スーツやジャケットの素材で、最も親しみがあるのはウールだろう。欠点の少ないウールは、春夏秋冬を問わずメンズの主力生地。しかし、ウールの生地に迫る人気となっているのがシルク素材である。スーツとジャケットどちらもメンズコーデの重要アイテムになるシルク素材。どちらも必ず押さえておきたい必須アイテムを紹介する。

遂に復活! 男が愛すべき色気のあるシルクアイテム

 メンズファッションのマーケットに、ローシルクと呼ばれる生地が少しずつ目立ち始めてきた。ローシルクとは、節の入った生糸で織られたシルク生地を指す。ザックリとした風合いで生地表面の素材感に魅力があり、ジャケットやタイに使われはじめて人気となった。ローシルクの登場をきっかけに、コットンやリネンのほかに、夏の素材として多彩なシルクが、改めて復活してきたのである。輝きを放つピュアシルクのほか、コットンやリネン、ウールなどと混紡したツイーディな味わいのシルク生地も見逃せない。そんな生地を使ったスーツやジャケットは、伊達男好みの、色気のあるスタイルをつくる、シルクのスーツ&ジャケットを身につけるのが、何よりもエレガントだ。

写真左/ピークドラペルを配し、ラウンドカットによるひとつボタンのシングルスーツは、クラシックを基本にしながらも、新しいスタイルを展開。ツヤのあるシルク素材がスーツによくなじんでいる。スーツ¥166,000(ボリオリ 東京店)シャツ¥24,000〈エリッコ フォルミコラ〉・ベルト¥15,000〈ディノ マッティア〉/以上ビームス ハウス 丸の内 タイ¥12,000〈バーニーズ ニューヨーク〉・チーフ¥5,000〈バーニーズ ニューヨーク〉/以上バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター

写真右/玉糸と呼ばれる、節の入ったシルク糸で織り上げた生地がシルクシャンタンだ。生地表面に糸のムラが表れる独特な風合いのシルクシャンタンを用いたスーツは、伊達男好みの色っぽさが際立つ。スーツ¥338,000~[オーダー価格](伊勢丹新宿店〈サルトリア イプ シロン〉)シャツ¥14,000(エリオポールメンズ代官山〈エリオポール〉)タイ¥17,000(トゥモローランド〈ニッキー〉)チーフ¥5,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈バーニーズ ニューヨーク〉)ベルト¥67,000(ストラスブルゴ〈アラルディ1930〉)
写真左/ザックリとした織りにネップをちりばめた、シルク混のジャケット。 パッチポケットの軽快さと品のいいメタルボタンがスポーティな表 情つくる。ホワイトパンツと絶妙の組み合わせだ。ジャケット¥ 150,000(ビームス ハウス 丸の内〈エルネスト〉) シャツ¥31,000 (ストラスブルゴ〈バルバ〉) パンツ¥41,000(PT JAPAN〈PT01 ゴースト・プロジェクト〉) タイ¥28,000(エストネーション〈フ ランコ ミヌッチ〉) チーフ¥5,000(ル ドーム エディフィス 丸の内 〈ステファノ ビジ〉) ベルト¥45,000(ストラスブルゴ〈山本製鞄〉)

写真右/グリーン系のチェックジャケットは、今季の隠れた人気アイテム。サラサラとしたシルク混の素材を一枚仕立てでつくり上げたジャケットは、軽やかな着心地と涼やかな風合いが楽しめる。グリーン系と相性のいいブラウンのソリッドタイを合わせ、大人のエレガンスを。ジャケット¥185,000〈サルトリオ〉・シャツ¥20,000〈ピエトロ プロヴェンツァーレ〉・ベルト¥27,000〈アンボワーズ〉/以上エストネーション パンツ¥37,000〈PT01〉・タイ¥16,000〈フランコバッシ〉・チーフ¥2,600〈ビームスF〉/以上ビームス ハウス 丸の内

いかがだろうか? 上質で個性的なシルク素材を使ったスーツとジャケットは、伊達男をさらに艶やかに演出する格好のアイテム。その効果は、一般的なウール素材のスーツ&ジャケットに比べて3割増し! 嫌みのないおしゃれを狙うには、最適なのだ。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年夏号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious 2016年夏号「王道クラシック」を追求するか?「革新スタイル」で鮮度を上げるか?より
ヴィットリオ矢部こと本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/唐澤和也(パイルドライバー)スタイリスト/村上忠正 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)