今年中に絶対買おうと思っていた、ローライフレックスの2眼レフカメラ。ついこの間ライカのレンズを買ってしまったので、手に入れるとしたら年末くらいかなあ、と思っていたのですが、出張時に訪れたロンドンのポートベローマーケットで、まさかの運命的な(ということにした)出合い! 傷もカビもないピッカピカの2.8fプラナーレンズがついた上モノを、相場よりもだいぶ安い価格で入手いたしました。

はじめて触ったローライフレックスは、見た目よりもかなり重たくて、ストラップが首に食い込むような感覚を覚えました。もうちょっとプラスチック部品をたくさん使っているのかな?と思っていましたが、露出計など一部を除いてほとんど金属製。いつまでも眺めていられる、惚れ惚れするような質感です。

もちろん使い方なんて全く知りませんでしたが、便利な時代になったものです。携帯でフィルム屋を探し出し、その足でブローニーフィルムを購入。すぐにカフェに入ってネットを見ながらフィルム装填と使いかたを勉強して、買ったその日からロンドンのストリートで撮影できました。ともあれ素人の僕なもので、日本に帰って現像に出してみないと、実際のとこカメラが完動品であったかどうかはわからない。果たして露出計は正常に作動しているのか? フィルムはちゃんと入れられているのか? もしかしてジャンク品つかまされてるんじゃないの? 
そんな不安を抱えながら帰国後現像に出したフィルムを確認したところ・・・

か、勝った・・・! 
ばっちり撮れてました

こちらヴィヴィアン・マイヤーを意識したセルフポートレート。ピントが若干甘いうえに露出が暗くて顔がよく見えませんが・・・。ローライは上から覗き込む撮影スタイルなので、ライカと違って顔がばっちり見えるのです(笑)
FOX社オーナーのダグラス氏。これはわれながら、めちゃくちゃ格好よく撮れてました!
こちらはロンドンのホテル室内で撮ったカット。パジャマ姿にて失礼!

昨年暮れに手に入れたライカMPでフィルムカメラの撮影は経験していましたが、やはり中判カメラの表現力は別格でした。(僕の腕はさておき)この描写は現代のファッション雑誌でも十分通用するのではないでしょうか? 

それにしてもローライフレックスが放つ「ブツ」としての存在感は、すさまじいものがあります。ロンドンやフィレンツェの街中では色々な人に褒められたし、「俺を撮ってくれ」とせがまれました。ときにクレームされることもあるストリートスナップですが、このカメラなら〝撮られてる〟感が薄いようで、モタモタしていても怒られることがない点も、素人にはメリットといえるでしょう。

©ライター織田城司さん

僕のようなド下手素人でも巨匠感が漂ってしまう、カメラの力恐るべし!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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