2019年7月26日(金)に京都市の中心部、四条西洞院にオープンした「node hotel(ノードホテル)」。
ホテル内のパブリックスペースや客室の至るところに飾られた現代アートが、宿泊者に優しく、時に鋭くメッセージを投げかけてきます。とは言え、美術館やギャラリーのような仰々しいディスプレーはなく、「アートコレクターの住まい」をコンセプトにしているため、さりげなくアートが飾られているのがなんとも上品です。
京都では、さまざまな宿泊施設が増えていますが、非日常の贅沢なステイではなく、上質な理想の暮らしを体感できるホテルはまだまだ希少です。
「node hotel(ノードホテル)」館内を飾るアートの総額は、1億円超え
ノードホテルに飾られるアートは、現代アートを数多くコレクションしている「Flair Art Association(フレア アート アソシエーション)が手掛けているため、なんと館内に飾られたアートの総額は1億円越え。パブリックスペースや客室には、Barry McGee(バリー・マッギー)、Bernard Frize(ベルナール・フリズ)、五木田智央、大竹伸朗、荒木経惟など、現代アート好きには憧れの、世界的に評価の高いアーティストの作品が展示されています。
現代アートの多くはコレクターに落札された後も倉庫で保管され、人目に触れないままになっているのが現状。「現代アートをもっと世の中に広めたい」という想いで、彼らがコレクションしているアートが、惜しみなく展示されています。
「アートコレクターの住まい」がコンセプト
同ホテルは暮らしの中でアートを身近に感じられる「アートコレクターの住まい」がコンセプトに。無駄のないミニマムな空間にオーセンティックな家具や装飾品を配し、世界的に知られるアートも仰々しい展示ではなく、インテリアの一部としてさりげなくレイアウトされています。
カフェダイニングも長テーブルを配し、邸宅のダイニングルームといった風。美術館やギャラリーのホワイトキューブで見るのと違い、もっと身近にアートを感じることができます。
さまざまな客室のタイプから選び、暮らすようにステイ
壁にBarry McGeeのコラージュ作品が飾られたスタンダードダブルルームや、五木田智央の作品が飾られたジュニアスイートなど、客室のタイプはいろいろあり。ジュニアスイートはキッチンも付いていて、ロングステイにもぴったりで、京都に暮らすように滞在できます。
パブリックスペースはカフェやバー使いもOK
1階のパブリックスペースは、長テーブルの奥にバーカウンターを配した、カフェダイニング&バーに。11時以降は宿泊者以外も利用でき、コーヒーやお酒を楽しめます。
さらに、今後は食事も提供される予定なのだそう。そして、こちらの空間にも荒木経惟・撮影のレディーガガやBernard Frize、杉本博司の作品が飾られていて、ゆっくり時間を過ごす私たちの目を楽しませてくれます。
洗練されたくつろぎが心地いい「node hotel(ノードホテル)」
アート好きはもちろん、そうでない方にとっても、非日常な贅沢ホテルステイとはひと味違う洗練されたくつろぎが心地いいホテル。京都の中心地に建ち、アクセスも良く、男女を問わず京都通の定宿として人気が出そう。次の京都巡りの際は、アートが生み出す美しさに満ちた空間に身を置いて、新しい刺激を受けてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- node hotel(ノードホテル)
- TEL:075-221-8800
- 料金/シングルルーム ¥11,000~(税・サ込み)
- 時間/チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00
- TEXT :
- 天野準子さん 京都エディター・ライター
公式サイト:"映える!" なにそれ、おいしいの?
Instagram へのリンク
- WRITING :
- 天野準子