ロミオやファントム、安倍晴明…あらゆるキャラクターを、氷上でドラマティックに演じてきたフィギュアスケーター、羽生結弦(はにゅうゆづる)選手。世界の頂点に立つ実力はもちろん、その類まれなスタイルにも常に注目が集まる存在です。
今年3月にアンバサダーに就任したスキンケアブランド「雪肌精」のイベントでは、光沢感のある水色のスーツをまとって登場。透けるような肌と涼やかな眼差しで、そのスケート哲学や美意識について語ってくれました。競技で見せる表情とはひと味違う「素顔のゆづ」に注目です!
■氷上で誰よりも輝くために意識していること
どんな価値観の人にも美しいと感じてもらえる演技を
「やっぱり採点スポーツなので、皆さんそれぞれの価値観があるんですよね。機械じゃなくて人間が、美しさや表現力っていうものを採点・評価していくので。そこに関しては、どんな価値観の方でも美しいと感じていただけるような表現、っていうのを気にしながら演技しています。
プログラムや曲によって、全然違った設定や世界観を表現しなきゃいけないって強く思っていますし。また、ジャンプ、スピン、ステップといった、いろんな要素がフィギュアスケートには含まれているんですけど、そのバランス。バランスの良さっていうのは、非常に大事だと僕は思っています」
難しいジャンプを、難しいと感じさせたくない
「ジャンプのひとつひとつをとっても、難しいことをやってはいるんですけど、難しいと思わせない演技を心がけます。『この人、難しいことやってるんだな』と思いながら見てしまうと力が入ってしまって『なんか違うかな』っていう風に思うので。いかに美しくすべてをこなすか。
それには毎日の積み重ねだったり、継続して何かを行う必要があるので、そういった意味ではスキンケアなんかも一緒なんですかね? 僕は全然してないんですけど(笑)」
■スリムな体型、そして氷上でのヘアメイクの秘密
いつもノーメイク、ドライヤーも使わない
「実は…まったくメイクしてなくて。スケートの試合の時は、演技してなんぼだと思っているので。髪型とかも本当に5~10分くらいでパッと仕上げちゃって、ドライヤーも使わないでそのままいくような感じ。
そういった面での美しさよりも、演技としての美しさだったり、スケートとしてどれだけ完成されているか、っていうのが一番大事だと思っています。毎日の練習を大事にして、練習以外の健康管理などもそうなんですけど、ひとつひとつ丁寧にやるようにしています」
そのくびれたウエストは腹斜筋のせい?
「僕らは回転競技なので、まあ僕が特殊なのかもしれないんですけど、すごく(身体を)ひねることをやるんですよね。よくウエストとかを作るときに、ひねる動作とか、腹斜筋(=脇腹に位置する筋肉)を鍛えるとかやるじゃないですか。僕、たぶん人より腹斜筋が強いんですよ。それで、くびれているように見えるみたいな感じかな」
■オン・オフの切り替え方法は?
記憶をたどることでスケーターとしても成長できる
「オフになりたい時って、何かしらのきっかけが必要だと思うんですよね。例えば、香りって脳を休ませたり、または高めたりする効果もあると思うので、雪肌精の香りとか、アロマとかも使えるかなーと。
あとは、『記憶』。悔しい記憶を思い出してスイッチをオンにするとか、逆に良かった記憶を思い出してちょっとずつ落ちついていくとか、そういったことをしますね。やっぱりアスリートなので、悔しい思いっていうのはたくさんあったし、失敗することでいろんなことを知れて成功につながると思うので、いろんな記憶をたどっています 」
■フィギュアスケートの持つ、グローバルな影響力
スケートは、口下手な僕の「言語」だから
「例えば、今日に関しても、中国や台湾、香港から、いろんな方々がこうやってイベントに足を運んでくださる。ちゃんとそこに価値を見出して、僕のことをわざわざ見にきてくれるっていうのも、世界に発信できている力のひとつだな、とあらためて感じています。
フィギュアスケートっていうのは、ある意味『言語』だなって思うんですよね。僕にとっての『言語』。僕は言葉で表現するのがうまくないなって思うことが多々あって…。ただ身体を使って、スケートと一緒に表現するということに関しては、どんな解釈をしたとしても、やっぱり言語関係なく伝わると思うんですよね。だからそれがグローバルな、壁を超えて届くひとつのツールだと思っています。
そういう意味では、肌とかもそうですよね。そういうところも結局、言語は関係ないじゃないですか。もちろんいろんな国々で『綺麗』とか『美人』とか『かわいい』とか、そういう価値観は違うかもしれないんですけど、そういう何かしら共通するもの、目に見えるものっていうのは、絶対誰かに伝わるので。そういうところも雪肌精さんとの共通点かな、と思います」
■「羽生結弦」を作っている大切な基盤とは
みんなの想いを受け止められるようになった
「やっぱり応援してくださる方々の期待や、気持ちによって『羽生結弦』に対してのイメージっていうものがどんどん広がっていったと思うんですよね。その前は、僕がスケートをやっていて、いろんな演技をしてきたからこそ、そういうイメージができたと思うんですけど。それに対してどういう風に自分が頑張らなきゃいけないのかな、とか考えるようになって『羽生結弦』の基礎ができるようになってきたのかな、と思います。
震災があって、自分が被災者代表として頑張らなきゃって思っていた頃に、自分が元気を与える立場じゃなくて、(元気を)いただけている立場なんだな、っていうことをあらためて感じて。そこから想いを受け止め始めて、こうやって(今の)自分ができてきているのかな」
■スケートを始めて20年、自らに訪れた変化とは?
イベント当日は、Precious.jp編集部からの質問にも答えてくれた羽生選手。『ウルトラマンガイア』のプログラムを滑った4歳の頃から変わらないのは、自分の演技を「みんなに見てほしい」という気持ち。そして、震災を経験して変わったのは、練習の大切さをより感じるようになってきて「練習が好きになった」こと。
■「雪肌精」との共通点、おすすめポイントは?
「そもそも、雪肌精っていう名前に親近感を抱いていまして。僕自身フィギュアスケートをやっているからこそ、『雪』っていう言葉に親近感がありましたし、精霊の『精』とか、妖精の『精』とか、そういうのも自分がスケートを滑っているときに演じているキャラクターの感じだったりもするので。こうやって自分がアンバサダーに就任させていただけたことは、すごく嬉しいなと思います。
これから夏になると思うんですけど、冷やして使っても清涼感があったりとか、引き締まる感じが得られて、そういうところもすごく良いなーと思っています。女性の方々は特に(美容に関して)毎日いろんなことをしていらっしゃると思います。僕らには全然想像できないことなんですけども、これからもぜひぜひ頑張ってほしいですね。その中に、ぜひ雪肌精を入れてください(笑)」
現在は、雪肌精のCMにも出演中。CMでは華麗なスケーティングだけでなく、ナレーションも披露しています。そして雪肌精では、羽生選手のサイン入りグッズが当たるキャンペーンも実施中なので(応募期間:レシート有効期間 2019年6月30日まで ※当日消印有効)、ファンの方はぜひ応募を。詳しくは、インタビューやTVCMなどが見られる特設サイトをチェック!
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今回のイベントでは、英語や中国語で挨拶をしたり、会見用のパネル設置を自ら手伝ったりするなど、その気さくな笑顔や細やかな気配りで、海外メディアを驚かせていました。これからも、圧倒的な強さと美しさで氷上を舞う、羽生選手を応援したいですね!
Precious.jpでは、今後も羽生選手をはじめ、強く美しく戦うフィギュアスケーターたちを応援すべく、さまざまな情報を発信してまいります。どうぞ、ご期待ください!
問い合わせ先
- コーセー TEL:0120-526-311
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- Fuyuko Tsuji