正解は… 心(うら)ぶれる です。
「心」という漢字に「うら」という読み方があるとは、驚きですね?「うら」といえば「裏」という字が思い浮かびます。正しい漢字を知っていないと「裏ぶれる」と誤記してしまいそうですね。
「心(うら)」はもちろん表外読み(常用漢字表にない読み方)ではありますが、実は、馴染みのある日本語の中にも、本来の表記は「心(うら)」という漢字が使われている…というものが、複数あります。
たとえば、「心寂(うらさび)しい」「心悲(うらがな)しい」「心泣(うらな)く」など。
また、心の中で恋しく思う事を「心恋(うらごい)」とも表現します。
みな、「裏」ではなく、実は「心」の字を使う言葉だったのですね。
「心(うら)」という言葉の意味は「内心」です。更にその意味が弱まって「なんとなく、自覚もないままに」という意味でも使われるようになりました。
「あの人にはウラがある」という言い回しがあります。「裏表の激しい性格」を連想しますが、こちらももともとは「内心は違う=心(うら)がある」という事だったのかもしれません。
「心」という漢字、実に味わいの深い漢字ですね。
今回は、
心点(ところてん)
心(うら)ぶれる
という、「心」という漢字の難読表現をふたつ、お送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱