この御仁は、イギリスのデザイナーのニック アシュレーさん。その昔日本でも彼の名前で服が売られていましたね…東京にショップもありました。いいい店だったのですが、今はありません。現在はPrivate White VCというブランドのディレクター&デザイナーとして活躍中です。この写真は2016 pitti uomoでのスナップ。会場近くのバールにスタッフといらっしゃったので声をかけて撮影させて頂きました。この白パン+白タートルというスタイルは、メンズプレシャスが創刊当時からリコメンドしている白基調の鉄板の組み合わせ。Q.インナーを白でまとめた時の鉄則が、このコーディネイトに隠されています。どこでしょう?
A.「素材感を上下で変えて、白のトーンにメリハリをつける」ニックさんのセーターはローゲージのフィッシャーマンセーター。これが、織り柄の無いプレーンな白タートルだとコーディネイトがしまりません!!
帽子もマリンテイストのものを選んでいるところに、ちょっとトレンドがプラスされてます。ワッペンがついてるのもさり気なくヌケ感(カワイイ)演出してます。実は、この手の帽子がGUCCIのレディースなどでリバイバルしてますからね。

 

白タートルネックの着こなしの王道スタイルは、この御仁。2016 Milano Men’s Fashion Weekの時のエルメネジルド ゼニアのショウに来ていた方です。白のタートルは、ちょっと気恥ずかしい…と言う方が、メンプレ世代の方にいらっしゃいますが、白シャツの感覚で着ると抵抗無くきれます!!!というのが私の持論。この方の様に、ジーンズ+ジャケット+白タートルでまとめると、いつもの定番アイティムが顔まわりが明るく見えるので、健康的で品良く見えますよ。ここを黒タートルにするとモードな感じになりますが、この方の様な大人の品格は漂いませんので…
 

白スニーカーは、ついにドレス スタイルにも取り入れられるキーアイティムに昇格。

上品なグレーのグラデーションですね。一見とてもクラシックに見えますが、実はトレンドがいくつもちちりばめられています。まずこのスーツ、生地はフラノの様に見えますが、実はニットなのです。

スーツ生地がフラノだとスニーカーとのバランスを合わせるのが難しいですが、ニットだと程よいヌケ感が出せベストマッチ。

時計はOMEGAで。

グレーのストライプが入ったリボンベルトに付け替えているところは流石!!!!
職種にもよりますが、こんなビジネススタイル日本でもありでは?
時代に合わせてスーツスタイルもアップグレードが必要だという良い例です。

サルトリアスタイルからモード ミリタリーまで共通する点を発見!?

 セレクトショップのバイヤーさんやウェブマガジンなどからもう既にSNSやブログで今年のPitti Uomoの情報はアップされていると思いますが、そこには実は語られていない部分があります。Pitti Uomoのレポートの第二弾は、コートスタイルのスナップを通してその辺の実態をレポート。メンズプレシャスの読者の人からすれば、Pitti Uomoはエレガントなオーダーコートやラグジュアリーなジャケットを着ている人が、至る所にいるのでは!?と想像しがちでは…

実は、会場内はイタリアン クラシックな方からアメカジ、モード、ラギットなどなど様々なスタイリングの人がいます。Pitti Uomoは総合的なメンズファッション展示会なので、様々なメーカーが出展していて、バイイングする人も様々なのです。その辺の状況をコート スタイルに絞って写真をピックアップしてみました。 

こちらの皆さんは、イタリアン クラシック系のスタイリングですね。左の方と中央の方は、香港&N.Y.のセレクトショップTHE ARMOURYの方です。
 

この方はクラシックなアイティムをトレンディに着こなしています。着丈長めのネイビーPコートの上に、厚手ストールを羽織っていますが、帽子のグレーとカラーを合わせているので、それぞれが悪目だちしていなくてとてもエレガントにまとまっています。パンツの丈は、冬でもこのくらい短い人が他にもかなりいました。日本のレディースでは、シーズンに関係なく定番となっている丈ですが、日本の冬この丈をはける男性はまだ少数ですね…

 

この方は、モード系。白スニーカー、オレンジのクラッチバッグがコーディネイトを引き締めてます。
 フィレンツェは日中気温が、4~5度ですが素足です!!!! 

サルトリア仕立てのポロコートをモダンに着こなした謎の東洋人は????

実は、この御仁はメンズプレシャスの編集者の矢部克已さん。このハンドメイドのコートは、日本のセレクトなどで取り扱われているイタリアブランドのコートに比べて、肩幅がやや広めでラペルもかなりワイド。
 しかし、胴まわりはかなり絞り込んだシルエットで、着丈も長過ぎず短過ぎずの絶妙な塩梅。 イタリアのサルトリアのコートにありがちな、時代が止まった様なクラシックな仕上がりになっていませんねきっと、仮縫いも数回やって、その都度職人に細かく指示をだしていると思います。これぞメンズプレシャスが創刊当時から提案するモダン サルトリア スタイルの完成形。どうですか、本当のPitti Uomoの姿を少しは感じて頂けましたか…
この調子で速報して行きますので、明日もブログチェック宜しくお願い致します。 

メンズプレシャス向きのビジネス スタイルをpitti  uomoで発見

2017年冬のPitti Uomoは1/13(金)に終了しましたが、期間中私が最も気になったドレススタイルを、まとめてみました。メンズプレシャスの読者の方に、最も役に立つ着こなしのテクニックやトレンドアイティムを解説してみますね

この方々は、ラルディーニのブースで撮影させてもらったもの。

左の御仁は、クラシックな英国生地のジャケットの下にブラックのタートルネックにブラックデニムをあわせることで、モダンな印象にまとめています。左から2番目の御仁と右の御仁は、共にWジャケットのスーツにトレンドの英国調の大柄の小紋タイ。左から2番目の御仁は英国調の生地を使った3ピース。ジレをWにするのは最近pitti uomoで流行中。

この御仁は、2017-2018FWからPI01のクリエイティブディレクターのドメニコ・ジャンフラーテさん

一見、定番アイティムのを使ったジャケパンスタイルの要に見えますが、実はトレンドを巧みに取り入れたスタイリングです!!!!!やはりパンツのシルエットとディテールが最旬トレンドにバージョンアップされてます。よく見ると浅いツータックで太もも周辺はゆとりがあるのにひざ下はかなり攻めたスリムなシルエット。パンツのスソは、2cmくらいのかなり幅の狭いダブル。そして着こなしポイントは、セーターをちょこっとだけパンツにインしてベルトをしていないのをさらりとアピールしヌケ感をさり気なく演出しています。この着方は、女性のパンツスタイルで昨年から流行っているシャツ インしたブラウジングスタイルに近いテクニック。

この御仁は、ヘンダーソンというベネチア近郊の靴メーカーの社長さん

このコーディネートでビジネスできる方は、少ないと思いますがこれからの日本のビジネススタイルのカジュアル化を考えると、この辺の着こなしにはメンズプレシャスも注目したいところです。ポイントは、カジュアルだけどそれとなく品格やラグジュアリー感を漂わせるか。Tシャツに上質なニットジャケやトレンドのサイドゴアを合わせるなどで、カジュアル過ぎない大人のビジネス スタイルになっていますね。今回のpitti uomo速報は一旦終えて、次号はミラノ メンズ ファッションウィーク(ミラノ コレクション)の報告を!!!

この記事の執筆者
TEXT :
大西陽一 スタイリスト
2017.7.5 更新
『メンズプレシャス』創刊時から、数多のスタイリングで活躍する。とりわけ、高度なテクニックを必要とする、グレーやベージュの淡い色調を、実にリアルで品のいいコーディネートに落とし込める感性の持ち主だ。紳士が知っておくべき伝統的な着こなしの奥義を、ロジカルにつくり上げる名人である。