リシャールミルとカシオなど、価格帯の違う腕時計にも共通している思想がある。それは、機能やデザインにぶれがなく、ブランドの持つイメージをきちんと形にしていることだ。気に入ったブランドに自らのこだわりを込めること、それもひとつの浪漫である。独特のスタイルを貫く個性派ウォッチを、間違いのない名品ブランドから選び抜いてみた。
機能だけで時計は選べない。もちろんデザインだけで選ぶこともできない。どんな価値観を持ち、どんなふうに生き、時間とどうつきあっているか。時計選びの基準は、男の生きざまそのもの。人生にフィットする時計を見つけられれば、それが一番の幸せだろう。
最新モードが気になるファッショニスタには
グッチの『G- タイムレスオートマティック GMT』
実用的かつスタイリッシュ。文字盤にあしらわれているのは、ビー、スター、ハート。GMT針は、グッチらしいカラーに染められたスネークだ。モードなスタイルにちょっとした遊び心を添えてくれる。
世界を飛びまわるジェットセッターに最適
カシオの『オシアナスOCW-G2000S』
スマホ経由で正確な時刻を取得するが、接続できなかった場合は標準電波を受信。それもできなかったときはGPS電波を受信する。インダイヤルに白蝶貝を使うなど、デザインにもこだわっている。
だれともかぶらない個性を追求するなら
F.P. ジュルヌの『ヴァガボンダージュⅢ』
針が分表示で、左上の窓が時表示、下のふたつの窓で秒を表示する。機械式デジタルという個性的な機能と個性的なデザイン。天才時計師F.P.ジュルヌらしさを存分に味わえる一本といえるだろう。
オンもオフも1本で過ごしたいなら
ブライトリングの『ナビタイマー 01 46㎜ Limited』
1952年に発表されたナビタイマーのゴールドケース仕様ブライトリングらしい計算尺付きのパイロットウォッチでありながら、エレガントな雰囲気も漂わせる。スーツにもカジュアルにも似合う、万能時計だ。
イエローゴールドを上品につけたいなら
オーデマ ピゲの『ロイヤル オーク・エクストラ シン・オートマティック』
『ロイヤル オーク』なら、華美になりがちなイエローゴールドも上品な雰囲気に。厚さ8.1㎜の薄型ケースで存在感も控えめ。ブルーとの組み合わせなら、若々しさも感じさせる。
最新テクノロジーが気になるなら
パネライの『ルミノール サブマーシブル 1950 BMG-TECH™ スリーデイズ オートマティック』
技術開発に余念のないパネライの新作は、ケースに耐久性に優れた金属ガラス素材「BMG-TECH™」を採用した300 m防水の本格ダイバーズ。マーカーに2種類のスーパールミノバ®を使用、優れた視認性を発揮する。
F1カーのような時計が欲しいなら
リシャール・ミルの『RM 17-01 トゥールビヨン』
レースカー同様の構造技法を用い、高い耐衝撃性を確保。リュウズの動きを車のギアのように表示するファンクションインジケーターが男心をくすぐる。
それぞれ価格もデザインも機能も違う個性的な時計を紹介しました。ここで紹介した時計の中からあなたのスタイルに最適な1本との出会いの一助となれば幸いです。
※価格はすべて税抜きです。※価格は2017年夏号掲載時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious 2017年夏号 より
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- クレジット :
- 撮影/武田正彦(静物)、唐澤光也(静物/パイルドライバー)、川田有二(人物)スタイリスト/大西陽一(RESPECT) ヘア&メーク/星 隆士(SIGNO) モデル/Trayko 構成/川上康介、岡村佳代