突然だが、皆さんは公私のパーティーで、しかるべき装いをなされているだろうか。近年は多くの場合、インビテーションに「スマートカジュアル」と、ドレスコードを記載されていることが多いと思う。加えて「something ◯◯」などと、色が書かれている場合も。これは主催側に縁のある色を、どこかに身につけてほしいという要望だ。

もっとくだけた場だと、「平服でお越しください」とか「普段着でお越しください」と書かれていることもある。だからと言ってTシャツにデニムでOKということはなく、相手に失礼のないように、最低でも襟付きジャケット(テーラードジャケット)ははおっていくべきだ。

ネクタイは悩むところだが、締めるに越したことはない。会場に行ってみたら自分よりもラフな格好の人が多く、気合を入れたのにがっかり、ということも十分あり得るが、逆に周りが自分よりもきちんとした格好だと恥をかく。そんな思いをするなら、ネクタイを締めていったほうがいいに決まっている。

気持ちが華やぐフォーマルスタイル

滅多に着用することのないタキシード。とはいえ、気負わず着こなしたい。洒脱に着こなすセルジュ・ゲンズブール(右)やマルチェロ・マストロヤンニ(左)やは、MEN'S Precious世代にとって永遠の憧れだ。©アフロ
滅多に着用することのないタキシード。とはいえ、気負わず着こなしたい。洒脱に着こなすセルジュ・ゲンズブール(右)やマルチェロ・マストロヤンニ(左)やは、MEN'S Precious世代にとって永遠の憧れだ。©アフロ

夕方以降に開催される格式の高いパーティーでは、時として「ブラック・タイ」と記載されている場合がある。ご存知の方も多いだろうが、男性の場合はタキシードが該当する。実はもっと格上のドレスコードもあるが、現実的には「ブラック・タイ」がほとんどだし、そもそもこのドレスコードが指定される場すら、それほど多くない。

数年に1度着るかどうかも怪しいタキシードを用意しておくのはもったいないからと、レンタルで済ませる人もいるだろう。ただ、できれば自分だけの一着を手に入れておくことをおすすめする。なぜならタキシードは、男にとってもっとも気分が華やぐ服装だから。そんな貴重な機会を心から楽しむためにも、借り物ではなく自分用に誂えた(あるいは既製品をジャストフィットさせた)タキシードで臨みたい。

「ブラック・タイ」のコーディネート

ミッドシップ・スポーツカーだけをつくるマクラーレンにおいて、主力のスーパーシリーズである「720S」。サーキットで本領を発揮するキャラクターながら、照明を落としたホテルのボールルームでも絵になるのは、「英国の正統」を受け継いでいるからに他ならない。
ミッドシップ・スポーツカーだけをつくるマクラーレンにおいて、主力のスーパーシリーズである「720S」。サーキットで本領を発揮するキャラクターながら、照明を落としたホテルのボールルームでも絵になるのは、「英国の正統」を受け継いでいるからに他ならない。

先日、MEN'S Precious編集スタッフが、ホテルを会場にしたパーティーに招待されたときのことだ。「ブラック・タイ」と記されたドレスコードに従い、彼はショールカラーのタキシードジャケットと側章付きのトラウサーズを着用。当初、靴はジョンロブの6アイレット・プレーントゥをワックスで磨き、紐をシルクに替えてはくことを予定していたが、思うところあって、結局はタキシードスタイルの基本に即してパテント(エナメル)のプレーントゥを選んだ(近年はそこまで徹底しなくていいという意見もある)。

夜会の主催は、ハナオカダンスギャラリー。ダンサーの花岡浩司氏が主催する、ボールルームダンスのスクールだ。これに現代の自動車業界において、最も硬派なスポーツカーをつくるマクラーレンの日本法人「マクラーレンオートモーティブジャパン」が協賛することとなり、主にクルマ関連の企画を担当するMEN'S Precious編集スタッフがお招きに預かった次第。

スポーツカーの「正統」マクラーレン

夜会にはマクラーレン オートモーティブ アジアの日本支社代表を務める正本嘉宏氏が登壇。タキシードを颯爽と着こなし、マクラーレンの魅力を語った。
夜会にはマクラーレン オートモーティブ アジアの日本支社代表を務める正本嘉宏氏が登壇。タキシードを颯爽と着こなし、マクラーレンの魅力を語った。
 

マクラーレンの実車が展示されたボールルームで、体に合ったタキシードやディナージャケットを着用した男性が、煌びやかなドレスを身にまとった淑女としなやかに舞うその姿に、皆が魅了された。ボールルームダンスとスポーツカーという組み合わせは意外な感じもするが、決してそんなことはない。20世紀初頭に、英国の貴族や富裕層が有能なエンジニアや命知らずのドライバーたちと手を組み、誰よりも速く走ることで名誉と技術の誇示を得たレースの世界。その頂点たるF1において、1966年から参戦を続けるマクラーレンが満を持して2009年に設立したのが、ロードカー部門のマクラーレンオートモーティブだ。

現代のF1同様、人が座るコクピットと後輪の間にエンジンを搭載し、重心を車体中心に集めることで理想的な運動性能を発揮するミッドシップレイアウトを採用するマクラーレンのロードカーは、紛れもなくスポーツカーの「正統」だ。一方、国際儀礼に基づいた格式の高いパーティーでは、相手に不快感を与えることなく、円滑な関係を営むためのエチケットとして、「ブラック・タイ」などのドレスコードが適用される。つまり、フォーマルスタイルとマクラーレンは、「正統」という点で同格なのだ。

「タキシードでマクラーレン」は男の夢!

マクラーレンのスポーツカーにも通じる、「美しく力強い」ボールダンスを披露した花岡浩司氏(右奥の男性)。
マクラーレンのスポーツカーにも通じる、「美しく力強い」ボールダンスを披露した花岡浩司氏(右奥の男性)。

夜会を主催した花岡浩司氏は、「ボールダンスを通じて、フォーマルの重要性を一人でも多くの人に伝えていきたい」と語っていた。装いのカジュアル化が進む現代、まず「正統」を知ることが、TPOに合わせた、相手に失礼のない着こなし方、着崩しのセンスを身につけることにつながる。ジェントルマンを目指す男なら、いつ格式のある場に呼ばれても大丈夫なように、タキシードなどのフォーマルな装いに対応する準備をしておきたい。

そして、会場のある、バレーパーキング式のホテルにはマクラーレンで。英国の「正統」がつくるスポーツカーはサーキットで本領を発揮するものばかりだが、公道での法定速度走行でも満足感に浸れる。驚くほど右足の動きに反応し、混じり気のない回転フィールを示すエンジン。どんな速度域でも余裕を持って加速し、しかも無粋な車体の揺れがなく、かかとを支点にした左足の動きに忠実に、強力に応えるブレーキシステム。そして短距離のアスリートのように無駄のない、美しいスタイル。全身で感じるスポーツカーの躍動感は、パーティーへ臨む者の気持ちを昂らせる。

それにフォーマルスタイルでも、マクラーレンなら気にせず運転できる。よくできたスポーツカーは、ドライバーに無駄な動きをさせない。だから激しい動きで服を痛めることがないし、パテントの革靴は室内中心で歩くことを前提としているためソールが薄く、見た目もコバの張り出しがなく美しい。だから意外とペダル操作もしやすい。

そんな夢のような、気障なライフスタイルを実現するのは容易ではないが、豊かな人生を送る上で何よりも大切なのは、モチベーションを高めること。「正統」を身に付けるための努力は、男を確実に成長させる。

一体感のある運転感覚を楽しみながら、遠出を彩る荷物を積んでいける実用性を備えた「GT」。エレガントなスタイリングも魅力だ。
一体感のある運転感覚を楽しみながら、遠出を彩る荷物を積んでいける実用性を備えた「GT」。エレガントなスタイリングも魅力だ。
流れるようなラインを描くキャビン後方は、フルレングスのガラス張りテールゲートとなっていて、ゴルフバッグやスノーボードなどの大ぶりな荷物が収まる。マクラーレ「GT」は、純粋さに行動の自由が加わった、新時代のライフスタイル・ツールなのだ。
流れるようなラインを描くキャビン後方は、フルレングスのガラス張りテールゲートとなっていて、ゴルフバッグやスノーボードなどの大ぶりな荷物が収まる。マクラーレ「GT」は、純粋さに行動の自由が加わった、新時代のライフスタイル・ツールなのだ。

問い合わせ先

マクラーレン・オートモーティブ

この記事の執筆者
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