「クロコ・バッグ」があれば、大人の究極のおしゃれが完成します

独自のスタイルで存在感を印象づける、ファッションアイコンたちの「クロコ事情」を、海外セレブのスナップから検証。時代やトレンドを超えた、クロコ・バッグの魅力と、効果的な投入ポイントが見えてきました。

■1:黒のクロコ・バッグこそ、全身モノトーンでスタイリッシュに!

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左から/ジジ・ハディッドは、サンローランの「サック・ド・ジュール」を。さりげなくのぞく、雑誌の差し色も効果的! ©︎Splash/アフロ ミロスラヴァ・デュマは、キュートなワンハンドルをチョイス。技ありコンサバアイテムで旬を感じさせています。©︎INSTARimages/アフロ

黒のクロコ・バッグはまず手に入れたい、基本カラー。ミレニアル世代のアイコン、ジジ・ハディッドは、キャリア女性に愛されるミニマルなトートバッグを、シンプルTシャツとワイドパンツ、レースアップブーツというバランスに、サングラスの赤を効かせてクールに。

一方、ミロスラヴァ・デュマが手にしているのは、コロンとしたフォルムのワンハンドル。先シーズンからの最旬アウターであるジャケットを、デニムとの最強コンビで。スキニーデニムの足元は、そで口とリンクさせたインパクトパンプス。いずれもひねりを効かせた攻めの着こなし。

■2:レディライクのお手本は、グレース公妃の王道コンサバスタイル

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左から/ターバンにレースアップシューズというカジュアルスタイルにも、クロコのワンハンドルが、品と風格を添えて。©︎Globe Photos/アフロ バッグの美しい艶に注目。帽子に手袋、クロコ・バッグは、ロイヤルファッションの三種の神器。©︎Photofest/アフロ

「攻めの黒クロコ」が、旬のリアルモードであるならば、一方に君臨するのは、やはり正統派コンサバスタイル。モナコのグレース公妃も、クロコ・バッグを愛したことで知られています。

カシミヤなど、マットな質感のコートやストールに、黒クロコの上品な艶は、ジュエリー以上の存在感。バッグそのもののゴージャスさ、美しさをもっとも表現できるスタイルといえるのでは。

デザインはワンハンドルが王道。両手でハンドルを持ったりひじにかけたり。女らしい所作が自然に、洗練されて見えるのも、クロコ・バッグの効果といえるかも。

■3:カジュアルにもエレガントにも! オリヴィア・パレルモは、クロコ使いの達人!

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左から/かっちりとした紺のシャイニータイプを、モードなスタイルに合わせて。足元のスリッポンも、ベストバランス。 モノトーンスタイルに、赤×グレーのバイカラーのクロコ・バッグで着映えて。足元は黒でなく、ヌードカラーパンプスであることにも注目。 オールインワン・サロペットにトレンチを合わせ、エルメスのバーキンの足元は、ピンヒールのショートブーツ。 ワンハンドルは、攻めた色目のバイカラーをチョイス。ファーとシャイニークロコの素材感がマッチ。©︎Splash/アフロ

どんなときも美女オーラ全開のファッショニスタ、オリヴィア・パレルモ。甘口と辛口、モードとコンサバのバランス感覚抜群の彼女らしく、クロコ・バッグの使い方も変幻自在。モードなスタイルには、コンサバなクロコを、セットアップなどのシンプルスタイルにはビビッドな赤を投入。

シャイニータイプを愛用しているようですが、ワントーン配色やマットな素材の装いに、クロコの艶、あるいは、ビビッドなカラーを効果的に差し込んでいるのはさすが。

■4:グレイッシュな辛口クロコ・バッグで、ワントーンスタイルがよりリッチに

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左から/シャロン・ストーンは、シンプルなベージュのニットに深いグリーンのビッグトートで、こなれ感を演出。©KCS/アフロ オリヴィア・パレルモは、グレンチェックのコートにグレーのクロコを重ねて。異素材ミックスのワントーンコーデの手本。©The Image Direct/アフロ ジェイミー・キングは、ブルー×グリーンのトーンをそろえて。コートのボリューム感と、バッグのバランスは、お手本に。©Backgrid/アフロ

ニュアンスカラーのバッグ全盛の流れは、クロコ・バッグにも波及。日本ではトープ系が圧倒的な人気ですが、セレブの注目はグレイッシュな辛口クロコ。淡いカラーでまとめたワントーンの着こなしになじみつつ、その存在感を発揮しています。カジュアルスタイルを確実に格上げしてくれるのも、クロコの威力といえそう。

かっちりタイプのデザインではなく、ビッグトートに代表される、デイリーに活躍しそうなデザインが選ばれているところにも注目。「クロコ・バッグは小ぶりでなく大ぶり」が、海外セレブ流の正解のようです。

STYLIST :
戸野塚かおる
EDIT&WRITING :
矢野絵梨佳(HATSU)、喜多容子(Precious)