今回はクチュール・メゾンやハイジュエリー・メゾンがローンチするフレグランスの話題が目立ちました。

まずはヴァレンティノです。その発表は、パリのイタリア大使館で“舞踏会”として開催されました。ドレスコードはロングドレスで、招待客は思い思いに着飾って出席。まさに現代の社交界です。

会場となった大使館内は果物や花やお菓子で絵のように美しく飾られていました。

パリでは新しく登場したフレグランスが話題に!

あらゆる世代を包み込むエッセンス、ヴァレンティノの「ボーン イン ローマ」

在フランスイタリア大使館に続々とロングドレスの女性たちが集結。
在フランスイタリア大使館に続々とロングドレスの女性たちが集結。
インスタ映えしそうな非日常的な空間で、熱心に撮影する人々が多数いました。
インスタ映えしそうな非日常的な空間で、熱心に撮影する人々が多数いました。
テーブルの上に贅沢に盛られたぶどう、イチジク、ラズベリー…。イタリア絵画のようです。
テーブルの上に贅沢に盛られたぶどう、イチジク、ラズベリー…。イタリア絵画のようです。

この日、発表されたのは、クリエイティブ ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリによるメンズとウィメンズの2本のフレグランス。その名も「ボーン イン ローマ」。ローマ愛があふれています。

会場に緑の植物で飾られたドームがあり、その中央に新作のフレグランスが置かれていました。この「ボーン イン ローマ」は、あらゆる世代のダイバーシティーを包み込むエッセンスという位置付けだそうです。フラコンはスタッズを模した若々しいデザイン。お部屋に置くだけにフラコンはインテリアとしてもデザインが重要です。

ウィメンズの調香はフェミニンなジャスミンがメイン、メンズはヴェチヴァー。

自由に試せるようにフレグランスが置かれていました。
自由に試せるようにフレグランスが置かれていました。
ブラックとピンクの2本。メンズとウィメンズです。メンズはブラック・レザー、ウィメンズはピンク色のタフタのイメージ。
ブラックとピンクの2本。メンズとウィメンズです。メンズはブラック・レザー、ウィメンズはピンク色のタフタのイメージ。
男子をタンデムで後部座席に乗せ、バイクを颯爽と運転する現代的なアフリカ系少女が主人公のPRビデオが会場に流されていました。
男子をタンデムで後部座席に乗せ、バイクを颯爽と運転する現代的なアフリカ系少女が主人公のPRビデオが会場に流されていました。
庭園でシャンパン片手に歓談する招待客たち。
庭園でシャンパン片手に歓談する招待客たち。
日が暮れるにつれて盛り上がるソワレ。
日が暮れるにつれて盛り上がるソワレ。
食べきれないほどのケーキ類がテーブルに並べられていました。
食べきれないほどのケーキ類がテーブルに並べられていました。
パスタがあるのはさすがイタリアのメゾン。チーズがたっぷり入ったトマトソースです。
パスタがあるのはさすがイタリアのメゾン。チーズがたっぷり入ったトマトソースです。

神秘のベールに包まれた、ミキモト初のフレグランス

また、ハイジュエリーのメゾンとして新たにフレグランスを披露したのが、ミキモトです。真珠で有名な老舗メゾンですが、今回のジュエリーコレクションのテーマは、“Jardin Mystérieux”(神秘的な美しさを讃える庭園)ということで、白いペーパークラフトのデコレーションが飾る室内で展示されました。

日本らしい繊細なジュエリーもさることながら、メゾン初となるフレグランスをローンチするとのことで、大いに気になります。

白いペーパーで製作した花園で、真珠をはじめとするジュエリーを発表。
白いペーパーで製作した花園で、真珠をはじめとするジュエリーを発表。
真珠を大胆にあしらったネックレスが圧巻。
真珠を大胆にあしらったネックレスが圧巻。
ミキモトとして初となるフレグランスがこちら。曲面を描くミラーの表面をもつシャープなフラコン。
ミキモトとして初となるフレグランスがこちら。曲面を描くミラーの表面をもつシャープなフラコン。

まるで真珠母貝のような光の揺らめきをフラコンにしたこのフレグランスですが、ローンチは2020年1月で、それまで詳細は秘密。どんな調香なのか、楽しみです。

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この記事の執筆者
某女性誌編集者を経て2003年に渡仏。東京とパリを行き来しながら、食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛ける。趣味は“料理”と“健康”と“ワイン”。2013年南仏プロヴァンスのシャンブル・ドットのインテリアと暮らし方を取り上げた『憧れのプロヴァンス流インテリアスタイル』(講談社刊)の著者として、2016年から年1回、英語版東京シティガイドブック『Tokyo Now』(igrecca inc.刊)を主幹として上梓。