大人になるにつれて「若いころと同じスキンケアでは手応えを感じない」「今までと同じメイクをしてもしっくりこない」etc.…。そんなお悩みを抱えていませんか?
女性誌や講演会、書籍の執筆などでも幅広く活躍中のファッションスタイリスト・地曳いく子さんと、ヘアメイクアップアーティスト・山本浩未さんが、前回の「ヘア問題」に引き続き「NHKカルチャー講座 大人美容 始めること やめること」から、大人の女性に向けて、実践するべきスキンケアについて語ります。
化粧水は1.5倍!スキンケアは「ミルクレープ式」に惜しまず使うべし
大人になればなるほどスキンケアにもお金をかけた方が良いと思われがちだけど、それよりも大事なのは「量」と「重ねづけ」。たとえば化粧水なら1.5倍は使った方がいいそうで――。
「高いものをちょっとだけ使うくらいなら、少しランクを下げてもたくさん使う方がいい。洗顔後は10秒以内に化粧水をつけて、少し経ってから2回目、3回目を塗る。そうやって化粧水がしみ込んでから美容液やクリームを塗ります」と地曳さんが仰るとおり、大人の美容ですごく大事なのは重ねること。「私はミルクレープ式って言っているんですけど、やっぱり昔ながらに、化粧水、美容液、乳液、クリームって重ねると、肌は全然違うなと感じます」(山本さん)
大人の肌はとにかく乾かさないことが大切だそう。今日からでも毎日コツコツと積み重ねて、大人ならではの美しさを磨いていきましょう!
大人は「白・黒・赤」で清潔感をつくるメイクを取り入れよう
大人のメイクの基本は「清潔感をつくる」こと。ハリ、ツヤ感が失われていく大人の肌は「清潔感」を出すのが意外に難しく、それを上手く引き出してくれるのが「白・黒・赤」を使ったメイクなのだそう。具体的には、白は明るい肌色、黒は瞳まわり、赤はリップやチークなどの血色。この3つを意識するだけで顔にメリハリがついて清潔感が一気にアップします。
「大人の肌にはメイク直しはとても重要で、まずはどの色が足りないか自分の顔をチェックします。黒が足りなければマスカラかアイライン、赤ならチーク、白ならハイライト。その程度でも、白・黒・赤のコントラストをちょっとつけるだけでツヤが増します」(山本さん)
ただし「白・黒・赤」の効きすぎには要注意。たとえばアイシャドウは今の時代、つけすぎると古臭くなってしまうのだとか。大人は「やりすぎ」も「やらなさすぎ」もNGなのです。
光を加えてハリ・ツヤを出すハイライトは大人メイクの救世主
メイクもファッションと同じく流行りがあり、顔の質感が新しいと白シャツやベーシックアイテムの服を着ても今年風に見えるのだそう。逆に、どんなにおしゃれな服を着ても、メイクが昔のままだと昔っぽい印象に。
「ハイライトは光を出すのにとっても便利で、明るさを出すだけでなく肌の欠点を目立たなくしてくれるんですよ。おすすめなのは、クリームタイプ。なじみやすくて伸びがいいんです」(山本さん)
「私たち世代はとにかくパウダリーだったけど、今はちょっとシミとか見えても、それよりツヤ感がある方が今っぽく見えます」(地曳さん)
ハイライトの光を利用して、明るさで肌のアラをとばすことで、ツヤ感も出て一石二鳥。顔の悩みを全部消そうと厚塗りにするよりも、今っぽく素敵な大人に見せてくれますよ。
「NHKカルチャー講座 大人美容 始めること やめること」では、他にも眉やアイラインの描き方からチークのつけ方まで実践を交えて具体的にレクチャーしてくれます。大人美容を取り入れたい方は一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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地曳いく子・山本浩未 講演会スケジュール
○東京 7/28(金)「服を買うなら捨てなさい」地曳いく子のおしゃれメソッド
○大阪 7/29(土)大人美容 はじめること、やめること
○名古屋 7/29(土)大人美容 はじめること、やめること
○仙台 9/2(土)地曳いく子のおしゃれメソッド
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 廣瀬真理子
- EDIT :
- 渋谷香菜子