気温もぐんと下がり、コートを着用するシーンも増えてきました。アウターを着たり、重ね着したり、本格的な冬のおしゃれが楽しくなるシーズンですが、気になるのが服を重ねることで「太って見える」こと。気温が下がってくると、寒さ対策も必要になってきて保温インナーも必須になるので、さらに着ぶくれが心配……。
そんな悩みを解決してくれるのが、薄くて暖かな優秀インナー。下着のプロであるランジェリー・ライターの川原好恵さんに、冬のおしゃれにも役立つ「薄暖インナー」の特徴と、おすすめのアイテムを聞きました。
すっきりシルエットを叶える「薄暖インナー」って?素材開発力に優れた日本のインナーをクローズアップ
気温が下がってくると、百貨店や量販店などの下着売り場には数え切れないほどの種類の、保温インナーが並びます。これだけの種類がそろうのは、日本ならでは。もちろん海外でも冬になると保温インナーが売られますが、日本に比べたら種類はかなり限られます。
その最大の理由は、日本の素材メーカーの開発力が優れているから。各メーカー、最新の技術を使って、研究・開発を進め、高い機能性の素材を生み出しているのです。
なかでも、その技術を最大限に活かしている得意分野とも言えるのが、薄くて暖かなインナー。糸や編み方を工夫することで「薄くて暖か」を実現しています。
さらに、服にラインがひびいたり、ネックラインから見えたりしないように、縫製の仕様やカッティングにも各メーカーがそれぞれに工夫を凝らし、寒い季節のおしゃれを楽しめるように配慮されています。
絶対に後悔しない今年買うべき下着は?プロがオススメする「日本ブランドの薄暖インナー」4選
そこで、数ある保温インナーのなかから大人女性でも満足できる「薄暖インナー」を厳選してみました。好みや用途に合わせてセレクトしてくださいね。
■1:デリケートになりがちな冬の肌が気になるなら、優しい「天綿」インナー
希少価値の高い上質な「天綿」を85%という高い混率で使用し、縫い目が肌に当たってストレスを感じないような縫製仕様に。乾燥してデリケートになりがちな冬の肌に優しいインナーで、原綿の紡績から縫製まで国内で仕上げられています。
■2:タートルネックの着膨れを回避するなら、厚さ0.37mmのハイネックインナー
細い糸を使用することで、わずか0.37mmの厚さを実現。体から自然に発する水蒸気を吸収し、発熱するから薄くても暖か。この薄さなら、タートルネックの下に着てもシルエットすっきり。とてもコンパクトなので、旅行にもおすすめです。
■3:薄手ニットを着た時の下着のラインが心配なら、完全無縫製インナー
縫い糸を一切使わず、生地と生地を接着して仕上げた、グンゼのベストセラー。縫い目がないだけでなく、特殊な編み方で生地の端はすべて切りっぱなし。さらに服のラインに合わせ自身でカットしてもOK。薄手ニットにインナーのラインがひびく心配を解消します。
■4:「やっぱり天然素材派」なら、ウール&シルクの最強コンビインナー
「肌に触れるものはやっぱり天然素材を選びたい」という方には、ウール70%・シルク30%のインナーを。ウールとシルクをミックスすることで、 暖かさ、しなやかさが備わり、やわらかな素材に。ネックラインの繊細なレースがエレガントな印象です。
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下着売り場に並んでいる保温インナーを見ると、一見同じに見えますが、シンプルなデザインのなかに各メーカーのこだわりがギュッと詰まっています。ぜひ、手に触れてその肌触りの違いを実感してください。お気に入りが見つかれば、冬のおしゃれがさらに楽しくなると思いますよ。
問い合わせ先
- ワコール TEL:0120-307-056
- フジボウアパレル TEL:0120-950-910
- グンゼ TEL:0120-167874
- タカギ TEL:0744-22-6551
- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- PHOTO :
- Getty Images(Image)
- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃