世界最高のピアノから、キラキラと響く音色はやはり生で体感したいもの。それもコンサートで舞台から放たれる音ではなく、もっと身近に、できうることなら、自分の手で触れてみたいーー。

そんな贅沢な欲望を満たすことができる場所が、天王洲アイルにあります。「スタインウェイ&サンズ東京」、世界最高のピアノ、スタインウェイのショールームです。

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「スタインウェイ&サンズ東京」

まるで邸宅美術館のように美しく佇む空間では、おとなの週末にふさわしい、贅沢な音楽体験が可能。芸術の秋、最高峰の音を体感しに出かけてみてはいかがでしょうか?

世界のトップアーティストから選ばれるピアノ「スタインウェイ」とは?

アルトゥール・ルービンシュタイン、ウラディミール・ホロヴィッツ、ラン・ランをはじめとする、数多くの超一流演奏家のみならず、ピアノ愛好家も熱く支持するピアノがスタインウェイ。

世界の主要ホールで95%以上使われている、ピアノのトップブランドです。130以上という尋常でない特許の数が示す通り、完璧性を追求する、選ばれし職人によって、木材の下準備から、3年もの長い歳月をかけて生み出されるピアノは、ただの楽器とは言い難い、もはやアートピースです。

「そんなピアノってどんな音がするのかしら?」と思ったら、やはり生で聴くのが一番。まるでブルックリンの様な、運河に囲まれたアートの街、天王洲アイルにあるショールームへ、音の冒険をしに、足を伸ばしてみましょう。

エレガントな外観の奥に姿を表す、サプライズに満ちた「スタインウェイ&サンズ東京」の空間

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壁面の書棚に隠された入り口

書棚や薪がくべられた暖炉、ひとつひとつにスタインウェイが1857年から取得した、たくさんの特許が刻まれた真鍮のプレートの装飾が壁を飾る、ラグジュアリーホテルのライブラリーのようなエントランス。 ここでは頻繁にリサイタルなどのイベントが開催されています。

その右奥の書棚が、さらにディープな音の世界の入り口、というべきポイント。なんとこの本棚、押せば開き、さらに奥へと続くセレクションルームへ繋がります。

「まるで忍者屋敷!」といっては、何だか趣きが異なりますが、大人も驚く意外性に思わず心ときめきます。

アートピースのようなピアノが並ぶ、セレクションルームの奥に進むと、さらに素敵な空間があります。ハイレゾリューション自動演奏ピアノの「SPIRIOラウンジ」です。まるで友人の、素敵なアパートメントのリビングに足を踏み入れたような、くつろげる雰囲気。まずはこの「SPIRIOラウンジ」からご紹介します。

世界最高峰の自動演奏機能を備えたピアノ「SPIRIO」の実演が楽しめる「SPIRIOラウンジ」

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ソファに座ったまま、ピアノの間近にいなくてもiPad対応アプリで簡単操作。音量調節も可能。収録曲は3,600曲以上で、無料で随時拡充されます

座り心地の良いソファに身を沈め、自宅にいるようなリラックスした環境で耳を傾けることで、「SPIRIO」を所有した感覚が味わえる「SPIRIOラウンジ」。

1,800名以上のスタインウェイ・アーティストのリストから選ばれた、クラシック、ジャズなどあらゆるジャンルの著名なピアニストの演奏が、目の前で気軽に楽しめる、なんとも贅沢な音楽体験です。

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一部の曲は、映像とシンクロしてさらなる臨場感を楽しむことも可能。自動演奏装置が目立つことなく、洗練された外観が嬉しい

取材の際、一曲目にデモンストレーションして頂いたのは、中国出身のピアニスト、ラン・ラン演奏による、ショパン作曲の「子犬のワルツ」。それは、あまりに彼の演奏そのもので、ちょっとした衝撃でした。

まるで立体的に切り取った様なサウンドは、タッチ感やペダル使いまで彼の特徴を再現しており、透明人間になった演奏家の、息遣いまで聴こえるようなライブ感。通常の自動演奏ピアノの、画一的な音を想像していたら、全く別物と言えるのが「SPIRIO」なのだと実感です。

世界最高峰の自動演奏機能を備えたピアノ「SPIRIO」の実演が楽しめる

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SPIRIO購入者の7割ほどは自分では弾かないのだとか。SPIRIO B-211 黒色艶出塗装仕上 

また、SPIRIOは存命のピアニストの演奏だけでなく、すでにこの世を去ったピアニストの演奏も同様の精度で再現するという、比類なき音楽体験を提供してくれます。

例えば、ロシアの巨匠、ウラディミール・ホロヴィッツがアメリカから60年ぶりに帰国し、モスクワでリサイタルを行なった際の、まさにその演奏。今となっては、体験しようのない、歴史的名演を楽しむことが出来るのも、SPIRIOの醍醐味です。

SPIRIOラウンジでは、この至福の音楽体験を、貸切で独り占めすることが可能。ぜひ気になる人は、ウェブサイトから予約をしてみてください。

 直営店ならでは!貴重なピアノコレクションも要チェック

国内初の直営店である「スタインウェイ&サンズ東京」では、多くのモデルを試弾出来るだけでなく、ここでしか見ることができない特別なモデルも展示しています。中には世界でひとつ、という貴重なものも。状況によって展示品は変わりますが、取材で気になった3つの特別モデルをご紹介します。

■1:18世紀イギリスで活躍した家具デザイナーによって生み出され、世界的に流行したデザイン

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チッペンデール O-170 ウォルナット艶消し  

■2:希少な木目模様の最高級化粧板を使用した、美しい佇まいの特別なシリーズ

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クラウンジュエル K-132 ブラックリンバ 

 ■3:最高水準の品質とクラフトマンシップを誇る2社の貴重なコラボレーション

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フランスのクリスタルブランド「ラリック」とともに制作された限定モデル「ヘリコニア」B-211黒色艶出し 

思わず「勿体無くて触れない!」なんて言ってしまいそうですが、それでは、スタインウェイである意味がありません。美しきアートピースが奏でる音はどんな音か、ぜひ至福の体験を楽しんできてください。

週末を豊かに彩る開催イベント。気軽に楽しめるシリーズも

天王洲アイルの「スタインウェイ&サンズ東京」では頻繁にリサイタルなどのイベントが開催されています。エントランスの空間は収容人員が約30名、圧倒的な臨場感で、より身近にスタインウェイのサウンドが感じられます。毎月様々なイベントが開催されているので、ぜひウェブサイトでスケジュールを確認してみてください。

なかでも、週末のゆったりとしたテンションに合いそうなのが、毎月、30分間、上質な音楽を気軽に楽しむためのミニコンサートである「ライラコンサートシリーズ」。さまざまな音楽大学の先生から推薦を受けた、学生ピアニストによる熱演で、¥500という入場料も気軽な感じ。今後、花咲く宝石を発掘する気分で、出かけてみても良いかもしれません。

あえてひっそりと存在する様なショールームは、一見、敷居が高そうに見えてしまいますが、扉の向こうに拡がる、音のアートピースの世界は比類なき体験になること間違いなしです。

感性を磨きたい週末は、ぜひ唯一無二の音を探しに「スタインウェイ&サンズ東京」へ。これからの音楽ライフを豊かにする逸品に出会えるかもしれません。

問い合わせ先

  • スタインウェイ&サンズ東京
    TEL:03-3450-7270
  • 営業時間:11:00-19:00
  • 定休日:なし(ゴールデンウィーク・年末年始ほか特別休業あり)
  • 住所 / 東京都品川区東品川2-6-4 G1ビル1F
  • ※予約優先。車の場合は事前連絡要

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
神田朝子