知的好奇心をくすぐる旅、買い物や名所巡り、ラグジュアリーな海外旅行。さまざまな旅を経験してきた大人の女性が今、注目すべきはニッポンではないでしょうか？
その土地でしか味わえない自然や人々、歴史や味を楽しみ、知らなかった日本を再発見する旅。
それには、風土に根ざした宿やホテルの存在が不可欠です。新たな試みに挑戦する個性派から、改めて底力を実感する老舗まで、旅の目的地にするべき宿を、旅慣れた19人に大調査。
そのうち本記事では、ファッションディレクター・萩原輝美さんが推薦する「ニッポンの宿」を2つ、ご紹介します。
ファッションディレクター・萩原輝美さんが推薦「ニッポンの宿」２選
■１：椎葉山荘（佐賀県・嬉野温泉）│「とろりとした湯に浸かれば、嬉野温泉名物の湯豆腐のように、つるつるすべすべの美肌が実感できます」
嬉野温泉で最も広い「椎葉山荘」自慢の露天風呂「椎葉の湯」は、ナトリウムを多く含む自家源泉。
嬉野温泉のなかでも歴史ある旅館のひとつ、「大正屋」系列の「椎葉山荘」は、のどかな渓谷に建つ離れタイプの一軒宿。自家源泉の温泉露天風呂は、嬉野一の広さを誇ります。
「椎葉山荘」の客室
「嬉野温泉への興味は、名物の湯豆腐がきっかけでした。三大美肌の湯と称される温泉と同質の調理用水を使うと、こんなにとろっとしたお豆腐ができるなら、肌にも絶対にいいはず！ 早速『椎葉山荘』の露天風呂を体験してみることに。評判通りの滑らかなお湯は、肌に潤いを与え、すべすべの肌をかなえてくれました」
問い合わせ先
- 料金／1泊2食付き2名1室の1名¥19,000～（税・サービス料別）
- 客室／全20室
- 住所／佐賀県嬉野市嬉野町岩屋川内字椎葉
■２：亀の井別荘（大分県・由布院温泉）│「いつ訪れても自然と共存した静寂な雰囲気に、心が安らぎます。自家源泉の湯も極上の心地よさ」
「亀の井別荘」の旅館
由布院を代表する老舗旅館「亀の井別荘」は、大正10年に創業。由布岳の麓、金鱗（きんりん）湖畔近くに位置し、1万坪の広大な敷地には、趣の異なる客室を20室だけ用意。庭内の源泉から引いた自家源泉かけ流しの温泉は、本館の大浴場と客室で楽しめます。
「亀の井別荘」の温泉
「静寂に包まれた宿は、いつ訪れても居心地がいい。美しい庭を眺めながら入る温泉も癒やされます」と萩原さん。
問い合わせ先
- 料金／1泊2食付き2名1室の1名¥39,600～（税・サービス料別）
- 客室／全20室
- 住所／大分県由布市湯布院町川上2633-1
以上、ファッションディレクター・萩原輝美さんが推薦する「ニッポンの宿」2つ、「椎葉山荘」、「亀の井別荘」をご紹介しました。
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この記事の執筆者
- TEXT ：
- 萩原輝美さん ファッションディレクター
- BY ：
- 『Precious2月号』小学館、2020年
毎シーズン、ロンドン、ミラノ、パリなど世界のオートクチュール、プレタポルテ、デザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように楽しんでいる。
好きなもの：服、女性、黒、パリの灰色の空、映画『男と女のいる舗道』、エゴン・シーレ、インドの沈む夕日、馬、「ウエスト」のシュークリーム、チューリップ、朝寝坊、あんみつ、SEALDs、しじゅうから、「やす幸」のおでん
- EDIT&WRITING ：
- 田中美保、兼信実加子、佐藤友貴絵（Precious）
