ピクサー社と言えば、ファインディングドリー&ニモやカーズ1&2などのヒットシリーズを持ち、近年も話題作、インサイド・ヘッドを放つなど、大人の鑑賞に耐える良作を連発する映画会社。前身はルーカスフィルムの一部門。その後1986年にスティーブ・ジョブスが買収してピクサー社を設立した。このピクサー社作品のタイトルロールに登場するのが、このアングルポイズのデスクランプ。デザインはもとより機能にも優れ、机上で抜群の存在感を放ち続ける実用名品だ。

 英国の郵便局ロイヤルメールには「英国を代表する10のデザイン」という切手シリーズがある。その中でミニスカートやコンコルド、車のミニ、二階建てバス等と並んでセレクトされているのが、この〝アングルポイズ〞の照明器具『オリジナル1227』。バネ式照明ランプの最初の形であり、その後のデスクランプのデザインに大きな影響を与えた。

●『オリジナル1227デスクランプ』 世界中で愛され続けてきたデザイン。小ぶりな台座は重く安定性に優れることで、アームを自在に動かしやすくなっている。[シェード:直径14.2×高さ21.6㎝、アームリーチ:長さ30.2+32.4㎝、ベース:縦15×横15×高さ20㎝ ¥46,000(リンインクープ)

 エンジニアのジョージ・カワーダインが考案し、初めて製品化されたのは1932年。彼は自動車用のスプリングを使って重量バランスの技術的な理論を考案し、この照明史に残る傑作品『1227』を生み出した。その後、多くのシリーズが製品化されたが、2003年のケネス・グランジのリデザイン・モデルで再注目を集めることに。マーガレットハウエルや昨年ポール・スミスもコラボレーションモデルを発表するなど、多くのクリエイターたちを刺激している。 

いかがだろう、普遍的な美を日常で使うことこそ、真の贅沢といえるのではないだろうか?

※価格は税抜き価格です。※価格は2016年春号掲載時の情報です。

 

この記事の執筆者
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土居輝彦 ワールドフォトプレス編集局長
BY :
MEN'S Precious 2016年春号 静謐なる「書斎の名品」より  / 2017.9.27 更新
モノマガジン編集長として長年培ってきたノウハウで様々な名品を紹介するベテラン編集者。メジャーなものマニアックなもあらゆるモノに精通したスペシャリスト。
クレジット :
撮影/戸田嘉昭、唐澤光也(パイルドライバー)スタイリスト/石川英治(tablerockstudio)構成/堀 けいこ