1994年のワイン倉庫開設以来、個人のワイン愛好家やインポーター向けのワインの保管サービスを行ってきた「寺田倉庫」。2013年にはオンラインでワインが管理できる保管サービスも開始。ヴァージョンアップされるその機能は、ワインラヴァーたちのあいだでも話題になっていた。
そのサービスに、今年3月に新たに加わったのが、ECサイト『TERRADA WINE MARKET』。ワインラヴァーだけでなく、「ワインは好きだけど、銘柄とか面倒なことよくわからない」と、やや遠巻きに見てきた人たちにこそ注目したいワインマーケットサイトなのだ。
オンラインで購入後、そのまま預けておく便利なサービス
保管のプロ「寺田倉庫」は、1950年代にコメなどを保管する純粋な倉庫会社として天王洲で創業。1975年に、テープやフィルム類などのメディア保管を、1991年にトランクルーム事業を開始。そして、1994年にスタートさせたのがワインセラー業だった。
都心にありながら醸造所の地下セラーのような熟成に適した環境を提供するワインセラーは高い評価を得て、2000年には拠点を増設。順次、充実が図られていった。現在では、ワインを大切に保管・管理することに加え、ワインセラーフロアに併設したラウンジで熟成させたワインを堪能できるというサービスも展開。ワインセラーから出したばかりのとっておきのワインを、その場で、家族や友人たちに振る舞うこともできるのだ。
2017年になると、1本月額90円からワインを預かるオンラインストレージサービス『TERRADA WINE STORAGE』をスタート。これは、ワインを最適な環境で保管するストレージと、保管中のコレクションをパソコンやスマートフォンで管理するサービスを統合したもの。中でも、ワインの飲み頃を設定しておけばアラームで通知してくれるサービスは、忙しい人にとても好評だ。
そうした流れの中、今年の3月に満を持してスタートしたのが『TERRADA WINE MARKET』。厳選されたインポーターや酒販売店だけが出品できるマーケット・サイトで、普段飲みのファインワインから熟成された高級ワインまで、幅広く充実した品々が紹介されている。
「酸味」「甘味」「ボディ」など好みの味わいで探せる検索ツールも充実しているため、銘柄がよくわからないというワインビギナーでも気軽にワイン選びをすることができる。
さらに、購入したワインは、すぐに飲むのでなければ、『TERRADA WINE STORAGE』にそのまま預け入れることが可能。つまり、ワインの保管場所や保管環境に悩むことなく、存分にワインショッピングを楽しむことができるのだ。
希少価値が期待できる、2018年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの特別販売に注目
『TERRADA WINE MARKET』のサイトに、7月に登場したのが、「2018年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの取り扱いを開始」というニュース。プリムールとは、樽熟成途中のワインを予約購入できる、ボルドー地方特有の販売方法。2018年はぶどうの収穫量も少ないことから、希少価値が期待されるボルドー・プリムールが、本サイトで購入できるという特別企画が実現したのだ。
ここで取り扱われるプリムールワインは、インポーターや卸業者などの複数の経路をたどらず、シャトーから自分の手元まで最短ルートで届くため、最高のコンディションを保持したままで購入することができる。
ちなみに、プリムールとはフランス語で「新酒」を意味するが、その出荷は2~3年後(2018年ヴィンテージの場合は2021年以降の出荷)。もちろん、飲み頃までストレージ保管ができるから、楽しみも膨らむ。
そんな2018年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの特別感に興味をもったら、迷わず、『TERRADA WINE MARKET』のサイトの扉を開けてみよう。ワインを遠巻きに見ていた人も、そこから、充実のワインライフの一歩がはじまるかもしれない。
問い合わせ先
- TEXT :
- 堀 けいこ ライター