旅に出たら、その地の食文化を楽しみたいので、旅は必ず美味しいことが大前提 。今、いちばん行きたいのが、プロヴァンス地方の「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」です。

フランス、プロヴァンス地方のオーベルジュ「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」の料理例
フランス、プロヴァンス地方のオーベルジュ「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」の料理例

日本でも有名な天才シェフ、アラン・デュカスのオーベルジュ。敷地内に果樹園とハーブ園もあり、その日食べごろの食材が素晴らしい料理となり、供されます。

「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」レストラン内観
「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」レストラン内観

まず夕食の後に帰らなくていいというのがうれしい。そして朝食は泊まらなければ経験できないこと。プロヴァンスを愛するアラン・デュカス氏だから、きっとこの地の特性を余すところなく披露して、楽しませてくれるはず。卵料理だって、パリのホテルで味わうそれとはきっと違います。

「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」外観
「ラ・バスティード・ド・ムスティエ」外観

全12室には果実やハーブの名が付けられています。食と食の間の時間やおもてなしにも彼の美意識を感じられるのは、ファンにはたまりません。あえて郊外まで遠出する意味があります。

問い合わせ先

  • シャトー&ホテル・コレクション/ラ・バスティード・ド・ムスティエ TEL:050-3784-9550
  • プロヴァンス地方の陶芸の街にある今年20周年のアラン・デュカスのオーベルジュ。朝はゲストが野菜を自分で摘み朝食にしてもらうなど、オーベルジュならではの楽しみも。ピクニックランチなど食のオプションも多数。
    Chemin de Quinson, 4360 Moustiers-Sainte-Marie, France
    一般客室 €215~410、スイート客室 €365~720、朝食 €24、ディナーコース €38~79
    ※この情報は2016年7月7日時点のものになります。詳細はお問い合わせください。

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この記事の執筆者
TEXT :
小松宏子さん フードライター
2017.7.5 更新
女性誌を中心に、各国の料理から食材や器まで、“食”まわりの記事を執筆。料理書の編集も多数手がけ、『茶懐石に学ぶ日日の料理』(後藤加寿子著・文化出版局)では仏グルマン料理本大賞「特別文化遺産賞」、第2回辻静雄食文化賞受賞。2016年9月に『ジビエ教本』(依田誠志著・誠文堂新光社)刊行予定。 好きなもの:ワインを飲みながらの料理、読書、骨董屋さん巡り、スポーツ観戦
クレジット :
写真/Pierre Monetta 文/宮崎桃代