まだ、街灯が灯る早朝の五番街を走るイエローキャブ。727と番地の記されたシルバーのドアの前に停車し、ジバンシィのドレスを着たオードリー・ヘップバーン演じるホリー・ゴライトリー現れる、あの名シーン。
多くの女性が心に刻んだ「ホリーのお気に入り朝食スポット」である、ティファニー、ニューヨーク本店が全面リニューアルされます。
それに伴い、リニューアルオープンをする2021年末頃まで、隣接するイースト57丁目6番地に2年間の限定で「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア」が2020年1月13日(土)にオープンし、この期間、こちらがティファニーのニューヨーク本店となります。
散りばめられた「隠れブランドコード」を探すのも楽しい「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア」
メインフロアには、ティファニー T、ティファニー ペーパーフラワー®、ティファニー ビクトリア®、ティファニー キー、ティファニー ハードウェアなど、アイコニックなハイジュエリーコレクションを展開。
2階はティファニーメンズコレクション専用のフロア、3階はラブ&エンゲージメント、4階はホーム&アクセサリーのフロアとなっています。
各フロアにはプライベートな空間でショッピングを楽しむことができる個室が、一部屋ずつ設置されているほか、フラッグシップストアに備わっていたVIPサロンも完備。
これまでと変わらない、高いレベルのサービスを提供します。
一歩足を踏み入れた空間は、どことなく馴染みがありながらも、リフレッシュされた雰囲気の店内。
ティファニーのアイコニックな動植物モチーフを、ステンシルで落とし込んだウッドパネルから、ティファニーを象徴するデザインのひとつである、ウィートリーフモチーフを「カラーブロック」仕様でペイントしたフィーチャーウォールまで、予想外のかたちで表現されたティファニーのブランドコードが、随所にちりばめられています。
ショッピングをしながらアート鑑賞もする気分で、店内をチェックしてみるのも楽しそうですね。
新しい試みが続々!4フロアすべて見て回りたいユニークな空間
ティファニーのチーフ・アーティスティック・オフィサーを務めるリード・クラッコフはこのように述べています。「私たちは、この空間を、真にユニークでダイナミックなビジュアルに仕上げたいと考えました」
一歩足を踏み入れれば、視線が自然と上に向きになるという、ユニークな空間。
五番街本店のリニューアルオープンまでの2年間、定期的なインスタレーションやエクスクルーシブなパートナーシップを通じて、「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア」の床から天井までのアトリウムを活用した、さまざまな試みを展開する予定だとか。
10階分あったニューヨーク本店が、一時的に4階のサイズダウンとなりますが、あくまで期間限定。また違った趣きで訪れる人を魅了してくれます。
1940年のオープン以来、初めてとなる「お引越し」。『NYタイムズ』によると、300の監視カメラが両方のビルと通りに設置され、大掛かりなイベントとなったようですが、114,000に及ぶジュエリーは無事移動。ニューヨークのティファニーで本当に朝食が摂れる、と2017年の秋にオープン以来大人気だった「ブルー・ボックス・カフェ」は2年間、お休みとなります。
ティファニー本店の建物は、1940年以来、マンハッタンで最もファッショナブルなショッピング地区の中心として、長く愛されてきたアイコニックな建築物です。ニューヨーク本店の全面リニューアルは、五番街のネクストステージを予感させてくれます。
リニューアル後の本店にも期待しつつ、この期間限定の機会、N.Y.を訪れる予定のある人は、フラッグシップストア「ザ・ティファニー・フラッグシップ・ネクストドア」のユニークな空間を体感しに、出かけてみてはいかがでしょうか?
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子