ワールドカップ日本大会が盛り上がっている。日本代表もロシア、アイルランドを破って、大会初の決勝トーナメント入りを目指して快進撃中!そんなブームにのって、ラグビーを見始めたけれど「なんで?」と思った方も多いことだろう。そこで、“ラグビー入門あるある”にお答えしましょう。

ラグビーは面白い! だけど知れば知るほど「?」もたくさん出てくる

他の競技とはいろいろ違うけど、現代にこそ必要な考え方が学べる!

快進撃を続けるラグビー日本代表。人種は様々だが、日本を背負って闘う心はひとつだ! Ⓒラグビーマガジン
快進撃を続けるラグビー日本代表。人種は様々だが、日本を背負って闘う心はひとつだ! Ⓒラグビーマガジン

■疑問1:日本代表なのに、外国人が多いのはなぜ?

写真:AFP/アフロ
2019 ラグビーW杯 日本が世界ランク2位のアイルランドに勝利。写真:AFP/アフロ

<答え>ラグビーの国際組織が決めたルールがあって、その条件をクリアしていれば、国の代表選手になれる。アジア人の中に欧州や、南半球の島々の人が入ると目立つので、外国人が多く感じるけど、もっと外国人が多い国もある。

「ラグビーってなんで外国人選手が多いの?」という声をよく聞く。たしかにキャプテンのリーチ・マイケルはじめ海外出身選手が多い。

ラグビーは世界共通のルールとして国代表選手の国籍を問わない。祖父母、両親、本人がその国で生まれているか、代表に選ばれる直前の3年間その国に住んでいれば代表入りの資格があるのだ。ちなみリーチ・マイケルはニュージーランド人の父と、フィジー人の母の間に生まれたが、15歳で北海道に来てから日本に住んでいる(ちなみに奥様も日本人)。

見た目が人種を大きく印象づけるから、アジアンの中に外国人の顔が入れば目立つということもある。しかし、海外出身の選手が多いのは日本だけでなく、その割合がもっと多い国もあるのだ。その中で日本代表は、見た目こそアジアンではないように見えるが、日本国籍を取得しているメンバーが多いのが特徴だ。それほど日本を愛しているメンバーが集まっているともいえるだろう。

極論すると、ラグビー日本代表は日本人の代表ではなく、日本でプレーしているラグビー仲間の代表ということなのだ。国籍、人種、民族を越えて一丸となって戦う仲間=ワン・チームなのである。この多様性こそ現代の世界には必要なことではないだろうか。国籍に関係なく、手を取り合ってワンチームになる。ラグビーから学ぶものは多い。

■疑問2:日本代表チームはどれくらい強い?

写真:Wavebreak Media/アフロ
ラグビーワールドカップを観ると感じる3つの疑問 写真:Wavebreak Media/アフロ

<答え>ラグビー日本代表(15人制)は2019年9月30日時点で、世界ランク8位。つまり世界の中で8番目に強い、という番付だ。28日のワールドカップ、アイルランド戦で、勝利し、ランクをひとつあげたのだった。

日本でも人気の高い、ニュージーランド代表「オールブラックス」が世界ランク1位(2019年9月30日時点)。今までの勝率が、なんと90%に近いという脅威の強さ。続くアイルランドは、2019年にオールブラックスを破っている実力の持ち主。

パワーあふれるプレーが持ち味の南アフリカ、ワールドカップになると執念を見せるフランスやオーストラリア、またラグビー発祥国イングランド。そしてスコットランド、ウエールズなどの英国勢も強豪だ。またアイルランドは日本に破れはしたものの底力は抜群。ここで修正をかけて決勝トーナメントに勝負を賭けてくるに違いない。

ここにめきめき調子をあげているフィジーやアルゼンチンなどが虎視眈々と優勝を狙っている状況。日本で開催のワールドカップは9回目の大会だが、今までで一番優勝国の予想が難しい大会となっていると言っても過言ではないだろう。実力伯仲。予選を勝ち残って決勝トーナメントに進むのはどの国か?

もちろん、日本代表も初のベスト8入りを目指しながら、さらなる上を狙っている!!

※世界ランクは、試合の結果等で頻繁に変化があります。

■疑問3:得点が複雑。そしてなんで「トライ」っていうの?

写真:AP/アフロ
2019 ラグビーW杯 強豪アイルランドに逆転のトライを決める福岡選手:AP/アフロ

<答え>得点の方法は、相手のゴールエリアにボールを持ち込んで、地面に着けると「トライ」で、5点。これが一番大きな得点。トライをすると、キックの権利が与えられ、これがH型のゴールポストを通過すると、さらに2点。なので、一度トライすると、5点+2点で7点獲得できるチャンスがある。

あとは、重い反則(危険なタックルなど)をするとペナルティキックが与えられ、ゴールを狙ってH型のゴールポストを通過すると3点。試合中に、ワンバウンドしたボールを蹴ってH型のゴールポストを通過すると、これまた3点。

あとは、ペナルティトライと言って、その反則がなかったらトライになっていただろうとレフリーが認めた場合は、ボールを相手陣に着けていなくても5+2点が認められ、7点が入る。

トライとは、昔はキックでゴールを狙って得点することが唯一の得点方法だったので、そのキックの挑戦権が与えられるということで、「トライ」と名付けられていた。言葉が今に残っているが、今やトライが難しく、得点も一番大きいものになっている。