パリ在住の日本人CHICO SHIGETAがフランスで立ち上げ、多くのセレブたちに愛されているオーガニックブランド「SHIGETA」。
凝縮された植物の力に、深い呼吸やセルフマッサージなどのメソッドを組み合わせることで、日々進化し続けるグリーンテクノロジーの融合により、その人本来備わる美しさを開花させ、健やかで心地よい状態に導いてくれるのが、多くの人たちに支持されている理由です。
そんな「SHIGETA」を主宰するCHICOさんについて、周りの人たちが口を揃えて「夢や目標をすべて実現してしまう」と言います。
ブランドのビジョンやプロダクトの開発…etc. すべてCHICOさんの理想どおり形になっているというのだから、とても興味深い…! ということで、CHICOさんに「夢をかなえるためのコツ」をインタビューさせていただきました。
何かをかなえるために必要なのは「願望の映像化」
Precious.jp編集部(以下同)――CHICOさんは、多くの目標や願望を実現されているそうですが、実現させるために、実践されていることや気をつけていることがあれば教えてください。
周りの人にはかなえる力が強いって言われますが、自分ではそんな自覚はまったくないんです(笑)。ただ、自分の中でかなえたいことがあると、自然にビジュアリゼーションをしているかもしれません。
『こうなりたい』とか『こういうものをつくりたい』という願望が出てきたら、夢を見るみたいにそれをものすごく具体的に映像にするんです。意識的にやっているつもりはないので、習慣になっているのだと思います。
若かりし日にフランスに行くことを決めて、大好きなアートに携われたらいいなと思っていたんですね。フランス語は苦手だったんですけど、あっちに行ったらとても流暢に現地の人たちと大好きなアートやアーティストについて話している…みたいな、そんなビジュアリゼーションをよくしていました。
全体の状況や環境を含めて、自分でイメージをどんどんクリアにしていくんです。最初はざっくりしているんですが、ビジュアリゼーションを繰り返すうちに、そのときの自分が身を置いている空間…、たとえばデスクになにを置いてどういうノートを使っているのか…などの細かいディティールや、エモーショナルな部分までだんだんと明確に見えてくるようになるんです。
そして不思議なことに、そうやって明確にイメージできたものは実現するし、曖昧なものは実現しないんですよね…。明確にイメージできるのに実現しない場合は、その方法か着地点が違っているということだから、そのときにまた考えればいい。
だれしも、自分の進んでいる道が100%正しいかどうかなんてわからないじゃないですか?だからGPSじゃないですけど、自分が実現したいことに対して、自分の居場所や状況を確認する。
ちゃんと向かっているのかとか、軌道修正は必要かどうかとか…。そして『こうだと思ったからトライしてみたけど、うまくいかなかった。どうしてだろう?』と省みる。
大切なのは、『どうしてだろう…?』というその理由を一歩引いて考えるようにすること。もちろん最初は主観的にしか見れないんですよ? でも、徐々に客観視できるようになっていき、その瞬間、いろいろなことがクリアになっていくんです。
最初は全体像がぼんやりと見えている状態ですが、徐々に細かいディテールまでクリアになっていきます。見えるようになります。
客観視さえできるようになれば、細かいディテールが見えるようになるまではそんなに時間がかかりません。そこに行き着くための方法論が出てくるので、それに沿って動けばいいんです。
「自分でアクションを起こすことが必要です」
ただ、いくら目標を掲げたところで、ルーティンなライフスタイルを送っていては、何もかなえられないし、引き寄せることもできません。まずは、自分でアクションを起こすことが必要です。
着地点に到達するために、どんな情報収集すればいいのか、どこに行けばいいのか、だれに会えばいいのかを考えて、自分できっかけをつくっていかなきゃ。
アクションを起こせば、ひとつアンテナが立ちはじめて、そのアンテナにしたがって動いていると、次はふたつめのアンテナが立ちはじめる。そして、その次には三つめのアンテナが立つんです。そうやって自然に着地点に近づいていくものだと思います。待ってるだけでは、アンテナは絶対に立たないですし、夢をかなえることも難しいと思います。
――目標を定めたら、実現したときのビジョンを明確に思い描き、着地点に向けて一歩踏み出すことがCHICOさん流の目標のかなえかたなんですね。ですが、世の中には年齢を重ねるにしたがって、諦めたり手放さなくてはならないものが増えたり、物事の選択肢が狭まってきた…と感じる方も多いようです。そういう場合、大きな目標を掲げることにリアリティを感じられないと思うのですが、どうすればいいのでしょうか?
私の場合は『これをやったらすごく楽しそう』ということが、かなえたいことの原点になっています。自分がやりたいかやりたくないか。ワクワク感やときめき、達成したときのハッピーな気持ちがすごく大切だと思うので。だから、大きな目標を掲げている意識もがんばっているつもりもないんです。ただ、ビジュアリゼーションが楽しんですよね、夢の続きを見ているようで。
まずは、目の前のことに目を向けてみるといいと思います。抱えているプロジェクトの成功だったり、家族が健康で幸せに生活することだったり…、なにげない日常に意識を向けてみるんです。実際のプロジェクトの進行具合はさておき、成功したときの達成感や安心感を想像してみる。そして、家族と一緒にいるときの温かく幸せな気持ちを再現してみる。そういう気持ちで、自分を満たすことに意味があると思うんです。
後編では、CHICOさんが実践している「夢をかなえるためのメソッド」を紹介します。
【後編】自分に意識を向けることが大切!「SHIGETA」主宰CHICOさんが実践する「目標を実現するためのメソッド」とは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 深山徳幸
- EDIT&WRITING :
- 新田晃与