ブルックラディ蒸留所は、ヘブリディーズ諸島、アイラ島の西海岸沿いにあり、1881年に設立された当時のままの伝統的な蒸留設備と、革新的なウイスキーづくりが見事に融合した蒸留所。ブルックラディのウイスキーには蒸留所の信念が語られているそう。それは、ウイスキーは信頼性を持つべきだ、という考えだ。
どこで蒸留され、どこで熟成されたのか。テロワールはそれがつくられた土地や原材料の大麦や水について語り、人の魂がスピリッツに命を与えるのだと信じられている。テロワールを重んじ、徹底して原産地を追及したブルックラディのウイスキーは、100%スコットランド産の大麦を原料につくられている。また、アイラ島大手の中では唯一、全てのウイスキーをアイラ島内で熟成し、ノンチルフィルター、着色料無添加でボトリングしている。
ピートの焚き込みの強さによって、3つのブランドを造り分けているユニークさが特徴で、ノンピートの「ブルックラディ」、ヘビリーピーテッドの「ポートシャーロット」、スーパーヘビリー・ピーテッドの「オクトモア」があり、それぞれ個性的な風味とパッケージで、世界中のウイスキー愛好家に支持されているのだ。
アイラ島らしさを体現したウイスキー
世界中の愛好家に支持されている「ポートシャーロット」
また、蒸留所では、麦・樽・時間(熟成年数)の3つの探求を軸にさまざまな試みを行っている。今回紹介している「ポートブルックラディシャーロット MRC:01 2010」は、この「樽の探求」から生まれ、舌の肥えたあなたにこそ味わっていただきたい特別なウイスキーだ。
原酒の50%をファーストフィルのアメリカンウイスキー樽、残りの50%をセカンドフィルのワイン樽で熟成。その原酒をヴァッティングして1年以上、ボルドー地方左岸の最上級シャトーで使用されたフレンチオーク樽で熟成させたことで、複雑かつ生き生きとしたウイスキーに仕上がっている。
全期間アイラ島で熟成したからこそ育まれる爽やかな海のニュアンスをはっきりと感じることができ、バーベキューのようなスモーキーさとの絶妙な調和は、ポートシャーロットらしい、まさにアイラ・シングルモルトを実感できるはずだ。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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