大人の洗練トレンドメイクは、「透け黒アイカラー」から始めましょう
ここ数年は色そのものよりも、マットやシアーといった質感や、パールやラメといった光感を取り入れることが、今らしさを醸し出すメイクの鍵でした。でもこの秋冬はこれまでと少し違います。今シーズンらしさを感じさせる色が台頭しています。キーワードは、「透け黒」です。
たとえば『レ キャトル オンブル』332は、すべての色で黒が静かに存在を主張。モノクロームな334は、光を感じさせる白から対極となるマットな黒まで、陰影のグラデーションが印象的です。
また『コンスピキュアス ダブルアイズ』は、黒を感じる色と鮮やかな色がセットになっています。
使いこなすのは難しそうに見えるかもしれませんが、まぶたの上でふたつの色を重ねることで、新しい色が生まれて意外なほどにしっくりとなじむ。色の奥に黒を感じる、まさに「透け黒」です。
そして「透け黒」のアイメイクは、40代・50代の女性に素敵なメリットをもたらしてくれます。目周りに添える黒という影色は、白目とのコントラストを際立たせる。アイライナーをくっきりと入れずとも、希薄になりつつある目の存在感を補強して、生気に満ちた目元に演出してくれます。
この秋冬は「透け黒」アイカラーのセットで、これまでとは少し違う、官能的なメイクを楽しんでください。
■1・4:シャネル「レ キャトル オンブル」|まるで銀幕の女優のように。黒が奏でる多彩な表情を楽しむ
上の332は表面がフラットで、小道具はチップではなくブラシが2本。コパー、ブラウン、グレー、ガーネットそれぞれの色のなかで、影と光の駆け引きがなんとも美しい。モノトーンのセットの332は、きらめく白からマットな黒まで、光と影のグラデーションが絶妙です。
■2・3:アンプリチュード「コンスピキュアス ダブルアイズ」|クリームにパウダーを重ねて。色の奥に黒が佇む印象的な瞳に
ケースの左側の色は、透明なガラスパールを配合したクリームベース。右側は乾式のパウダー。そして小道具はそれぞれに最適な上質ブラシが計2本。赤もオリーブイエローも、透明感ある黒を重ねると、意外なほどしっくりなじむ新たな色に変わっていくから不思議です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious9月号』小学館、2019年
- PHOTO :
- 佐藤 彩