「スタイリッシュな着こなしだけど、何かもの足りない…」と思うならば、ネックウェアでフレンチっぽく個性をつけるのもいいだろう。
若者で賑わうパリ10区にあるネックウェアのメゾン「シナーブル」は、2011年に、アレキサンドル・シャプリエが蝶ネクタイのブランドとして創設した。
フォーマルな装いの印象が強い蝶ネクタイだが、「シナーブル」はさまざまな素材、柄で日常にも着用できる蝶ネクタイを提案し、メンズ・ファッションの表現の幅を広げて一躍話題となった。敏腕職人を抱えるアトリエで製作したハイクオリティのメイド・イン・フランスであることもセールスポイントだ。
パリジャンが注目するネックウェアメゾン「シナーブル」
アレキサンドルは、ヘッド・ハンティングならぬ国際的なタレント(才能)・ハンティング会社で働いていたが、趣味でDJをやっていた。蝶ネクタイをしめてDJをするのが彼のスタイルだった。自分で蝶ネクタイを製作したところこれが好評で、コレットから買い付けられたり、カール・ラガーフェルドが購入したりと、一躍注目の的に。
「みんな同じような装いをしているからアクセサリーが重要なんだ。特に最初に目が行く首の周りだ」とアレキサンドル。
蝶ネクタイが成功し、今や、普通のネクタイ、帽子、バッグ、カフス、スカーフとアイテムの幅を広げている。どのアイテムも、ロワールやジュラのアトリエに依頼してつくるフランス生産が信条。なかには、シャネルの仕事を請け負っているアトリエもあるという。今や、マクロン大統領もシナーブルのネクタイを愛用している。
ユーモアのスパイスで、大人の余裕感じるスタイリングを
シナーブルのネクタイには思わず笑ってしまう柄もある。
こちらのレジメン・タイは2006年に起きた当時フランス代表で、現在レアル・マドリッドで監督を務めるジネディーヌ・ジダンの頭突きがモチーフ。
シャレでつくったが、アレキサンドルによるとサッカースペイン代表博物館も買い付けて収蔵したそうだ。ほか、今年はラグビーW杯が開催されるため、ラグビーニュージーランド代表オールブラックスの戦いのダンス「ハカ」モチーフも製作。
上質でありながらもキメすぎずに、カジュアルだが崩しすぎずに。ユーモアのスパイスやカジュアル感あるネクタイをスタイリングして肩の力を抜いた余裕のメンズ・ファッションに挑戦してみてはいかがだろう。
問い合わせ先
- Cinabre
- 営業時間/(月〜金)10:00〜19:30、(土)11:00〜19:00
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- TEL:+33(0)1.48.24.72.28
- 住所/20 rue d’Hauteville 75010 Paris
- TEXT :
- 安田薫子 ライター&エディター
公式サイト:Tokyo Now