ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが、現在開催中の2020年AW ロンドンコレクションの様子をリアルタイムでお届けしている本企画。最終日、5日目の様子をレポートします。
相変わらず不安定な天候のロンドン コレクションDAY5
暴風雨「キアラ」も去り、久しぶりに太陽の日差しが眩しい朝でしたが、コレクションをまわっていると、また小雨が降ってきたりと、やっぱりロンドンらしい気候で、一日中傘が手放せません。
こちらの連載も、本来はお洒落なマダムのファッションスナップをご紹介する企画だったのですが、雨と強風で、ほとんどの方が「コートに傘」というスタイルで早足に通り過ぎていってしまいますので、なかなかおしゃれな人をキャッチできず…。
誰かいないかなと、探していると、JW ANDERSON(ジェイダブリューアンダーソン)のコレクション会場で、US版『VOGUE』の編集長であるAnna Wintour(アナ・ウィンター)を発見!
今回のロンドン コレクションでは初めて顔を見せましたが、赤いレインコートに身を包んでおり、やっぱり中身のスタイルを確認するができず、スナップは断念……。
とはいえ、ファッション感度の高い方々は、新作ウエアをまとって来場されていました。会場内で向かい側に座っていた某ファッション誌の関係者の皆さんも、こんな感じでしたよ!
写真の左から2番目の女性は、今年いちばん人気のヒットコート、Max Mara(マックスマーラ)の「テディベアコート」にGUCCI(グッチ)のバッグ。その隣のブロンドの女性は、新生BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)のクラッチをメインにするなど、センスが光るセレクトは流石! 左から3番目の女性が選んだマキシ丈のホワイトカラーのトレンチコートも素敵ですね。
リアルに欲しいと思わせる「JW アンダーソン」は今シーズンも健在!
さて、人気の衰えを知らないJW アンダーソンのコレクションがスタート!
今シーズンは「ふわふわ、キラキラ、ビッグ、そしてスリム」のコントラストが独創性を極めていました。期待を裏切らない完成度の高さに、ファンからは歓喜の声が!
世界が注目するKaia Gerber(カイア・ガーバー)や日本人モデルの美佳(4体並んだ写真内のいちばん左)など、ロンドンでは初登場の人気モデルが続々登場したのも、フレッシュでしたね。
これからパリ コレクション会期中に開催されるLOEWE(ロエベ)も、きっと素晴らしいだろうな〜!!
「本日のロンドン・ファッションクイーン」をついにキャッチ! ボッテガ・ヴェネタに身を包んだロンドンのエディターでした
そんなことを思いながら会場を出ると、私を待っていてくれたかのような絶好のタイミングで、素敵なマダムが登場!
聞いてみると、コートもベルトもボッテガ・ヴェネタでした。若きクリエイティブ・ディレクター、Daniel Lee(ダニエル・リー)に交代してから靴やバッグが大人気ですが、お洋服を着ている人に初めてお会いしました。
シンプルなコートに、大きなゴールドバックルのベルトがアクセントになっていて、とてもおしゃれですね。
サングラス、靴そしてバッグなど小物をすべて黒で統一した、モノトーンコーデが上級者ですね。職業を尋ねると、英国版『VOGUE』のエディターでした。やっぱり!! 世界を代表するエディターは感度が鋭いですね。
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さて、バタバタとお伝えしてきました2020年AW ロンドン コレクションは本日で終了です。次は、ミラノでお会いしましょう〜!
本日は、2020年AW ロンドンコレクションのDAY4の様子をお届けしました。藤岡さんのインスタグラム(@fiorinatokyo)でも、ロンドンコレクションの様子が投稿されています、合わせてご確認ください。
- TEXT :
- 藤岡篤子さん ファッションジャーナリスト
- WRITING :
- 藤岡篤子
- EDIT :
- 石原あや乃