男らしさを醸し出す「ハードボイルド」コーデの味付けとなるのがソフト帽である。クラウンの高さとブリム(ツバ)の幅とのバランスで個性が決まる帽子は、微妙なサイズの違いで多彩な表情を映し出し、その男の持つ背景をさりげなく語る。帽子を顔になじませることで、真の男らしさがジワリと伝わる。

英国伝統のグレンチェックスーツにダンディな黒のソフト帽で、粋に!

ブリムの広い帽子を目深にかぶり、寡黙な男のスタイルを演出する。伝統的な柄のグレンチェックのスーツに、白シャツと幾何学模様のタイを合わせることで、現代のクラシックスタイルを味わい尽くすことができる。

帽子¥135,000(ボルサリーノ ジャパン) スーツ¥186,000(ビームスF 新宿〈ガブリエレ パジーニ〉) タイ¥15,000(ビームスF 新宿〈ジエレ〉) シャツ¥35,000(トゥモローランド 丸の内店〈ジョバンニ イングレーゼ〉) チーフ¥3,800(ビームスF 新宿〈アルバート サーストン〉)

イタリアを代表する帽子専業メーカーの軽快なソフト帽

¥30,000(インテレプレ〈バルビジオ〉)

1862年、イタリア・ビエッラに創業した帽子専業ブランドのバルビジオ。クラシックなソフトからカジュアルな帽子まで、多彩なデザインを展開する。超軽量でかぶり心地抜群なこのソフトは、薄手のラビットファーを使った人気のタイプだ。

1950年代のスタイルを偲ぶニューヨークの「名帽」

¥25,000(銀座トラヤ帽子店〈ノックス〉)

1838年に創業したノックスは、アメリカ最大の帽子メーカー。現在はライセンス契約により、日本で製造しているが、名工による形づくりや仕上げにいたるまで、懐かしいニューヨークスタイルを貫いている。厚みのあるフェルトが絶品だ。

個性が生きる極上の帽子

¥66,000(ブリオーニ ジャパン)

極上のスーツを仕立てるブリオーニはまた、クラシックを極める帽子のデザインも巧み。メランジ調の毛足の長い素材を使ったネイビーグレーの帽子は、伊達男が好む味のある風合いだ。リボンにも帽子と同じ素材を使い、遊び心を演出している。

男らさが滲み出るコーディネートの鍵はやはり帽子である。帽子ひとつで寡黙な男のスタイルを演出していただきたい。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年秋号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious 2016年秋号〝ハードボイルド〞アイテムに回帰せよより
ヴィットリオ矢部こと本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/熊澤 透(人物)、唐澤光也(パイルドライバー/静物) スタイリスト/村上忠正 ヘア&メーク/MASAYUKI (the VOICE) モデル/Yaron 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)