トノウ型や超複雑機械式時計など、革新的な時計をつくり続け、最近では「素敵な時間を過ごせる空間をつくる」ことを目標にライフスタイル分野にも進出、「心地よい時間とは何か?」を提案し続けるスイスの時計ブランド、フランク ミュラー。

パティスリーや食器、インテリアグッズなどを取りそろえ、トータルでその世界観を提案するGINZA SIX店のOPENから間を開けずに、またしても新しい試みを始めます。

「素敵な時間を過ごせる空間をつくる」テーマそのものを、なんと日本一のラグジュアリーホテル、ザ・リッツ・カールトン大阪のラウンジで実現してしまったのです!

2017年6月1日(木)より7月31日(月)までの約2か月間、フランク ミュラーの時を巡る物語に彩られた特別なアフタヌーンティーメニューを、フランク ミュラーのシャンパングラスや食器などと共に、楽しむことができます。

フランク ミュラーは創立25周年、ザ・リッツ・カールトン大阪は開設20周年。ふたつの異なるラグジュアリーを提供するブランド、それぞれのアニバーサリーイヤーを彩るイベントとして実現した、このスペシャル企画。LIVErary.tokyo編集部はその初日に現地へ。実際のアフタヌーンティーの一部始終を取材させていただきました。

フランク ミュラーの世界観×ザ・リッツ・カールトン大阪のクオリティの最強コラボ

ソファー席やテーブル席が入り混じるクラシックな空間に通され着席すると、まずフランク ミュラーのアイコン、ビザン数字をあしらったシャンパングラスに入ったウェルカムティーが供されます。中身はスイスの紅茶メーカー、シロッコのフレーバードティー。

口に運ぶとほのかに甘さが感じられ、香りもしっかり、後味はすっきり。おいしいジェリーを、液体でいただいているかのような感覚です。

ナプキンと封筒が乗せられたお皿も、フランク ミュラーのもの。封筒の中にはメニューと展示された時計の紹介に加え、グラスマーカーとして使える数字モチーフが入っていました。

いよいよお待ちかねのアフタヌーンティーの登場です。セイヴォリー4種、スイーツ6種の盛り合わせ。「セイヴォリー」とはスイーツと反対方面、塩味やスパイシー感のある間食のことを指します。

セイヴォリー4種はスイスに馴染みのあるブランドということで、チーズがメインに。

上/クロテッドクリーム、ジャム、左上/プレーンスコーン、左下/レーズンスコーン

右上/フガスブレッド スモークサーモン ハーブのクリームチーズ:スモークサーモンとクリームチーズのうま味が鉄板のおいしさを発揮する組み合わせ。

右下/ポテトロースティ 鴨胸肉のスモーク エメンタールチーズ:ポテトのサクサク感と、鴨のしっとり感が口の中で合わさることで、絶妙な食感に。その触感を楽しんでいるところに、チーズの風味が押し寄せてきます。

左上/グリュエールチーズサブレ プロシュート セミドライフィグ:焼きチーズの香ばしさが、イチジクの甘みとグリュエールチーズと共に口の中で解け合い、最高です。

左下/チキンとマッシュルームクリームのミニタルト テットド モワンヌ チーズ:マッシュルームの風味をチーズが引きたて、ひと口サイズでも満足感あり。甘くないのにスイーツのような食感が楽しめます。

右上/ヘーゼルナッツチョコレートフィナンシェ ビザン数字:ビザン数字のキャラメルがあしらわれた、横長型のフィナシェ。スイスの名産、ヘーゼルナッツのフレーバーがしっかりと堪能できるスイーツです。横長なため、食べやすいのもうれしい。

右下/エンガディナーヌストルテ:スイスの伝統的な焼き菓子に、デンプンのシートにフードプリンターで時計文字盤を再現したものを重ねて。

フィナンシェに載せられた、ビザン数字を象ったプレート。食べるのがもったいない!

上/ベリーコンポートとスイスチーズムース 25thアニバーサリー:濃厚なチーズのムースにラズベリーとイチゴの酸味が加わり、繊細で複雑な味わいに。

左下/チョコレートケーキ フランク ミュラー:半球型のチョコレートケーキの上にビザン数字をプリントし、金粉を封じ込めたゼリーで球体に。フランク ミュラーの世界を惑星のように表現した美しいひと品。

右下/ストロベリーマカロン チョコレートのネジ飾り:しっとりマカロンに甘すぎないクリーム。取材で訪れたLIVErary.tokyoの2人の記者は、ともにマカロンが苦手なんですが、「これはおいしい!」と手放しで絶賛してしまったほど。甘すぎず、全体的にしっとりしていて、みずみずしい口当たり。マカロン苦手な人にこそ口に運んでいただきたい逸品です。時計のゼンマイを模したチョコレートは、機械式時計好きにはたまらないモチーフ。

フランク ミュラーの機械式時計のすばらしい技巧を間近で堪能!

また、会場内には、フランク ミュラーを代表する6モデルの時計が展示されています。

【トノウ カーベックス™ クレイジー アワーズ】「時間に縛られず、好きに過ごしていい」。時の在り方を崩すべく、あえてインデックスの数字がランダムに配置された時計。変則的な動き方をするにも関わらず正確な時刻を刻む、フランク ミュラーを代表するユニークピースです。

【ロングアイランド™ シークレット アワーズ】時針も分針も12時を指し、通常時は秒針のみが動くという、一風変わった腕時計。しかし9時位置にあるプッシュボタンを押すと、時針と分針が素早く動き、正しい時を示します。着用したオーナーが時間を知りたくなったその瞬間にだけ、正確な時間が提示されることで、「時間を忘れることの大切さ」を提案しています。

【トノウ カーベックス™ マスターバンカー】フランク ミュラーの友人である銀行家の「瞬時に世界の金融市場の時刻が読み取れる時計があればいいのに」という、何気ないひと言からインスピレーションを得てつくられた時計。3か所の異なるタイムゾーンが表示される時計自体は、今でこそありますが、ひとつの自動巻きムーブメントで時針と分針を表示させ、1個のリュウズのみですべてを操作するという仕組みは、画期的な機能。この3タイムゾーン機構は、特許登録もされた代表作のひとつです。

【ロングアイランド™ レリーフ ビーレトログラード】0~30秒、30秒~60秒が上下の2か所に別れて表示されている、名品「ロングアイランド」のなかでも一風変わった一本も展示されていました。30秒、60秒(0秒)のとき、針がぴょーんとジャンプ。時の数字のカウントに合わせて一定に針が動くことに”逆らった”、遊び心のあるギミックです。

【ロングアイランド™ ヴェガス】ラスベガスのカジノから着想を得た、斬新なラグジュアリーウォッチ。なんと、文字盤中央にはルーレットが組み込まれています。リュウズと同軸に組み込まれたボタンを押すと、中央のルーレット針が猛スピードで回転。ボタンから手を話すと、ルーレット上の数字に針が止まります。常識の枠を超えた遊び心を、機構として組み込んだフランク ミュラーの真骨頂作品ともいえます。

【ロングアイランド™ イレギュラーレトログラード アワー】「楽しいときは時が経つのが早く、退屈な時には長く感じる」という、。人間の体感時間から着想。ブレックファーストタイム、ランチタイム、ディナータイムの間隔を広く取り、楽しい時間の経過が遅く見えるよう、表示しています。もちろん動きもこれに合わせて変則的。有限な時間の大切さを熟知したフランク ミュラーの、「楽しい有意義な時間が長く続くように」という願いが込められています。

天才的な時計師でありつつ「時」という概念について、誰よりも真剣に考え、夢を見ていたフランク ミュラー氏の思いが詰まった時計たち。代表されるビザン数字をあしらったアフタヌーンティーもまた、「夢のようなひととき」を体験させてくれます。

フランク ミュラーが生み出す世界観を、視覚でも味覚でも味わえる今回のイベント。夢のコラボレーションといっても大げさでないほど、素敵な時を堪能することができます。

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クレジット :
構成/渡邉恒一郎、安念美和子