:Natsuki Sakai/アフロ

平成3年にインドネシアを公式訪問した際、ジャワ島のボロブドゥール遺跡で。段差を上るときに、自然に皇后さまの手を取った陛下もエレガントそのもの。

 

<出典>
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EDIT&WRITING :
剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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