コロンとした小動物のようにかわいい!マシュマロのようなクッション付きのひとり用ソファ「TAPE(テープ)」
身長156cmのインテリアエディターが「大人の家具選び」を実際に見て・触って・座ってレポート、より読者の皆様にわかりやすくインテリアをご紹介する連載企画「身長156cmのインテリア」第23回目です。
本記事では、ミノッティの一人がけソファ「テープ」の魅力をご紹介します。
グログランリボンのかけられた高級チョコレートや、コロンとした小動物のような、置くだけで空間に親しみを感じさせてくれる「テープ」。包まれるようにカーブを描いた背面の内側には、マシュマロのようなクッションが添えられています。
「ほとんど奇跡」の座り心地
ソファを選ぶ際、皆さんはどれくらいの時間「試し座り」をされていますか?
目星をつけたアイテムに座りながら、生地を迷ったり、脚の仕上げ選んだりしても、長くても30分程度ではないでしょうか? ましてや、体調のすぐれないときになんて、ショールームにお出かけしませんよね。
私ごとで恐縮ですが、年末の大掃除で腰を痛めたにもかかわらず、友人が一時帰国した際のおしゃべりに、このソファが置いてあるカフェで2時間過ごしたのが、「テープ」の座り心地の真髄を体感したきっかけでした。
まず寸法体系が素晴らしいのです。しっかり奥まで座っても、膝裏が圧迫されない絶妙な高さと形状をした座面クッション。そして極上の座り心地。
フワッという第一印象にはじまり、沈みすぎない高さでキープしてくれるクッションは、お尻のカーブを潰さない程度に中央部はやわらかく、外側は手を置いて立ち上がれるように、固めに仕上げられています。おしゃべりに夢中になっても、不安なく立ち上がれたことに正直、驚きました。
正統派なだけじゃない、可愛さも魅力の「テープ」
「テープ」は、外側と内側のクッションを、張り分けることで、さまざまな表情を見せてくれるのも魅力です。
加えてミノッティは、インテリアのブランドでありながら、毎年オリジナルのファブリックコレクションを発表することでも有名。
ショールームにはこれまでのファブリックコレクションのブックがあり、アーカイブから選ぶことも可能です。ステッチに使う糸の色まで指定できる、きめ細かさ。まるでお洋服をオーダーするように、オリジナルの「テープ」をつくることができます。
新風を取り入れ、革新し続けるイタリア最高峰ブランド「ミノッティ」
Minotti コレクションは、家具を空間のエレメントとして捉え、どちらかというとオーセンティックで、男性的なイメージがありました。
20年にわたる、ミラノの建築家ロドルフォ・ドルドーニ氏と、レナート&ロベルト・ミノッティ兄弟のコラボレーションに加え、近年はドルドーニのもと、クリストフ・デルクール氏やnendo(佐藤オオキ氏)もプロジェクトに参加し、コレクションに新風を吹き込んでいます。
「テープ」をデザインした、デザインオフィス「nendo(ネンド)」とは?
デザインオフィス「nendo(ネンド)」は、2002年に佐藤オオキ氏を中心に設立されました。東京とミラノに拠点をもち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと幅広くデザインを手がけています。
クライアントは、世界のトップメゾンから素材メーカーなど多岐にわたり、毎年ミラノサローネで話題となるスターデザイナーです。作品は、ニューヨーク近代美術館やポンピドゥー・センターに収蔵。 ミノッティが初めて組んだ日本人デザイナーとなります。
「姿勢を保ってくれて、立ち上がりやすいうえに、かわいい」なんて、まるで「両家に生まれて厳しく育てられたうえに、今っぽくて気立てがよい女友達」のようです。そんな「テープ」を毎日の生活に取り入れてみませんか?
問い合わせ先
- Minotti AOYAMA (ミノッティ アオヤマ)
- 営業時間/11:00~19:00
定休日/なし - TEL:03-6434-0142
- 住所/東京都港区南青山4-21-26
- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
公式サイト:YOKODOBASHI.COM