華やかなパーティーに憧れを抱いているが、いざ招待状が届いた際にためらってしまうことのないよう、抜かりなく準備はしたいものである。特にドレスコードを求められるパーティーが多くなる季節、いざ出席の返事をしようと思っても、ためらってしまうのではないだろうか。それはフォーマル特有のルールに難しさを感じるからだろう。しかし、逆手にとってみればルールがあるからこそ実は簡単で、何を着ればいいかは決められている。
フォーマルは正礼装、準礼装、略礼装の3つに別れているが、正礼装であればデザインやディティールと細かなルールがあり、準礼装、略礼装になるにつれてルールが緩やかになりアレンジを楽しんだりもできるようになるが、現代ではそのルールを厳格に遵守する場は少なくなっている。格式高いパーティーでは正統にルールに乗っ取って装うべきであるが、そうでないならフォーマルのアレンジを楽しみながら参加するのがいい。
正統派からモードまでタイプ別に見るフォーマルスタイル3選
卓越したテーラリングが細部まで光る「ブリオーニ」のタキシード
映画「007」でも衣装提供の実績があるブリオーニのタキシードは、王道のクラシックスタイル。同社のスーツの代表的モデル「ブルニコ」をベースとしたタキシードは、スーパー160’Sのウールを使用したことで非常に軽やか。またハンドメイドによることで身体にかかるテンションが非常に少ないナチュラルなフィット感が極上の着心地を生む。王道こそ究極、を体現したタキシードである。
モダンでセクシーな「ジョルジオ アルマーニ」のドレススタイル
ジョルジオ アルマーニのカプセルコレクション「Giorgio’s」のフォーマルスタイルは、世界中のナイトライフに触発された、男の色気が漂うモダンな着こなし。夜でも眼に留まる大胆なシルバーのジャケットには独創的なデザインが施され、さらにシルク製の光沢のあるシャツをイン。遊び心をたっぷりと効かせながらも、エレガントなカラーパレットに上質な素材が巧みにミックスされたからこそ成し得る、実にアルマーニらしさのあるフォーマルスタイルだ。
フォーマルをより身近に!「サンローラン」のモードなフォーマル着こなしテク!
サンローランの象徴的なアイテムのひとつである、サテン地のショールカラーのスモーキングジャケット。正統派なタキシードとしての着こなしも可能だが、あえてデニムを合わせてドレスダウンさせるのがサンローラン流。刺繍の施されたチュニックシャツ、ウールのスカーフ、エナメルのポインテッドブーツなど、ドレスライクなアイテムを合わせれば、パーティーシーンだけでなく普段使いだって可能となる。
堅苦しく感じるフォーマルであるが、ブランドによってその表情は様々である。一生に一度の出番かもしれない晴れの舞台かもしれないが堂々とフォーマルを楽しんでは?
※価格は全て税抜きです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男
- STYLIST :
- 河又雅俊
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- 河又雅俊