東京・銀座、青山のほか、宮城・仙台、大阪、福岡など全国の主要都市に10店舗展開しているフルーツタルト専門店「キル フェ ボン」。国内はもちろん、世界中から取り寄せた新鮮なフルーツや、季節ごとの旬の食材をたっぷり使用したタルトを提供しています。
フルーツタルトといえば、キル フェ ボンを想像する方も多いのではないでしょうか？ 記念日のお祝いにはもちろん、大切な人への手土産としても人気の高いキル フェ ボンのフルーツタルトは、旬のフルーツを使用するため、いつ訪れても違ったタルトに出合える喜びがあります。
今回は、そんなキル フェ ボンが一体どうやって生まれたのか？ 広報担当の春山さんに、お店のなりたちやこだわり、定番商品などについて伺いました。
「キル フェ ボン」のはじまりは静岡の雑貨屋！フルーツタルトの由来は？
キル フェ ボンは、1991年に静岡で誕生してから、2020年で29年目を迎えます。提供してきたタルトケーキは500万ホールを超え、今や日本一有名なタルト専門店となりました。
店名の「キル フェ ボン」はフランス語で“なんていい陽気なんだろう！”という意味の言葉。「天気のいい日にのびをするような、そんな心地のいい気持ちになってもらえるような店にしたい」という思いが込められているそうです。
そんなキル フェ ボンは、意外にも雑貨屋がはじまりだったのだとか。
「もともと創業者が静岡で雑貨店やレストランバーを展開しており、その雑貨店の商品を買い付けに訪れたロサンゼルスで、“街で一番おいしい”と勧められたケーキを食べたところ、期待していたほどではなかったそうです。
当時のアメリカはさまざまな分野で世界一と言われており、そのアメリカの大都市ロサンゼルスで一番おいしいと言われているものを超えた、おいしいものができれば、それは世界で一番ということになるのではないか？と考えたことがきっかけです。
その当時、まだ日本ではタルトが珍しく、色とりどりのフルーツをたっぷり飾ったタルトなどは、あまりなかったように思います。
欧米などで、お母さんが庭で摘んできた季節のフルーツを使ってつくった、そんな温かみのあるタルトを提供しようという思いから、静岡でキル フェ ボンを始めました」（春山さん）
雑貨屋ならではのこだわり！ショーケースや統一感ある店内の装飾で世界観を盛り上げる
雑貨屋からはじまったキル フェ ボンには、“ならでは”のこだわりが店内にも表れています。それは、店内中央に設置したショーケース。360度ぐるりと回ることができ、タルトをさまざまな角度から眺めることができます。
「弊社はもともと雑貨屋から始まっているので、タルトも雑貨を選ぶようにワクワクした気持ちで選んでほしい、というコンセプトがあります。味はもちろんデザインにもこだわったタルトは、ショーケースの中にカットせずにホールの状態で並べています」（春山さん）
「また、壁や柱、ショーケースやレジカウンターなど、内装には角を使わず丸みのあるデザインになっており、店全体で温かみのある空間を演出しています。窓枠やロゴなどには“キル フェ ボンブルー”というオリジナルの色を使用しています」（春山さん）
店舗の装飾を担当しているのは、なんと社内の装飾専門チーム。タルトが季節ごとに変わるように、店全体も季節に合わせた装飾を施しているんです。それによって、店を訪れたときのワクワクするような世界観がつくり上げられているんですね。
「手作業で施されているディスプレイは季節ごとに物語があり、温かみのあるデザインとなっています。ないものは自らつくるなど、既成概念にとらわれずにキル フェ ボンの世界観を表現しています」（春山さん）
フルーツタルトの代名詞とも言えるキル フェ ボンのタルトへのこだわり
キル フェ ボンといえばフルーツタルト。その看板商品へのこだわりは、もちろん並々ならぬものがあります。フルーツなどメインとなる食材はもちろん、土台のタルト生地にもこだわりが。
「約70種類のタルト生地のレシピの中から、フルーツや合わせるクリームによって使い分けています。
レモンなど柑橘系には少し甘さをプラスするために”シュクレ”というザクザクとした食感の生地を使用。また豊かな香りのイチゴやメロンなどには、バターをたっぷりと使用した塩気のある”ブリゼ”というパイ生地を使用し、フルーツの甘みを引き出しています。
他にもココアや抹茶、コーンフレークを混ぜ込んだザクザク食感のものなど、さまざまな種類がございます」（春山さん）
主役であるフルーツのほうに目が行きがちですが、今度キル フェ ボンのタルトをいただくときには、タルト部分にも注目して、いくつか食べ比べてみたいですね。
キル フェ ボンの定番人気商品２選
■１：ひと口ごとに違った味わい！「季節のフルーツタルト」
ひとつのタルトで様々な旬のフルーツを味わうことができ、ひと口ごとに違う味わいを楽しめます。季節に合わせてフルーツの種類が変わります。
みずみずしい旬のフルーツとなめらかなカスタードクリーム、そしてサクサクのパイ生地の組み合わせは、キル フェ ボンの人気ナンバーワン商品です。
「年齢性別問わずおすすめの華やかなタルトは、みんなが集まるパーティーに彩りを添えてくれます」（春山さん）
■２：ワンハンドで食べやすさ抜群「季節のバターサンドイッチ」
“フレッシュな焼き菓子”をテーマにしたバターサンドイッチは、ひとつひとつ手作業でつくる焼き菓子。フルーツタルト専門店ならではのこだわりを詰め込んだ新作です。
食材によってサンドするクリームの味を変えており、現在はレモン×バタークリーム、イチジク×キャラメルクリーム、プルーン×コーヒークリームの3種類。これらを詰め合わせたセット商品となっています。
「1日数量限定のこちらの焼き菓子、とっておきの手土産としていかがでしょうか？ また、ワンハンドで食べやすい形ですので、忙しい方の贅沢なおやつとしても、おすすめですよ」（春山さん）
こだわりのクリームとフルーツの素材そのもののおいしさ、そしてサクサクのサブレ生地のハーモニーを、ぜひご賞味あれ。
2019年12月、「100年後も愛されるブランドへ」という想いをこめて、ブランドロゴをリニューアル。
創業以来使用していたロゴに、未来を表す小さな女の子が付きました。これからも愛されるブランドであり続けたいという、キル フェボンの想いがロゴからも伝わりますね。
季節が変わるたびに新たな顔を見せてくれるキル フェ ボンの世界観を感じに、店舗を訪れてみてはいかがでしょうか？
※価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
- WRITING ：
- 小林麻美
