神話の里「鹿児島・霧島市」で過ごす、神秘に満ちた休日

2018年に放送されたNHK大河ドラマ『西郷どん』でも注目を浴びた鹿児島県。西郷隆盛のゆかりの地、鹿児島市をはじめ、桜島に屋久島、と見どころがたくさんありますが、忙しい日常を忘れてプライベートな休日を楽しみたい人におすすめしたいのが、鹿児島県本土の中央部に位置し、南九州の交通拠点とも呼ばれる「霧島市」です。

天照大神の孫である「ににぎのみこと」が地上を治めるため降臨した「天孫降臨伝説」伝承のパワースポットや、七不思議など神秘に包まれた土地柄は、非日常を味わうのにふさわしい場所といえそう。

本記事では、今や珍しくなった数寄屋造りの「野鶴亭」、日本を代表する宿「妙見石原荘」、オーベルジュ「異人館」、そして2019年3月開業の霧島連山に囲まれた「藤の花ホテル」のほか、あわせて訪れたい2つのアートスポット、「霧島国際音楽ホール」や「霧島アートの森」についてもご紹介します。

一度は泊まってみたい!世界中の旅行者を魅了する、鹿児島県霧島市の話題の宿4選

鹿児島空港から車で10分の近さに温泉郷のある霧島市。2021年には「星野リゾート 界 霧島」も開業予定と、旅先として注目が集まっている地域です。海外からの旅行者が多く訪れる、自然豊かなロケーションで、贅沢に温泉を堪能できる、4つの宿は要注目です!

■1:西郷隆盛や坂本龍馬も愛した名泉! 数寄屋造りの5つの別邸「野鶴亭」

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「門をくぐると別世界。鳥は翼を休め 人は心を休める」が宿のコピーの野鶴亭

日当山(ひなたやま)温泉に凛としてたたずむ「数寄の宿 野鶴亭(やかくてい)」は有名温泉では今や珍しくなった数寄屋造りの純和風の湯宿です。

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美肌づくりの重曹泉が源泉のまま、かけ流されています。

部屋は、木の温もりと茶香の香りが漂う、それぞれに個性のある5つの異なる別邸と本館愛顧棟の建物で構成されます。もともと日当山(ひなたやま)温泉は、鹿児島の三代温泉地のひとつで、西郷隆盛や、坂本龍馬らも愛した名泉です。料理は、自社牧場で飼育された最高級の黒毛和牛など、鹿児島の四季折々の食材を使った目にも美味しい懐石料理と、鹿児島が誇る本格焼酎を提供します。

立派な門をくぐると、見事な日本庭園が広がる別世界。野鶴とは、喧騒を離れ、野に遊ぶ鶴を指すそうですが、まさに都会で疲れた心身をゆっくりと解放したい、そんな純和風の湯宿です。

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■2:和とアートが見事に融合!美肌効果抜群の温泉もうれしい「妙見石原荘」

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天降川(あもりがわ)の渓谷沿いに建つ高級旅館「妙見石原荘」

和モダンな造りで、世界中の宿泊客を魅了している「妙見石原荘」。渓谷の凛と澄んだ空気が広がる館内は、数寄屋造りの和のしつらえ。スペインなどから選び抜いた調度品や、アーティスティックな椅子、荘厳な石などが現代アートのように館内のいたるところに置かれていて、目を引きます。 

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渓流へ飛び出すように造られた野天風呂「椋の木」(むくのき)は一番人気のお風呂

一万坪の敷地内に、7本の源泉があり、沸きたての温泉をできるだけ鮮度の良い状態で楽しめるよう、地中を通して、空気に触れずに引いています。それぞれの源泉近くに浴槽を作っているので、敷地内に点在した温泉を散歩しながら、湯めぐりが楽しめます。 温泉はすべて炭酸ガスを含有した炭酸水素塩泉なので、美肌効果も抜群です。

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■3:源泉掛け流しの温泉も楽しめる。ポルトガルの公邸料理人が腕を振るうオーベルジュ「異人館」

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霧島の隠れ家オーベルジュ「異人館」

駐ポルトガル日本大使館の料理人をつとめ、後25年のポルトガル生活で数々の受賞歴を誇るシェフの金澤智玲さんが、2017年10月にオープンさせた英国調の洋館が「オーベルジュ 異人館」です。

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大自然の中で入る源泉掛け流しの、3つの露天風呂を含む個性豊かなお風呂。

敷地内には、秋にはもみじの紅葉を楽しみながら浸かることができる「切石風呂」や、自然石で作られた浴槽に、霧島温泉の白濁したお湯があふれる「岩風呂」など、大自然の中で源泉掛け流しの贅沢な湯を楽しむことができます。

温泉の魅力もさることながら、オーベルジュとして、本格フレンチをベースにしたフルコースが楽しめます。充実したポルトガルワインと、シェフ自らが酒造を巡り買いつけた60本以上の焼酎も魅力。食事だけも可能ですが、せっかくなのでお泊まりで、温泉と食事を両方楽しむのがおすすめです。

※宿泊、食事とも要予約

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■4:2019年3月開業!全3室のみのスモールラグジュアリーホテル「藤の花ホテル」

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1泊約¥150,000(2名1室利用)、全3室のみのスモールラグジュアリーホテル

鹿児島空港から25分。霧島連山に囲まれた自然豊かなロケーションに建つのが「藤の花ホテル」です。 

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全室に源泉かけ流しの内湯と露天風呂を完備

館内は北欧とイタリアのヴィンテージ家具が調和した洗練された空間で、ゆったりとくつろぐ事ができます。メキシコ人デザイナーがデザインを手がけており、アーティスティックなメキシコ家具も目を引きます。

食事は、黒豚や薩摩地鶏、鹿児島県近海で獲れた新鮮な魚介、「鹿児島野菜」などを贅沢に使ったシェフオリジナルのイタリア料理をいただくことができます。

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温泉だけじゃ勿体ない!あわせて訪れたい、雄大な森に立つアート施設2選 

■1:槇文彦デザインの建築にも注目!「霧島国際音楽ホール」

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世界音響学会で「奇跡のホール」と称されたコンサートホール

霧島国際音楽ホールは、1994年に開館、「みやまコンセール」の愛称で親しまれています。世界的なクラシックの祭典である霧島国際音楽祭のために建設された、音楽専門ホールで、外洋に乗り出す船をイメージした外観の設計は、建築家の槇文彦氏(代表作に幕張メッセや青山のスパイラルなど)によるもの。

音響設計はコンサートホール音響学研究の第一人者である安藤四一(よいち)氏によるもの。770席の主ホールは、音響学の高い技術を取り入れています。 上から見た平面が「木の葉形」と言われるように、細かいひだのあるホール側壁や、水平方向に6分割されたステージ後壁の傾斜、船底型の天井など、最も良い音響になるように緻密な計算で作られています。

「すべてがS席」という人もいるほど、立体感のある豊かな音に包まれるコンサート体験は、温泉で解放した感性をさらに刺激してくれそうです!

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■2:映えるスポットが盛りだくさん!「鹿児島県霧島アートの森」

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「鹿児島県霧島アートの森」所蔵 草間彌生「赤い靴」

霧島市の隣町にある美術館「鹿児島県霧島アートの森」は、2000年にオープンし、 約4万坪(東京ドーム2.8個分)の敷地に、草間彌生をはじめ、国内外の署名な作家23人による、大小さまざまでユニークな現代アート作品を展示しています。

約2キロの広大な園路を散策しながら、美術鑑賞ができる全国でも数少ない野外ミュージアムです。触れたり、座ることができる作品もあるので、一緒に写真を撮れば自らもアートの一部に。霧島を訪れた記念に、SNS向きの映える写真が撮れそうです!

問い合わせ先

  • 鹿児島県霧島アートの森 
  • TEL:0995-74-5945
  • 営業時間/9:00〜17:00(16:30 入園)※7月20日〜8月31日の土日祝は19:00 まで(18:30 入園)
  • 定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休み)、年末年始(12月29日〜1月2日)
  • 住所/鹿児島県姶良郡湧水町木場 6340-220


神秘に包まれた雄大な自然と、美肌をつくる温泉、さらに感性を磨くアート施設、と極上の「癒し」を提供してくれる鹿児島県、霧島市。

今年も頑張った自分を解放し、一年の疲れを癒しに足を運ぶのに、絶好の旅先です。

この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子