変化の時代に読む「2026年春夏トレンド」NEWS

相次ぐクリエイティブ・ディレクターの交代で沸いた今シーズン。ファッション・ジャーナリスト藤岡篤子さんの解説を基に、いつものスタイルを無理なく更新できる“最旬キーワード”を紹介します。

まずは2026年春夏コレクションから、今季のトレンド傾向を分析!

お話を伺ったのは…藤岡篤子さん
ファッション・ジャーナリスト
世界の4大コレクションを毎シーズン取材。ファッションの変遷やブランドの動向、ランウェイから見出したトレンド情報を、メディアで発信している。

【STYLE】主要メゾンのデザイナーが総交代!「アーカイブの再解釈」がポイントに

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CHANEL
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BALENCIAGA/Courtesy of Balenciaga
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JIL SANDER

15ものブランドで、新デザイナーがデビューを飾った。「“シャネル” や “ディオール”、“バレンシアガ” などの老舗ブランドに就任したデザイナーは、各アーカイブをたどり自分なりに再解釈。クラシックをベースにしながら、アイテムのバランスや素材を変えて、新鮮に見せるアプローチは必見です」と藤岡さん。

ミニマリズムの復活も、注目トピックのひとつ。「新生 “ジル サンダー” は、手元や顔周りのアクセサリーをいっさいつけない代わりに、スリットやカッティングで動きや抜け感を表現しました。ストイックすぎない、心地よいシンプルさが鍵となるでしょう」

【SILHOUETTE】ビッグシルエットブームは下火に。「ミニマルなシルエット」が復活傾向!

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PRADA
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CELINE

長く続いたビッグシルエットブームがようやく落ち着き、細身でミニマルなシルエットがカムバック! 程よくゆとりのある、Iラインシルエットが盛り上がりを見せている。

「タイトとは一線を画す、ゆるやかな縦長ラインのスタイルが豊富に登場しています。”セリーヌ” や ”バレンシアガ” で多く見られたのも、このシルエット。全体の印象はほっそりとしたストレートフォルムですが、バイアスやタック仕立てによる、体につかず離れずのフィット感が特徴です。ゆとりがあるからこそ生まれる、ナチュラルなドレープ感もエレガント。今季最も洗練されたフォルムだと思います」

【KEY ITEM】「リボン」や「フリル」、「花柄」などロマンティックなムードを纏ったアイテムに注目が

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VALENTINO
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SAINT LAURENT

ミニマリズムが復活を遂げた一方で、フリル、レース、ラッフル、花柄といったフェミニンな要素を備えた、ロマンティックムード溢れるアイテムも豊作。

「大本命は、これまでよりも大胆に進化したボウタイシャツ。品格と存在感を兼ね備えた、大ぶりのタイ付きシャツが、さまざまなブランドから登場しています。ハリのある素材で、リボンを大きくあしらった“サンローラン”のルックは、まさに今季らしいフェミニンスタイルのお手本のよう。ビッグサイズのリボンのように、ただ甘いだけでなく、強さや迫力を感じさせるデザインが増えている点も、おさえておきたいポイントです」

【ACCESSORY】クラシカルな印象を授ける「ワンハンドルバッグ」と「スカーフ」が小物トレンドを席巻!!

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LOEWE
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MIU MIU

服よりも気軽に流行を取り入れられることから、毎シーズン注目度の高いアクセサリートレンドに、今季ふたつのトピックが出現!

「まずは、ワンハンドルバッグの台頭。ワンハンドルの端正でかっちりとした印象を、柔らかなレザーでマイルドに刷新したデザインが目立ちました。“ロエベ” のように、開口部をわざと開けたままでラフに持つスタイルも新鮮です。もうひとつは、多くのブランドがルックで採用していたスカーフ。“ミュウミュウ” は、首元に忍ばせてネクタイのように使ったり、“セリーヌ” や “エルメス” は、トップスのように纏ったり。多様な使い方が提案されました」

 

EDIT&WRITING :
奥山碧子(Precious)