海外ドラマが好きです。おすすめのドラマはたくさんありますが、「Hulu」や「Netflix」「amazonプライム」などの定額見放題の海外ドラマ、これを見逃してはいけません。
最近変わったことのひとつとして、“お得”という概念、感覚が変わってきたと思うんです。なぜかというと、ひと月に1000円ほどの額で、何千本、何万本という作品が見放題。いつでもどこでも好きな時間になんでも観られるようになったときに、ただドラマを観られることが“お得”だなんてだれも思わないんです、観られることが“あたりまえ”になっちゃって。そんな時代に、何がお得かというと…いいものを選んだ、いいものを観た、いいもの楽しめた、と思えること。そのときに初めて“お得”になるのであって、月1000円で何万本でも、好きなだけなんでも観ていいよ、という状態は、もうお得でもなんでもないくらい、世のなか、進んじゃったんですね。これからは、良質なコンテンツに時間をどれだけ捧げられるか。どんなにテクノロジーが進歩しても、時間だけは開発できませんからね。
大量のコンテンツを自由に観られる定額制動画配信サービスが独自につくっている作品は、日本のテレビが陥っているような自粛や規制がないので、表現も自由につくれる。そのため、ときに信じられないくらいのクオリティの高いドラマが眠っているんです。
さて、おすすめしたいドラマは『ブレイキング・バッド』『シャーロック』さらに『ミスター・ロボット』などなど、いくらでも挙げられます。あらすじだけを見て「こんなドラマなんでしょ」と片付けないで、ぜひ一度はまってみてください。
『ブレイキング・バッド』
余命わずかの高校教師が、家族のために挑む危険な副業は麻薬の精製…。悪の道に進んでゆく主人公ウォルター・ホワイトの暴走から目が離せない! ガンやドラッグ、裏社会、暴力といったシリアスな問題を取り扱いつつも、アメリカらしいブラックユーモアが随所に光る、奇跡の科学反応を起こしたドラマは必見。
『シャーロック』
主役のシャーロックは、今、声に出して言いたい俳優名ナンバーワン(笑)の、ベネディクト・カンバーバッチ。もしもあの名探偵が現代に生きていたら? という設定で、コナン・ドイルの原作を大胆にアレンジした、21世紀版のシャーロック・ホームズ。「シーズン2の一話目は何十回観たかというくらい観ていますが、最後の20秒で僕はポロポロ泣いてしまいます」(西田さん)
- TEXT :
- 西田善太さん BRUTUS編集長
- クレジット :
- 構成/渋谷香菜子