顔色のトーンや透明感を速攻でワンランク明るくするのに最適なのが、「お顔そり」です。今回は、お顔そり専門店「ビューティーフェイス」を運営する大西恵子先生に、自分でできるお顔そりの方法を教えていただきました。

肌の調子がアップする!お顔そりのメリット

お顔そりのメリットとは?
お顔そりのメリットとは?

お顔そりによって得られるうれしい効果はたくさんあります。読めば必ずやりたくなるはずです。

■メリット1:肌の明るさや透明感アップ

顔に生えているうぶ毛は、黒く、1本1本は細いです。しかし、このうぶ毛が顔全体に生えていると、顔色を暗くしてしまうのです。顔のうぶ毛を処理することで、顔色がワントーン明るくなり、肌の透明感が生まれます。

■メリット2:肌の新陳代謝アップ

顔のうぶ毛をそると、古い角質が除去されることで新陳代謝が促され、顔色が明るくなります。また、ごわごわしていた肌も赤ちゃんのように柔らかくなって、思わずずっと触っていたくなるほどです。

■メリット3:ニキビ予防に

ニキビは、毛穴が詰まり、皮脂が分泌されずに炎症してしまったものをいいます。顔のうぶ毛をそることで、毛穴をふさいだ角質を取り除くことができます。これにより、毛穴に詰まった皮脂が落ちやすくなり、ニキビ予防につながります。

■メリット4:毛穴が目立たなくなる

顔の皮膚を手で引っ張ると、毛穴が斜めに広がり、そこから産毛がぐっと外に押し出されます。そこへカミソリを滑らせることで、毛は斜めにカットされるのです。手を離すと、カットされた毛先は奥に引っ込み、毛は斜めにカットされるので毛先は細くなり、毛穴が目立たなくなります。

■メリット5:化粧ノリがよくなる

うぶ毛をそることで、肌の凹凸が目立たなくなり、表面が平らになります。つるんとした肌だと、ファンデーションがキレイに密着します。また、メイクが落としやすくなるのもポイントです。クレンジング剤がなじみやすくなり、メイクがスルッと落ちます。

お顔そりのウワサは間違い!?

お顔そりをすると、「毛が太くなったり、毛深くなってりするのではないか…」と思われる人は多いのではないでしょうか。しかし、正しくお顔そりをすれば、そんなウワサが間違っていることがわかります。

ウワサ1:毛が太くなる!?

自然に生えたままの毛は、毛先が細くなっています、それを垂直にカットしてしまうと、平らな断面が現れます。毛の断面が見えることで、黒く見える部分が広くなるのです。よって、毛が太くなっているわけではないのです。正しいお顔そりで毛を斜めにカットすれば毛先は細くなるため、毛の断面が目立つことはありません。

ウワサ2:毛深くなる!?

毛をそっても毛深くはなりません。これも、毛が太くならない理由と同じで、自然に生えたままの毛を垂直にカットすると平らな断面が現れ、黒く見える部分が広くなるため、毛が増えたように見えるだけなのです。

ウワサ3:毛穴が広がる!?

顔のうぶ毛をそったあと、何もお手入れをしないと毛穴が広がったままの状態になってしまいます。そこから生えている毛が、より多く、太く見えてしまうのです。また、加齢による肌のたるみも毛穴を広げる一因です。お顔そりのあと、きちんとお手入れをすれば、そのようなことはありません。

いつ・どこで・どれくらいのペースでやればいい? お顔そりの注意点

お顔そりはいつ、どこで、どれくらいの頻度で行うとよいのでしょうか。お顔そりに関する注意点を教えていただきました。

いつ? お風呂のあとにゆっくり

お顔そりは、時間があるときにゆっくりと行いましょう。お顔そりのベストの時間は、お風呂に入った後です。お風呂後は、肌もやわらかくなっているので、その時に落ち着いて取り組むとよいでしょう。刃物を使う作業なので、時間がない朝などは避けたほうがよいでしょう。お顔そりにかかる時間は、準備からアフターケアまでトータルで20分程度です。

どこで? 明るい鏡の前で

お顔そりを行う場所は、明るく、顔全体が映る鏡の前で、顔の細かい凹凸やうぶ毛1本1本までよく見える状態で行うようにしてください。入浴時でもいいのでは? とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、湯気で鏡が曇ってしまい、顔がよく見えないので避けたほうがよいでしょう。

どれくらい? 2週間から1か月に1回ペースで

2週間から1か月の間に1回程度の頻度がおすすめです。「肌がゴワゴワしてきたな」と感じたら、お顔そりのタイミング。自分の肌のターンオーバーに合わせてやるとよいでしょう。眉の周りや鼻の下は気になったときに処理するようにしてください。

してはいけないときは? 生理前・生理中は避けて

生理前・生理中は肌が敏感になっています。この時期にお顔そりをするのは避けましょう。また、肌が日焼けした直後や肌がすごく荒れているとき、ニキビがたくさんあるときなどは控えてください。

知っておけば安心!セルフお顔そりのアイテムと準備

お顔そりにはシェービングクリームを使用する
お顔そりにはシェービングクリームを使用する

お顔そりに使うアイテムと準備を知っておけば、安心してお顔そりに取り組むことができます。

【使用するアイテム】

お顔そりに使うアイテムをご紹介します。

・カミソリ

お顔そりに重要なのはカミソリです。カミソリにはいろいろなタイプがありますが、女性のお顔そり専用の「I字型」を使ってください。安全ガードがついた使い捨てタイプがおすすめです。「T字型」のカミソリは、小鼻周りなど、細かい凹凸に刃を合わせることができないため、使わないようにしてください。

・シェービングクリーム

カミソリの滑りをよくするために、シェービングクリームを使います。シェービングフォームや洗顔料は、泡で肌が隠れてしまい危険です。また、泡立てた石鹸は皮脂を取り除く作用が強いため、使うのは控えましょう。 シェービングクリームは、はけで塗ります。はけは、毛のやわらかいチークブラシなどを利用するとよいでしょう。

【顔そり前の準備】

アイテムをそろえたら、肌の準備も行いましょう。

・クレンジング

まずは、メイクを落として洗顔をして、肌を清潔にします。

・蒸しタオル

それから、蒸しタオルで肌やうぶ毛をやわらかくしてください。この肌の準備で、安全にそれます。

\余裕があればマッサージを/

時間に余裕があるときは、洗顔後にマッサージを。血行がよくなり、肌がよりやわらかく滑らかになるので、処理しやすくなります。

カミソリの正しい扱い方をマスター!

カミソリの正しい扱い方をマスターしよう
カミソリの正しい扱い方をマスターしよう

カミソリの持ち方と向き(動かし方)、角度をお伝えします。正しく扱えば、肌を傷めることがありません。

カミソリの持ち方

カミソリは、利き手で鉛筆のように持ちます。この持ち方であれば、力を入れずにそることができ、肌を傷めません。カミソリの柄を手のひらで握ったり、指先でつまむように持つと、力が入りすぎたり、反対に刃先が安定しなかったりで、うまくそることができません。

カミソリの向き・動かし方

カミソリの動かし方は、刃を下に向けて肌にあて、毛の生えている方向に沿って、上から下に、が基本です。毛の生えている方向に逆らってそるのは控えましょう。カミソリを下から上に動かすと、皮膚がたるんで刃がひっかかりやすくなってしまいます。

カミソリの角度

角度は肌と平行に近いくらいに。そのくらい刃を寝かせた状態であれば、手を滑らせたとしても、切れる恐れはありません。けして、刃を垂直にあてないようにしてください。

早速トライ!セルフお顔そりの方法

カミソリの持ち方と動かし方を守って、最初はゆっくり、一つひとつの手順を丁寧に行うようにしましょう。

■手順1:シェービングクリームを塗る

はけを水で濡らし、シェービングクリームをとります。顔全体に塗るのではなく、そる部分に塗るようにしてください。塗る量は、地肌が透けて見えるくらい、薄く塗るようにします。

■手順2:皮膚を引っ張る

利き手と反対の手でこめかみの少し上部を押さ、皮膚を斜め上後方に軽く引っ張ります。皮膚がピンと張ることで、うぶ毛が立ち上がります。

■手順3:カミソリを滑らせる

引っ張ったまま、カミソリを上から下にスーッと軽く滑らせましょう。カミソリを肌の上に滑らせるのは1回だけにしてください。何度もそると、角質層が薄くなり、肌トラブルの原因になってしまいます。

■手順4:カミソリはその都度洗う

刃にうぶ毛が詰まっていたら、その都度水ですすいで取り除いてください。こまめに洗うことで切れ味が復活。安全にそることができます。

■手順5:アフターケアはしっかり

お顔そりの後は、保湿をしっかり行います。化粧水を手にとり、顔全体にやさしくつけましょう。保湿によって毛穴が引き締まり、肌がひんやりと落ち着くと同時に、毛穴が目立たなくなります。このとき、手で頬をピシャピシャ叩いたり、コットンで化粧水を叩き込んだりせず、そっと浸透させてください。

また、保湿効果を高めるパックを行うのもおすすめです。ふき取りタイプか洗い流すタイプ、シートタイプなど、肌にやさしいものを選びましょう。固めてはがすタイプのパックは肌への刺激が強いので避けてください。

【お顔そりをした当日のNG行為】

うぶ毛をそった直後の肌はデリケートなので、なるべく紫外線を浴びないようにします。もし、日光の下に肌をさらす場合は、必ず日やけ止めをつけるようにしましょう。ただし、SPF50以上の日やけ止めは刺激になる可能性があるので避けるようにしてください。

また、ピーリングやスクラブ洗顔、マッサージなど肌に刺激になることも、当日は控えましょう。

\いつものお手入れにお顔そりをプラスして輝くお肌に/

お顔そりは、行ってすぐに透明感がアップしたのを実感できる優れたスキンケアです。お肌や髪の毛のケアと同じように、お顔そりを習慣にすれば、透明感のある輝くお肌が継続できます。ぜひお試しを。

お顔そり専門店「ビューティーフェイス」のプロの施術+ケアとは?

「ビューティーフェイス」では、豊富な知識に基づいたプロのシェービングとアフターケアを堪能することができます。国家資格を持つプロの女性理容師による、弱酸性シェービングクリームを使用した施術や、「小鼻の角栓吸引」や「頭皮のツボ押し」などのプレケアオプション、美肌のためのフェイシャルプランなど、さまざまなコースが用意されています。

『素肌からキレイになる「お顔そりのすすめ」: 60万人が実感した!』

『素肌からキレイになる「お顔そりのすすめ」: 60万人が実感した!』(大西 恵子著・現代書林)
『素肌からキレイになる「お顔そりのすすめ」: 60万人が実感した!』(大西 恵子著・現代書林)

お顔そりは、スキンケアにおいて最も大切なケア方法の1つです。実際にお顔そりをしてみると、その美肌作用を実感していただけるはずです。ぜひあなたもプロ直伝の正しいお顔そりを実践して、キレイなお肌を手に入れませんか?
『素肌からキレイになる「お顔そりのすすめ」: 60万人が実感した!』(大西 恵子著・現代書林)

大西恵子さん
株式会社リビアス副社長
(おおにし けいこ)1993年に大阪で夫の大西昌宏(現・株式会社リビアス社長)が理容室を開業。温浴施設などでのお顔そりとエステも行い、これが好評になったのをきっかけに、尼崎に『お顔そりビューティーフェイス』1号店をオープン。現在、全国に80店舗展開中。書籍に『素肌からキレイになる「お顔そりのすすめ」: 60万人が実感した! 』(現代書林)がある。
ビューティーフェイス
この記事の執筆者
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