人それぞれに考え方が異なり、多彩なファッションを楽しむように、「どう暮らすか?」も千差万別ですよね。住まう部屋は生き方の鏡そのもの。人生経験を重ねてきた大人の女性だからこそ見えてくる、豊かな暮らしを総力取材しました。
計7名のお宅を取材した中の6人目は、著名なファッションデザイナー、トリー・バーチさんのニューヨークの邸宅です。
トリー・バーチさんの「ミックスを楽しむ家」を拝見
トリー・バーチさんのHouse DATA
間取り…非公開 家族構成 …夫と子供、犬1匹 住み始めて何年? …10年
「元々あった家を自分らしくつくり替えることに楽しさを感じます。歴史のある家には物語がある。新たな章を書き加える感覚」
ファッションデザイナーのトリー・バーチさんが「家族と暮らす、最も幸せな場所」と呼ぶ家は、N.Y.サウスハンプトンのなかでもラグジュアリーな地区として知られるウェスタリーにある、1929年建造のジョージアン様式の大邸宅です。
■1:チェッカーパターンの「玄関ホール」
「2009年に購入して以来、ここで暮らしていますが、最近になってようやく完成しつつあると感じています」
私邸のリノベーションも、全店舗の内装デザインを任せる建築家ダニエル・ロムアルデスと手がけたそう。
■2:古いものと新しいものがMIXされた「ダイニングルーム」や「ゲストルーム」
「彼も私も、古いものと新しいもの、高価なものと手ごろなものを自由にミックスするのが好き。家具や装飾は、両親から譲り受けたものや友人からのギフト、旅先やオークションで出合った掘り出しもの、近所の蚤の市で見つけたオブジェなどです。この家の以前のオーナーが置いていったラグや鏡もリペアして使っているんですよ。ストーリーのあるものに惹かれます」
■3:お花で満ちた広大な「庭」
今の関心事は畑、と言うトリーさん。「毎朝、ウェリントンブーツを履いて庭の畑に出ます。雑草を抜き、ランチやディナーの材料を調達。今年は特にトマトが素晴らしい出来栄えです」
トリー・バーチ流、今すぐ取り入れられるインテリアのヒント
目の高さにつくる華やかなディスプレイコーナー
トリーさんの家には、マントルピースやコンソールテーブルのディスプレイと壁紙のハーモニーで魅せるコーナーがいたるところに。
「トプカプ宮殿のイズニックタイルを思わせるようなブルー基調の壁紙に、ランプやスタンドを左右対称に配置。オブジェは、旅行先のモロッコやインド、中国などの蚤の市で見つけたもので、世界中のさまざまなスタイルをミックスさせるのが好きです」
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、下村葉月、古里典子(Precious)