究極的な潔さがむしろ新鮮。
ブレゲの『クラシック 7147』
5時位置のスモールセコンドには、目盛りすらない。ダイヤル上の情報を絞り込んだことで、透き通るように真っ白なエナメルの文字盤の美しさが際立つという効果を得ている。ここが原点であり終着点。三針時計の素晴しさを改めて教えてくれるようなクラシカルな魅力にあふれた一本だ。
反転式ケースの唯一無二の存在感。
ジャガー・ルクルトの『レベルソ・トリビュート・デュオ』
少しずつ素材を変え、サイズを変え、『レベルソ』は男の前に現れる。それでもなお魅力が色あせないことが、この時計の完成度の高さを証明している。新作はピンクゴールドのケースをまとい、表裏で異なる時間を表示。見た目だけでなく、機能も最新版に進化させているのがマニュファクチュールらしい矜持だ。
比類なきオフセンターの時計。
A.ランゲ&ゾーネの『ランゲ1・ムーンフェイズ』
1994年、この時計が発表されたとき、時計業界には大きな衝撃が走った。オフセンターでありながら緻密に計算され、見事なバランス。そしてそれは驚くべきクオリティで仕上げられていた。以来、ブランドのアイコンとして進化し、完成度を高め続ける『ランゲ1』。最新作は、ムーンフェイズを搭載。美しい紺碧の天空が比類なき名品時計に色気を添える。
前代未聞のミニッツリピーター。
カルティエの『ロトンド ドゥ カルティエ ミニッツリピーター ミステリアス ダブルトゥールビヨン』
宙に浮いているようなダブルトゥールビヨン。さらに澄んだ音色で時刻を告げるミニッツリピーターをも搭載。この時計は〝、カルティエ〟がもはや超一流のマニュファクチュールであることを雄弁に語る。そして、この複雑機構をこれほど美麗に仕上げられるのは、カルティエだけだろう。
※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious 2017年夏号スイスの2大時計フェアから厳選した男の手元を飾るべき「名品時計」の結論より
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
- クレジット :
- 撮影/武田正彦(静物)、唐澤光也(静物/パイルドライバー) 構成/川上康介、岡村佳代