こちらはラルフ ローレン パープルレーベル。クラシックなテーラリングをパステルカラーのシルク素材でアレンジすることによって、モダンな柔らかさを表現しています。

続いてジョルジオ アルマーニ。これはおそらく化繊でしょう

ちょっと前にニットやジャージー製のテーラードジャケットが流行ったことがありましたが、そんな軽さや柔らかさ、リラックス感はそのままに、モダンな色っぽさやエレガンスをプラスするには・・・リラックスしたシルエットと同時に、シルク、もしくはキュプラやレーヨンといった化繊が有効なのでは?と。そんな考えで今まで見てきたものを振り返ってみると、サファリジャケット以外のヒントもぽつぽつと浮かんできます。

ビミョ〜〜にアルマーニからの影響が窺える、ラルディーニ。

英国クラシックをリラックスフィットでアレンジした、プライベートホワイト。

思いっきり化繊でテーラードをつくってしまった、ザ・ジジ。

個人的に、このあたりのブランドに面白さ、新しさを感じました。最近ほしいジャケットがないあまりに80〜90年代のアルマーニやイッセイに走っている僕ですが、ペールトーンカラーのレーヨン生地でつくったクラシックなジャケット・・・そんなものがあったら絶対に買ってしまうでしょう! どこかつくってくれないかな?

と、そんな潮流を感じつつも、すでに「80s〜90s以降」を模索している飽きっぽい僕。その答えはレイト70sにあると見ています。たとえば秋冬のプラダのような。

このラペル!この生地! この野暮み、たまりませんな〜!

これを見ていたら、3〜4年前にテーラーケイドでオーダーした、コーデュロイスーツを思い出しました。まさかあのスーツがトレンドを捉えるときがくるとは・・・。ということで現在、改めてテーラーケイドで70s要素をより強調したツイードスーツをオーダーすることに決定。完成したらぜひ見てくださいね!

80s〜90sと同時に、レイト70sの潮流にも全力で身を任せる満41歳。行き着く先はどこにあるのか?

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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